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78 わかば荘の薔薇色の日常
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親方 ダンは、メモを貼った。
2014/06/30(Mon) 00時半頃
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ば――――――… ッ
[最初の打ち上げと少し違う色で 打ち上げ花火が、噴き出した。
眩しいくらいの光で、 緑、黄、赤と鮮やかに、皆の顔が染まり。
そして、数十秒後、シュン、と花火が消えても、 今はまだ手持ちの花火が、周りで輝き、 完全な闇にはならない。]
ずっと消えなければいいのにな。
[無意識に、ぽそりと声が漏れた。]
(18) 2014/06/30(Mon) 00時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2014/06/30(Mon) 00時半頃
…ありがと…さんみたいなええ…にそんなん
…われて…めっちゃ…しい
…て…うたら…やな…
…は…しか…きになれへんねん
…しかもな…ここの…の…にす…きな…が
…おって
…
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――花火空間――
[線香花火>>1、も、よいのだけれど。 それは後々のお楽しみ、というのもわかっているので。 普通の手持ちを楽しみたいという気持ちもあったから、とりあえずは首を横に振って断った。 そうして火をつければ、呼ばれた気がして、振り返る。]
(19) 2014/06/30(Mon) 00時半頃
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[カシャ、と、携帯カメラ独特の、作られたシャッター音がした>>4。 はじめは何をされたかわかっていなくて、きょとんとして。 それから写真を撮られたのだと、理解した。]
(――そうだ、)
[撮られた事自体には、是も否も見せないが。 自分も撮らなければいけない、というのを、思い出した。 この花火の光景をカメラに収めようと思って、肩口を探して、なくて。 徹に預けたままだと思い出して、徹がすでに庭に出ていないことに、とうに火の消えた花火を持ったまま、視線を彷徨わせる。]
(20) 2014/06/30(Mon) 00時半頃
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[あつい。
もう太陽は凶悪な光を発するのをやめたというのに、茹だるような暑さは相変わらずだ。
進から多めにもらった花火片手に、飲みかけの酒もう片手に、熱されたアスファルトの上を彷徨く]
あ、
[>>15いた。 坂道を悠々と上ってくる姿を見つけて、ふ、と息を吐く。 ガリガリとした食感が特徴的なシャーベットアイスの棒片手にしている男に、顰めっ面をしてみせて]
……どこ行ってたんだよ。
[ネズミ花火をつけようと思ったが、そもそも火を持ってなかった]
(21) 2014/06/30(Mon) 00時半頃
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…あ…
…だるさに…せて…うめいた…
…がおかしい…うしかなかった…
…り…すような…でないが…が…まであまり…まらないのでは…る…たちが…と…を…ける…まり…った…で…が…いて…いというのは…にどうだろう…
…くなら…にせよ…は…だ…に…い…ってしまったきりなので…は…で…っていく…があるなと…える…
…げぇほ…ぇほ…え…
…は…にない…はかったところで…が…わるわけでもないからだ…
ただ…き…け…が…がっているのもあいまって…があるという…はない…
…ん…ん…
…くしゃみをして…をかんだ…
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[>>13壇に肉の礼をいい、焼いた余りがあるなら残飯係をする。
お言葉に甘え、今は花火を盛大に楽しみながら、 何も言わずに片付けを始めた壇の優しさに、 これが終わったら、せめて手伝いはしようと心の中で決めた。
まるで父の優しさに包まれている安心感と包容力。 俺もこんな男になりたい、と思わせてくれる1人であった。**]
(22) 2014/06/30(Mon) 00時半頃
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[ゆっくりと深呼吸して、藤堂をまっすぐ見つめた 『エイ』の時のように、口の端だけあげて]
それは、…徳仁さん、…じゃない 誰かまでは言えへんけど
[堪えて、堪えて。もう少しだけ堪えろ 必死に自分に言い聞かせながら、笑顔を保つ]
……ごめんな。…ありがとう
こんな、我儘な俺やけど…き、きらいに、 ならないでもらえると、助かるわ
[なかったことに、されるのは寂しいし辛いけど、受け入れられないと言っておきながら好きでいてなんて言えるはずがない
心の奥の奥にある本音に気づいてしまった今、うまく取り繕えるか解らないけど、今まで通り側にいることを赦してもらえるなら、それで――]
(23) 2014/06/30(Mon) 01時頃
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─208号室─
[すう、と寝息を立てて寝たのなんてもういつ振りになるだろう。 ぎっちぎちに詰めたバイトは夕方から朝にかけてまで。 睡眠不足を何日も重ねて、耐えきれない体が欲するまま泥沼のように眠る。 また起きれば数日睡眠不足の日々。
ふわふわと海に浮かぶ魚の夢。
まさか寝顔を見られているとも知らずに(>>1:658) 猫のように丸まって眠る。]
……、ん?
[ふわふわ浮かぶなか、伸ばされる指先が 優しく触れるような感覚(>>8) それからなにか賑やかな、遠くの声、音。]
(24) 2014/06/30(Mon) 01時頃
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[分厚い前髪が隠していてもわかる顰めっ面>>21。
指先で、木の棒をぷらぷらと振って]
コンビニと薬屋。
[と答えた。
声を張らなければハッキリと聞こえない距離でも 遊の声はいつもと同じため、ちゃんと聞こえているか怪しい。
止まらない歩みは、すぐにその距離を縮めるけれど。]
(25) 2014/06/30(Mon) 01時頃
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―談話室― [食べ終えた皿を前にビールは2缶目に入っていた。 ぼんやりと頬杖つき、談話室から外の景色の方を見ていた。 眼鏡のレンズには鮮やかな花火の光がちかちかと、 けれどもその奥の瞳は何処か別のところを映していて。
洗いものに檀に片付けを促されても気付いていない様子で ビールの缶を傾ける。
いつもよりも、ペースが速いのかもしれなかった。 2缶目が空になる。]
(26) 2014/06/30(Mon) 01時頃
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に…った…のせいか…に…のせいか…だるい…
…をかんで…を…めて…へ…り…んだ…ばったりと…の…に…れたまま…きひとつするのも…がっていたが…はすっかり…してきていた…
のそのそと…き…がり…かったので…け…をかぶったまま…に…る…
…の…から…くと…では…い…がふっている…
…についた…がひんやり…えた…
…めんどくせ…
…までの…を…ってため…をつく…
た…つ…ひさ
…きはいい…しだけ…をしぱしぱすれば…
…の…の…と…じ…
…の…
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――瑛士……
[笑顔を、作る様子>>23に、眉を寄せた。 そんな顔をさせたかったわけじゃなくて]
いや、――お前が謝ることじゃない。 ごめんな。
嫌いにはならないけど……無理、するなよ。 今までどおり、が難しいなら、ちゃんと距離は考えるから。
[先ほどまでの視線の強さは、ゆるく瞳を閉じて隠す。 それからゆっくりと笑みを浮かべて、瑛士から手を離し――]
(27) 2014/06/30(Mon) 01時頃
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薬屋?
[前半は聞こえなかったが、後半は聞こえた。>>25 単に休憩にでも行っていたのかと思っていたから、妙な行き先に、小首を傾いで]
……具合、悪いのか。
[なんて、相手の額に手を伸ばしてしまってから。 はたと我に返り、急に恥ずかしくなって持っていた酒を喉に送ることで誤魔化す。 酔いか恥か、顔が熱くなってうっとおしそうに風を送った]
(28) 2014/06/30(Mon) 01時頃
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[不健康極まりない生活をしていたなんて知らないから 単なる風邪だと思っている]
眠いんなら寝とけ。
[花火の音、賑やかな声、人の気配はある。 しかし今信也に必要なのは、休息だろう]
(29) 2014/06/30(Mon) 01時頃
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[伸ばされた手は、避けない。 肌に触れる前に手を引いたのでなければ、 かったるい道程を歩いて来て少しは上がっているはずの体温が それでも草芽よりは低い温度を指先に伝えるだろう。
草芽の一歩手前で足を止め、 質問>>28の答えを探す。]
……多分。
[メイビー。
今日より明日の方が悪いんじゃないかな。 なんて他人事のように呟く。
実際他人事なのだが。]
(30) 2014/06/30(Mon) 01時頃
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[2缶目が空になるとその中身を覗いてから立ち上がった。]
……薫さん、ごめん。 …手伝うよ。
[そう言って後片付けの強制的徴収に加わろうとして、 >>20徹津が何かを探している様子に気付く。]
…カメラ? なら、こっち…。
[そう言って、テーブルに置いたカメラを指してやる。]
(31) 2014/06/30(Mon) 01時頃
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が…みに…って…すのが…だろうか…
…が…まらないため…で…を…かした…
…く…の…で…さくしゃがみこんで…つ…
…え…っほ…うえ…っふ…げぇほ…げえぇほ
…しげな…の…ひゅ…と…を…う…があった…
…を…める…いて…をゆらすたび…がんがん…む…
…だぁるう…
…わず…に…してしまった…に…く…から…した…の…が…こえて…ち…がる…に…をそのまま…れて…るか…ないかも…った…に…ぜ…をせず…の…まで…っていき…を…もたれに…に…り…み…ちびちび…を…んだ…
…かいものを…んではなが…てきたので…をものぐさに…を…ばして…き…せた…
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[…こんな時にまで無理をするなと心配してくれて。どこまで優しいんだろう]
ありがと。…せやな。俺のせいで徳仁さんが 誤解されたら困るしな
…まったく今まで通りになれるかは 俺もまだわからへんけど 絵は、見せて貰えたら嬉しいわ
めっちゃ好きやから…徳仁さんの、絵が
[腕の強さが緩んだのを切欠に、むしろ距離を詰めたけれど 望んだ接触は、与えられることはなくて]
『エイ』としてならお相手できるから ほな…また、明日
[それだけ言い残して部屋を出た。誰にも見られないように、こっそりと]
(32) 2014/06/30(Mon) 01時頃
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……、ん…。
[外では花火、だろうか。 はしゃぐ声や光の反射が夜の空に少しだけ溶けていて。]
ねたく ない、ちゃ… ……、…………卵粥。
[ほんとは達久と話したい、同じ時間の中にいたい。 だから寝たくないなんて謂えるわけもなく。 ふるりと頭を小さく振った。]
(33) 2014/06/30(Mon) 01時半頃
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[片付けのためか、再び顔を出した徹>>31の言葉に、カメラの所在が知れる。 ゆらり立ち上がって、談話室に向かう。 花火が終わる前に、と思ったから、覚束ないながらもはたはたと当社比早足で、デッキへ。]
(34) 2014/06/30(Mon) 01時半頃
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[ぬるい]
……マジで?
[元々体温が低い相手の額に触れても、よく分からなかったが。 他人事のような自己申告に>>30どこか焦りの感情が滲んだ声が出た。 事実他人事だとは、短い返答から汲み取れず、むしろ汲み取れたらエスパーだ。
暫し無言になったあと、花火をポケットに突っ込んで。 ポケットに先にいたふてぶてしい顔の猫のぬいぐるみが邪魔だったので、遊に押し付けてから。 相手の手首を掴み、わかば荘へと引っ張る]
……悪くならないように休んどけよ。バカじゃねーの。
[振り向かないで呟きながら。 急に不整脈を起こし始めた心臓の理由が分からず、眉を寄せようとしたが。 誰かに見つからないように早足で歩くことに専念しておいた]
(35) 2014/06/30(Mon) 01時半頃
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[また何か撮るのだろうかと徹津の姿に瞳を細めて。 檀との片付けが一通り片付いたのなら 冷蔵庫からビールをもう一本取り出して、 人もまばらになった談話室から部屋へと戻る。
渡された花火は使わないままテーブルの上に残された。 誰かが遊んでくれるといいと思う。]
(36) 2014/06/30(Mon) 01時半頃
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― 屋上 ―
……最悪や…
[定位置のベンチに座って、早速煙草を取り出そうとしたら。ない あのままテーブルの上に置き忘れてきてしまった。 せっかく永利が、買ってきてくれた大事な煙草なのに
さっきの今で戻るわけにもいかず、かといって自室に戻るのはまだ怖くて、ぼんやりと夜空を見上げる
花火の音も止んで。空は少し曇り始めていた 明日はまた雨が、降るのかもしれない]
…これで、良かったんやろか いや。…良かったんや
[言い聞かせるように繰り返す 外、という自制から、涙はまだ我慢できていた]
(37) 2014/06/30(Mon) 01時半頃
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