78 わかば荘の薔薇色の日常
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――少し戻って:昼――
[馬鹿は風邪引かない、と進は言うけれど、自分は進が馬鹿かどうかを判断する材料を持たないし、そんなもの自分が判断していいものだとも思えなかった。だから、]
駄目。
[自分を構いもせずに、タオルが持ってこられたら、自分も進>>610の髪を肩を拭こうとしただろう。]
(612) 2014/07/02(Wed) 20時半頃
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[そうして、タオルの隙間から窺い知る世界。
管理人>>372が、生暖かいような、優しいような 形容し難い視線を、此方に向けていた。 部屋に篭もりきりで、外に出るのはバイトの時だけ。 イベントはベランダから覗き見る、それが初年度。 年上のゲーム仲間が出来て、バイトの後輩とも絡んで ちょいちょい顔を出すようになった一年目、そして、今年。
亀の足並みながら、二次元から三次元に、前向け倣え。]
………、 うっひっひ。
[しかし、まあ、管理人の細やかな機微まで察せる俺でもねー。 照れ臭い心地を覚えるに留めて、笑っちまう。]
(613) 2014/07/02(Wed) 20時半頃
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や、大丈夫やよ。冷ましてしもたんは俺のせいやし 食べる食べる…美味いよ。大丈夫
[ここで永利と言うわけにはいかない。素直に謝って、…謝って、]
……あの、な。…もひとつ謝ることがあったわ その、好きな人について、なんやけど …それも、嘘やねん。や、全部と違うて…
[ああやっぱり。違う誰かだと思っている。あんな話をした後に、言っていいものかどうか、どう伝えるといいのかと考えて]
打ち明け、は、したかな……今
[酔いはとっくに醒めていて。もう少しアルコールが回っていたらもっとさらっと言えたのかもしれないけれど、しどろもどろに赤くなりながら今、と徳仁の顔を、じっと見つめる]
(614) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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[結果だけ見りゃあ小雨の中、一頻りはしゃいだ顛末。 頬や剥き出しの腕にタオルを滑らせて、檀>>450に、視線。 傍の三毛猫は、檀を如何、認識することに変えたのか 逃げ出さずに傍に居て、くりくり、目を丸めてんの。]
今日は、夜までバイトがあんですよう。 …ひーるーまーッて忙しいもんですか。
[店に顔を出したことは、一度の経験も無かった。 なのにすらすらスケジュールを調整出来ちまう、不思議。]
早起き出来たら、朝から道菅隊員、突撃しますよん!
[行ってらっしゃい!
その背中を見送ってから、時計確認、出勤時間間近! 俺がなんとかまんなら赤いランプが点滅してるところだ。]
(615) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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[それからまた、南方の後ろから 南方とその向こうの白を重ねて見える位置で横になり いつの間にかうとうとしていた。
この部屋で、パソコンを開いたまま 自然な眠気が訪れるのは久しぶりだった。
恐らくは、南方が羽織った白衣の匂いと 朝、部屋にいることを許してくれた 人の気配があったからだろう。
声は、眠りかけていた意識を唐突に現実に引き戻す>>604]
──…
……今月、新人賞の締め切りがある。 それに……応募する。
[少し眠そうな声が、起き上がる気配と共に答える。]
(616) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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――― タオルと葛藤>>612 ―――
[徹津の手が、タオル被った俺の視界に迫る。 確かに俺の比じゃあないが 濡れ鼠ッて意味じゃあ同条件、だのに、髪を拭いて貰ってる。
躊躇うみたく視線を彷徨わせて んでも、結局、手を助ける為に、屈んでしまった。]
ありがとねん。
[タオルの隙間から窺い見る顔に。 ひっそり ひっそり 小声に 謝意を籠めた*]
(617) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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……え?
[しどろもどろに告げられた言葉に、驚いて声をあげる。
瑛士の赤い顔をまじまじと見つめて。 好きな人がいると告げたときの瑛士の言葉を思い返し]
えー、と。 ……つまり、瑛士は、俺が好き、だと?
[いや断られたのに?とかは思う。 さっき聞いた打ち明け話がトラウマというか縛りになっていてなにか幸せになっちゃいけないとか言う思い込みでもしていたのだろうかとまで考え。 しかしまだ信じられないように、幾度か瞬きを繰り返しじっと瑛士を見つめた]
(618) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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…みやすく…に…そうな…の…った…から…なんとなく…のよさを…じた…その…をそのまま…うのは…られた…
それは…から…または…が…われてきたからだろうか…
…み…めやすい…いは…かの…で…きやすい…が…べ…されて…は…まっている…
…しかしたら…これで…の…の…であるのかもしれないが…その…の…など…の…るところではない…
つまらないとかをいう…も…こらなかった…
つまらない…という…に…になっているだけだろうか…
こういうものは…こういうものとして…あるような…もして…
…が…いているとか…というものには…がある…
だから…それを…いて…かやろうとしているのなら…それでもいいのだろうと…える…
…をさせない…を…した…
…やお…に…して…を…いたいと…えるほど…しもの…きでもない…
…をしようとしても…の…は…めない…
…いのだから…
ここに…があるとしたら…だろう…
…に…いつくのは…て…が…を…んだ…の…であること…
それ…は…なところ…からなかった…
…はここからどうする…なのだろう…
…までお…の…を…めるのだろうか…
…なにがしたいんだろう…
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…そう、やね…… ちょおごめん、今あんま、見んといて [驚いてる。そりゃあそうだろう。俺だって驚いてる 無事に意図が伝わったと解ったら、徳仁までこちらを凝視してきて思わずタオルで顔を隠した 今なら恥ずかしさでしねるんじゃないだろうか]
(619) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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のように…を…るだけになるもっと…から…われ…けていた…を…う…
…した…と…をとった…が…の…で…くに…んでいた…
せめて…に…なければよかった…
…の…が…れている…と…える…があればよかった…
けれど…ただ…した…
ぐうの…も…なかった…
その…の…の…がいいだけの…が…の…に…と…り…ける…をもった…を…する…しさという…の…で…ひどく…つまらなく…ちっぽけで…ありがちに…えることが…あまりにも…で…に…えた…
そして…それを…うのは…その…が…ではなかった…
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―談話室― [思い思いに談話室で過ごす住人達にそれぞれ声を掛けようとはせず、徹津の髪が拭われるのを待ってからアルバムを開いた。 わざわざプリントアウトしてくれたのかそれとも元々打ち出して持っていたものか、どちらにしてもカメラの画面を覗くより見やすくてありがたい。
並ぶ写真はどれもこれからの季節を思わせるモチーフのものばかりで、昨日の会話から選んで持ってきてくれたのだということがわかった。]
…ありがとね。
[そのことに感謝を告げると、徹津の姿をちらりと見下ろす。あまり感想を口にする性質ではないしきっと全て見終えるのには時間が掛かるだろうけれどもその間徹津は時間を持て余したりしないか、少し気になって。]
(620) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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…着替えとか、 行ってもいいからね?
[自由に席を外しても構わないのだと言外に伝えてからアルバムのページを捲る。雨の日、晴れの日、空の写真、地面にとても近いもの、草木の写真、どれも涼しげなのに、どれもこの近所で撮られているものの筈なのに、1枚1枚が全く違う世界だ。
幾つかページを捲って、それからページを捲り戻してアルバムから1枚写真を取り出すと、その写真を掲げて見上げるように長く眺めた。昼と夜の青が混じり合った星の写真。
じっと見つめて、眼鏡を指先で上げて裸眼でも見る。]
(621) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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ここに…はなさそうだと…じた…に…いてでも…をこねてでも…これからの…の…い…を…えても…を…げても…その…を…み…す…を…て…ち…かわなくては…き…を…けることが…ない…がして…ち…かうのをやめた…
だから…の…として…を…る…を…じない…
…として…じている…
もう…にとっての…は…わっていた…
もう…するには…を…わい…ぎたと…じている…
それでも…がこの…で…しいと…をしめてしまった…が…に…すのは…しかった…
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――― 昼から夜に、談話室抜けて外に ―――
[生乾きの身体で談話室に上がる。 ソファで唐揚げ食ってる日向隊員、一見て二見て、確認。
メールでその存在が此処に居ることを知っていたので するするするるッと、出陣前に、立ち寄る。]
ひーとーくーちー。
[あ、と開ける口。我が儘は挨拶みてーなもん。 柔軟剤利いたタオルを羨まれるのと、理由は似ていた。 くれよ、くれよと、餌を強請るひよこ口。]
俺の帰還を心して待ちたまえよう、日向隊員。 されば事の顛末を教えてやらんでもねーよん。
[――――…クリア出来てないけど。]
(622) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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[餌を貰えようが貰えまいが、ひよこの出陣は迫る。
戦友に一頻り構い、タオルを頭に、談話室を飛び出した。 着替える時間を考慮すればもう時間はぎりぎりだ。 アウトに片足突っ込むか突っ込まないかは、瞬発力で勝負。
駆け上がる階段。 シャツからシャツに、スラックスからチノパン。 着替えて、傘を手に、わかば荘を飛び出した。 行って来ますはそういえば言い忘れて。]
(623) 2014/07/02(Wed) 21時頃
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[タオルに隠れるのが可愛い、とかそういう感想はおいとけ自分、と脳裏で一人突っ込みをするぐらいには混乱している。 瑛士が好きなのが俺だとして。 ここ三日ほどの急展開には驚くばかりだが、今目の前にいる瑛士は現実だ]
――という、ことは、だ。
[立ち上がって瑛士の隣へと近寄る。 テーブルを挟んだままでもよかっただろうけれど、近づきたかった]
……恋人に、なってくれるか?
[瑛士の傍に座り、タオルで隠された顔を覗き込む]
(624) 2014/07/02(Wed) 21時半頃
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…動こう、
[ピザ屋のサイト探して弄っていた携帯端末、ポケットへ。 電話一本でやすやすお届けされるピザを食べても 今はあまり美味いと感じないかも…ってな気分で。]
ぁー……料理、覚えようかな。
[しっかり怪我が治ったら。 ホットケーキとか、焼いてみたい。丸くてふあふあの。
でも今は、まず外へ。 そんな思考遷移を経て、わかば荘を離れて、 ビニル傘と財布を手に雨の夜へと一歩踏み出す。*]
(625) 2014/07/02(Wed) 21時半頃
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――少し戻って昼―― [>>612>>617道菅が徹津に拭かれている、 道菅も徹津の身長に合わせて屈んでいる。 その光景がどこか微笑ましい。 いつもなら少し離れて眺めているだけだけれど、 そのタオルは俺のだし。]
…礼を言う前に、拭く。
[>>610少し屈んだ道菅の姿に手を伸ばして、 徹津と2人掛かりで拭いてやった。 拭われ終わった濡れ鼠は談話室を飛び出していく>>623]
あー…、っと… …えっと…、俺のタオル…?
[…後で返してもらえば、いいか。]
(626) 2014/07/02(Wed) 21時半頃
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――写真を見て――
大丈夫。
[濡れたことを気にして着替える>>621くらいなら、はじめから傘を持って出る。 気にした方がいい、と言われるなら困ったように目を泳がせて、誤魔化した。 捲られていくページ、自分も覗き込めば撮った時のことを、その瞬間を思い出すから、どんなに遅く捲られても、退屈はしない。 時々、逆に徹が退屈していないか心配はしていた。]
(627) 2014/07/02(Wed) 21時半頃
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[少し眠そうな声が、返事をしたのが聞こえた。 じっと読んでいたから、眠っていた事にも気づかなかった。 起こしたらしいと知って、可哀想な事をしたかなと感じる。 尻の横へ手をついて、背中の方へ顔を向けた。 新人賞という事はつまり、小説家になりたい、小説を書き続けたいという事として捉える。 本が好きだから、書くのだと言っていたのも、同時に思う。]
これ、最後は?
(628) 2014/07/02(Wed) 21時半頃
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裏、カード入ってるから。昨日のも。 好きに、して。
[そういう間にも、抜かれた一枚の写真。 藍色のグラデーション。風景写真はあまり撮らないが、どうしても綺麗だと思う空があれば、その感動を残したくて、撮る。 撮り慣れていないモチーフのそれを気に入られるのは、共感もありつつとてもこそばゆかった。]
(629) 2014/07/02(Wed) 21時半頃
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