130 Gift-画面の向こうの貴方へ-
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あの、これプレゼント用に、いえ、茶色いくまのは自宅用で！
[声がひっくり返った。無事、ねこ耳パーカーはハロウィン仕様のショッパーに。黒と橙のリボンの先には可愛いコウモリのチャーム。プレゼント残りの2つも無事、灰狼宅急便でお届け。]**
(27) 2015/10/26(Mon) 21時半頃
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[じいとひ孫には塗り絵集。
これは一枚目の仕上げにとりかかっている。
今は大人の塗り絵なども流行っているらしいが、
さすがに二十歳の誕生日にそれはないだろう。
ブルーナにはピンクの傘たて>>4:44>>4:45．
実はずっと前からほしかったのだけれど、
さすがにな、と買えずにいた]
(28) 2015/10/26(Mon) 21時半頃
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[店頭でみたら思ったより可愛かったから、やはり自分で買わないでよかった、と思ったりもした]
やっぱり、これ かなぁ
[雑貨屋に行った時、贈るのをやめたら自分用にしようと思ったもの]
(29) 2015/10/26(Mon) 21時半頃
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[さて、熱も取れてきた処で漸く最後の一つを見繕いに掛かる。
最年少であり、女性であると言う、恐らく一番感性の遠い相手。
モールの中を彷徨いつつも、探しているのは贈り物ではなく、
既に胸に浮かべている贈り物候補を並べるショップ。
三つ目の雑貨屋を覗いたところで、それは積まれていた。]
(30) 2015/10/26(Mon) 21時半頃
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あったあった。
やはり、もう並べられているね。
へぇ、今時は色んな種類があるのだね。
[独り言を零しながら、季節もののコーナー前に陣取り、
素材も色も多彩なそれを手に取り検分。
思い出すのは当然、白猫のアイコン。]
(31) 2015/10/26(Mon) 21時半頃
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。
底に朝焼けのような、橙と紫が交じり合って滲む、ショットグラス。
お酒を飲むかは、きっとネコもん♪にもわからないだろうが
他に一切装飾のないすっきりとしたフォルムは、飾っておくだけでもよいのではないかと、期待している]
中にこう、なんかいれても、綺麗じゃねーかな
[ビー玉とか。ボタンとか]
(32) 2015/10/26(Mon) 21時半頃
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18歳の女性と云うからには、まだまだ稚さが抜けないだろう。
当人も可愛いものが好きだと書いていた。
ならば―――…これ、いや、此方か。
[山と積まれた中から、ひとつ取り上げてはじっくりと見定め、
もうひとつ取り上げては吟味する。
手触りに抱き心地、そして何よりのヌクモリティ。]
(33) 2015/10/26(Mon) 21時半頃
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ふむ、悩ましい――…悩ましいが……、ん？
[みっつめに取り上げたのはふわふわもこもこ。
手触りも優しく、渇いた老人の手にも良く馴染む。
最後の贈り物にて、閃きがやってくる。
まるで連れて行ってと訴えかけるつぶらな瞳。
これだと確信するまで、一秒も掛からなかった。]
(34) 2015/10/26(Mon) 21時半頃
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……見つけた。
猫ともこれならば、喧嘩しないだろう。
[アイコンの猫を実際に飼っているかは知らないが、
少なくとも猫のように愛嬌のある少女には良く似合う筈だ。
店員を呼び止め、包装を頼む老人の顔は、
偉大な一仕事を終えたように晴れやかだった。*]
(35) 2015/10/26(Mon) 21時半頃
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[並べたプレゼントひとつひとつにピンク色のリボンを結んでいく]
……よし、できた。
[伝票を真っ直ぐに貼っていき、灰狼宅急便を呼ぶ。
よろしくお願いします！と元気よく託した。
あとはプレゼントが届くのを待つだけだ――]
(36) 2015/10/26(Mon) 22時頃
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[全ての用意が終われば、あとは集荷を待つだけ。
こんなにも一度に誰かのことを考えて、
贈り物に頭を使ったのも久々だ。]
(37) 2015/10/26(Mon) 22時頃
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[グラスが入ったのは、簡素な白い紙箱だった。
それに、参考資料に買った様々なマスキングテープをぐるぐるに貼り付け、小さな紙袋に入れる。
同じく簡素な白い封筒に葉書大のバースデーカード]
(38) 2015/10/26(Mon) 22時頃
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[モールを出て、空を仰げば、既に陽は西に沈みかけていた。
こんな黄昏時に、確か彼女にプロポーズをしたのだった。
――― 賑やかなことが大好きで、何時も小洒落てハイカラで、
幾つになっても流行に敏感な可愛いひと。
彼女との結婚記念日まで、あと少し。**]
(39) 2015/10/26(Mon) 22時頃
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[ネコもん着ぐるみを来た女の子が、にゃーと笑って手をあげている図。
Happy Birthdayの、Bなどの空白部分が猫の顔をかたどっているとか
そういう、青年漫画畑の人間にしてはがんばった、可愛げのあるカードだ]
(40) 2015/10/26(Mon) 22時頃
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………可愛い、か？
うん、たぶん たぶん
[何度も頷いて、他の紙袋同様、きちんと折ってぐるぐる巻きに。
あとは集荷を待つだけ……の段で一気に不安になってくる。
どれもこれも今までの自分の生活にはあまりなかったもの。
けれど、きっともらえたら、どれも絶対、大喜びする]
(41) 2015/10/26(Mon) 22時頃
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[喜んでもらえますように。
一番薄い包装の中、塗り絵帳の一枚目に大きく描いた
じいの笑顔を思い出し]
……は、そういや俺ももらえるのか
[いまさら、そんなことに思い当たるのだった]
(42) 2015/10/26(Mon) 22時頃
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