64 さよならのひとつまえ
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―― 翌朝・バス停 ――
[今日はきちんと起きることが出来た。 利一と共にバスに乗るだろうとばかり思っていた朔太郎の姿は見えず、事情も知らぬ男はただ首をひねるばかり。]
またな、ロンよ。大きくなれよ。 元気でツモれッ!
[最後に告げたのは、そんないつものふざけた言葉。 賑やかに、笑顔で。旅立つ彼を見送る。 バスに乗り込む姿に手を振って、車体が見えなくなるまでずっと、バス停でたたずんでいた。]
(48) 2014/04/02(Wed) 21時半頃
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知らんなぁ。 まだ寮いんのかね?
[同じく事情を知らない頼児>>10に、そう答え。 それでも寮にいるのならバスの時間には気がつくはずだろうと、首を傾いだ*]
(49) 2014/04/02(Wed) 22時頃
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―― 4-O ――
[寮母から書類を受け取り、足取りも軽く部屋に戻る。 智明も取りに向かっただろうか、はたまた共に行っただろうか。 菓子とベース以外殆ど荷物のなかった男は、パーソナルスペースに殆ど物を残していない。]
んーっとととこれ送ればいっかな。
[机に腰掛けてスマートフォンを弄る。 ひよこは男の手が動くそれに沿って、軽やかにゆれている。]
(50) 2014/04/02(Wed) 22時頃
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…
…れいのぶつ…おまけあり
…おれがうたった…すまん
たまきがおとこのなまえで…なにがわるいんだ…
おまけは…でんせつ
…
…
…
…
…れいのぶつ
…いちばんやばくなくなった
それと…とべいおめ
ふらんすのろんどんにおれもとべいしたときには
いっしょに…ねずみのかちゅ…
…
…
…れいのぶつ…おまけあり
…かんだ…したがいたい
せきにんとって
おまけは…でんせつ
…
…
…
…
…なかにわのでんせつ
…うまれたてほやほやの…でんせつをきみに
…
…
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― 夜・2-K ―
優しい男が、なんで頬殴られてんのさ。 頬腫らしておっとこまえ……って、えー俺も飲むの?
[数日前の湿布を茶化しながら、差し出されたホワイトコーラを恐る恐る受け取り。>>+64口直しにと、普通のコーラを差し出した。
新商品の文字には不思議な魔力があると思う。新しいものが出る度に互いに買ってきて味見して騒いで、煩いと左右の部屋から苦情がきたこともあったか。 他にもバカなことばかりして、幾度となく寮母に怒られたことも今ではいい思い出だ。
一口含むと、口の中にバニラの風味と温くなったコーラの甘さがミックスされたような、何とも言えない味が広がった。]
……うげ。あっま。
[辛うじて、不味くはない。けれど、コーラと思って飲むと非常に微妙だ。 コーラじゃなく別名をつければいいのにと盛大に顔を顰めながら、これからの利一の話を聞いて。]
(51) 2014/04/02(Wed) 22時半頃
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[行くのか?と首を傾げた顔に、うん、と頷く。 そっか、と呟く声にも、うん、と頷く。 そっかあ、ともう一度呟く声には、罰が悪そうに肩を竦めて。 床に転がって眉を下げて笑う利一を覗き込むように見下ろした。>>+65]
半分正解、かなぁ。 だから、次会うのいつになるかわかんないなら、 やっぱ奢っておきたいなぁって。
[ショボいけど。そう笑って。 持てないものは、持たないようにしてきたから。できるかわからない約束は、しないようにケリをつけて。 一つだけ猶予付きで持っていくと、決めてしまったものもあるけれど。]
あとの半分は、寂しかったから。 一人の部屋ってさ、広くて落ち着かなくない?
[床に腰を下ろし、わしゃりと利一の髪を掻き混ぜる。逃げなければわしゃわしゃと、その頭をぼさぼさにしながら。]
(52) 2014/04/02(Wed) 22時半頃
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というわけで、一晩付き合えよ。
[本当はもう一つあった。 中庭で目元を擦っているのが見えてしまったからとは、言わずに。 最後まで笑っていけるように送り出してやると。*]
(53) 2014/04/02(Wed) 22時半頃
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――――……あ、っ
[一通。 文章をどうするか迷い、誤って送信してしまった。
「お前にとってのyouは誰?」
漢字変換と、ローマ字と。懸命に打った文字は 切り取られたまま。]
(54) 2014/04/02(Wed) 22時半頃
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[山本からのメールに気付いたのは、十文字とのやりとりの合間だった。]
なんだそれ、行ってきますじゃねーって。
[顔文字付きの脳天気な一斉送信メールに、呆れた声を漏らした。]
余計な心配かけやがって。
[そのメールに隠された真実を、まだ知らぬまま。 安堵し、壁に凭れ掛かった。]
(55) 2014/04/02(Wed) 22時半頃
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─自室3-A─
[どれくらい朔太郎の部屋に居ただろう。 いつもより遅いシャワーを浴びて、部屋に戻る。寮母の放送は朔太郎の部屋で聴いた。
あとで挨拶に行って、段ボールももらってこないと。 あのたくさんの白い花や、本や、ぬいぐるみや、そういうものを。ひとまとめにして送らないと。俺の実家に。段ボールひとつ封印させるくらいどうってことないし。 ずっとあの部屋にあのまま置いておきたいけれど。 そういう訳にもいかないなら、入室許可の下りた自分が持っていかないと。もう一度どこかで逢えるという願掛けのようなもの。 サボテンに視線を落として]
(56) 2014/04/02(Wed) 22時半頃
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…
…
…
…は…やってない…やらなくていい…がする
…の…いた…みんな…てく
てめぇ…だって…みに…えんだぞこら
いつか…いて…け
…
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[窓の外、一羽の鳥が飛んでいく。 ひよこではない、大人になって、確りと羽ばたく鳥が。
それを眺めて男ははっきりと口元に苦い笑みを刻んだ。 なんたらと煙は、高いところが好きだという。]
……やっぱ俺は、バカだったーってぇ、こと?
[切り取られて、それでよかったのだ。 そんな馬鹿な質問は、環から外れた自らは、しなくてもいい。]
(57) 2014/04/02(Wed) 22時半頃
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よし、っ!
[メールの送信を終えると、スケッチブックの詰まった段ボール箱を抱え上げ、寮母室へ向かった。
ガッツポーズの絵文字を選択したはずが、うっかり、すぐ真上にあったドキドキハートを選択していたことには、まだ気がついていない。*]
(58) 2014/04/02(Wed) 22時半頃
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っははははは! あーもー
[そして、重いメールを一斉送信し終えれば。 声をあげて、笑った*]
卒業おめでとう!俺! お前ら!
(59) 2014/04/02(Wed) 22時半頃
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フィリップは、ライジの歌を再生して元気を貰っている。
2014/04/02(Wed) 22時半頃
フィリップは、ジャニスのYou're king of kingsは着信メロディに設定した
2014/04/02(Wed) 22時半頃
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なんのためーにーうーまれてー なーにをしーてーいきるのかー
[寮母室までの道のりを、唯一人並みに歌えるうたを口ずさみながら進む。 それにしても歌詞がすごい。そんな崇高なこと考えて産まれた訳でもないし、生きている訳でもない。その問いに答えを持っている人間より、持っていない人間の方がはるかに多いだろうに。 そういえば世界で自分だけが持っている花を咲かせればいいと歌ったうたがあったな。 そんなことをつらつら考えながら。 自分のスマートフォンに届いたメール>>+90を見て目を細める。どう見ても国内です本当にありがとうございました。 そういえば朔太郎の部屋にいるときに震えた携帯>>+88、着信は博だった。 あの部屋にあった本は、きっと博に由縁のあるものなのだろう。 繋がっている。繋がれている。 昨日、利一が言っていたことと同じことを思うよ。 ──────この学校に来てよかった]
(60) 2014/04/02(Wed) 23時頃
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ジャニスは、フィリップからの重いメールが届いた。
2014/04/02(Wed) 23時頃
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― 朝 ― [もぞもぞとベッドから起き上がる。 時計を見れば、丁度バスの時間だ。 今までバス停まで見送っていない為、今日も見送らない。
戻ってきた環と一緒に寮母のところへ書類を取りに行く。 お世話になりました!と頭を下げ、また部屋に戻れば残りの荷物を送る準備をする。
とはいえ残っているのは段ボール1箱と、あとは手荷物だけだ。 鼻歌混じりでダンボールに物を積め、最後に写真の減ったアルバムを入れてガムテープで封をする。]
(61) 2014/04/02(Wed) 23時半頃
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─ →談話室 ─
[寮母室へ最後の荷物を届け、談話室へ向かう途中、スマホが3件のメールを届けてきた。 うち1通が少々重いのか、受信に少々時間がかかった。]
……?
[ロンドンってパリだろ。 そんな、声に出したら即ツッコミが入りそうな感想を漏らしつつ、談話室のソファーのひとつに掛ける。
重いメールには、伝説の一端が添付されていた。 機能のことを思い出し、噴き出しそうになった口元を、慌てて抑えた。
そしてもう一通。 電話は……そうだな、少し恥ずかしいよなと。 真相を未だ知らぬまま、今度は口元が緩んだ。]
(62) 2014/04/02(Wed) 23時半頃
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…
…
…
…
…って…いてあるけど…
あれこれ…じゃね…よな…
…お…ここで…くの…
すげ…な…
まだ…び…ったことないから…いつかかならず…く…
…
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[カメラは勿論手で持って行く。 荷物を出す為にまたダンボールを持って寮母室まで向かった。
部屋に戻る途中、何通か受信していたメールを確認して、ふ、と笑う。 それらには特に返信せず、一通だけメールを打った。]
(63) 2014/04/02(Wed) 23時半頃
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…
…
…まで…が…った…で…しいのあれば…るよ…
…から…までの…が…り…
…あれば…くよ…
だから…えてね…
…
…
…かんどうをきみに
…
ぐっじょぶ…よくやった…
そういえば…も…の…ってるのだけとったんだけど…
…くて…で…り…れそうにないんだ
…が…なら…のせられるっていってたから…
そっちに…で…してみる
そういえば…は…やってんの…
…の…これ…
…
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[メールの返信は特にしなくても大丈夫だろう。]
でも僕、外国に手紙とか出したことないんだけど、フランスとかって普通に郵便局出せば大丈夫かなぁ?
[博からのメール>>+90に少しだけ心配になったが、まぁなんとかなるだろうなと結論付けて、鼻歌を歌う。]
(64) 2014/04/02(Wed) 23時半頃
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