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108 Persona外典−影の海・月の影−
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特徴?えっと、警察官で……目元が、私に似てるって言われてる。 写真、こんな人。
[麻夜に、携帯(折り畳み式の古い型)の画面を見せる。 そこには、中学生の私と警官姿の父親が写っていた。]
って、ま、まって! 応急処置っていったでしょ!? 動いちゃダメだよ!私が、自分でいくから! 迷惑かけられない……!
(176) 2015/02/14(Sat) 23時頃
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ぺるそな…い…
…
…と…の…にはいらない…
…なものしかいらない…
…
に…いが…とも…わないけれど…は…し…が…いようだね…にいるだけで…というわけでもないんだろう…
…
…はどうでもいい…
…す…す…す…
…でも…いのは…だ…
…は…な…が…しい…
…
…から…せたら…だったのに…
…
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待って!待って、大塚くん! 花河先輩!……追わせてください!
[麻夜を止められず、哀願するようにアカリを見る。 その瞳には、涙が潤んでいただろうか。 自分にとって、麻夜がその他大勢の一人ではなくなっていることには、まだ理解が及んでいないのだが。]
(194) 2015/02/14(Sat) 23時半頃
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ぁっ……!はい! 私は、怪我ないです! 急いで追いましょう!
[こぼれかけた涙を止めることなく、アカリの手を握る。 すぐにでも、走り出す体制は整えている。]
(205) 2015/02/14(Sat) 23時半頃
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はいっ! スクナビコナ!
[名前を呼ぶと、容姿端麗な昆虫少年は空を飛び回り、鱗粉を撒き散らす。 その鱗粉に触れたシャドウ達は、潰れも裂かれもしないが、皆一様に動かなくなっていった。
隠者としての能力。 敵に幻影をみせ、動きを制限する能力である。 使い方を変えれば、麻夜の時のように治療にも使える、が。 その真髄は、この幻覚作用にあった。]
(でも、それだけ。だから私は、きっと……。 戦 え な い )
[麻夜のような戦い方は、できない。 自分は、無力なのだ、そう思い知った。]
(213) 2015/02/15(Sun) 00時頃
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[アカリのペルソナがシャドウを切り裂いていく。 それを、含みのある視線で見つめる。]
っ、はっ、はっいっ! 大、丈夫、です……っ。
[息が切れているのは、隠す気はない。 流石に、光の影響で運動ができない身なのだから。 そこで演技するのは、無理だというものだ。]
……わかる、んです。 この子は、スクナビコナは、戦えない、って。 こんなことしか……できないん、です。
[人を引き付ける見た目ばかりで、中身がない。 そして、その虚を実に見せようとする。 ……我ながら、なんと浅ましい、仮面だろうか……。 そう、恥に思っていた。使い方をよくわかる自分と共に。]
(241) 2015/02/15(Sun) 00時半頃
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……私、にしか。 できない、こと。
[呟く。繰り返す。 存在を認めてもらえたことが、嬉しくて。 噛み締めるように、呟く。]
そう、なんですね。 あり、がとう、ございます。花河先ぱ……。
[行き絶え絶えにお礼を言って、先輩に向き直ると。 そこに、先輩の姿は、なく。 代わりに、シャドウが、彼女を、飲み込んで。]
(251) 2015/02/15(Sun) 01時頃
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う、あ、うああああ。
[私を気遣ってくれた彼女が。]
花河、先輩……。
[導いてくれようとした彼女が。]
なんで、こんな……。
[私なんかの、ために、彼女が。]
返して……返してよ……!
[言葉に、力がこもる。]
(255) 2015/02/15(Sun) 01時頃
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先輩を返せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
[繋いだ手を、離しはしない。 思いっきり引き抜こうと引っ張る。
同時に、スクナビコナの鱗粉が迸る。 シャドウに、恐怖を、後悔を、絶望を、与える。]
吐けッ!吐くんだッ!先輩を!吐けよぉッ!
[必死に、助けようと試みる。 例え繋いだ手が胴体から離れようとも、この手だけは、離さない。 ここで諦めたら。きっと。 本当に、戦えなくなるから。]
(258) 2015/02/15(Sun) 01時頃
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……っ!
[アカリが、見えた。 微かな隙間から、希望と生存が顔を覗いた。 見えたはず、なのに。 状況と違い、腕に力が入らない。]
っ、あっ! うああああっ!
[見えてしまったから。 これから彼女が、どうなってしまうか。 今、手を繋いでいる私も、そうなってしまうと。 恐怖に、体が、硬直した。]
(276) 2015/02/15(Sun) 02時頃
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うごけっ!うごけぇっ! うごいてよぉっ!
[心は、反復する。 動くな、離せ、逃げろ。 生き延びろと、本能が叫ぶ。]
そんなのだめっ! 今ここで逃げて、誰が……私の、存在はっ!
[力の抜けた手に、必死に呼び掛ける。 けれども、疲弊した体は、正直で。 ああ、私は、もう、彼女を。
アキラメテイル?]
(277) 2015/02/15(Sun) 02時頃
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……っ、うぅ、うあぁっ。
[泣きじゃくる。 自分の無力さに。弱さに。脆さに。 ただ、泣き続けて、諦めてしまった。 私には、できない。
誰なら、先輩を救えたんだろう。 大塚くんなら、先輩と戦えた。 一緒に走り続けていた。 このシャドウの接近にも、きっと気づけた。 私だから、わたしだから、ワタシダカラ……。
私、だから?]
(278) 2015/02/15(Sun) 02時頃
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……諦めない。
[私だからこそできなかった。 なら、私だからこそできることも、ある。]
スクナビコナァ!
[スクナビコナの鱗粉が私にまとわりつく。 その鱗粉は、私を
狂暴にした。]
うあああああああああああっ!
[水に締め付けられようとも。 心に裏切られようとも。 例え先輩が諦めようとも。]
(279) 2015/02/15(Sun) 02時頃
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絶ッッッッッ対に、諦めない!!
[人間は、自らの体が壊れないよう、無意識にリミッターをかけている。 もし、その限界を越えたのだとすれば、体を壊してまで力を行使すれば。 それを、<隠者>は実現した。「幻想」を「現実」にした。 花河を、限界を越えた力で引き寄せる。 シャドウの拘束を裂き、花河の体を自分の体の方へ引き寄せた。]
(280) 2015/02/15(Sun) 02時頃
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[そして、アカリを抱き止めた瞬間。
肉体は。本当の限界を迎えた。
ゆっくりと、抱き止めながら。 後ろへと、倒れ込む。]
(281) 2015/02/15(Sun) 02時頃
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めてしまえば…
…と…に…ちてしまえば…
どれだけ…だったのだろう…
だけど…ってしまった…
…を…けたいと…
きっと…はそんな…を…さない…
だとしても…にはその…しかなかった…
…けた…は…けられぬ…で…うのだ…
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せん、ぱ……?
[こぼれ落ちる涙に、安堵する。 先輩は生きている。 私は、助けることができた。存在を示した。]
よかっ……た、で、す。
[そう、満面の笑みで、笑いかけた。 酷使した腕はもとより、全身が鉛のように動かない。 けれど、心は満たされていた。]
(297) 2015/02/15(Sun) 02時半頃
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が…だ…
…
…もっと…もっと…にしないと…
…と…の…に…なものはいらない…
…
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私、諦め、なかった、の、先輩の、おかげ、です。 わた、しにしか、できない、こと……先輩が、教えてくれた、から。 それでも、ありがとう、思ってくれるなら……。
[目が霞む。体が軋む。 意識を保つのさえ、難しくなる。 それでも、笑顔を絶やさずに。]
いきのこったあと、いっぱい、ほめて、ください。
[隠者のただひとつの願いを、伝える。]
(305) 2015/02/15(Sun) 02時半頃
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ここは…だ…
…ぬるい…の…く…
…の…を…して…がった…を…く…じるだろうか…
ゆっくりと…を…した…
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[自分はもう動けない。 この場にいれば、死を待つばかりだろう。 一緒に生き残るためには、アカリに動いてもらうしかない。]
……は、い。
[微かに頷く。 スクナビコナが、飛ぶ。 鱗粉が見せるのは……希望と言う名の幻想。 それが現実になるかは……夢を見るもの次第だろう。]
(307) 2015/02/15(Sun) 03時頃
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そうか…な…が…いのか…
…も…もそうなのか…
…むという…あるいは…てを…にすることを…むという…
…は…しい…が…いな…この…に…や…はいらないよ…
その…が…しいんだ…どうもこちら…にはくだらない…が…すぎる…
んでいたのかいないのか…となっては…からないが…にどうでも…い…だ…
どちらにしてもこの…には…なものが…すぎる…
その…はやはり…も…だよ…
…の…いはそう…でもないが…しておいては…しくない…すことだ…の…い…のように…
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[あかりに連れられ、埠頭につく。 大きな戦闘痕の存在が、ここも危険だと教えてくれる。 そして、その中心に彼がいた。]
大塚くん!
[辛うじて動き、歩み寄る。 彼に寄りかかるように、体に触れた。]
痛いところ、ない?大丈夫?
[彼と向き合う二人の人物に、視線を向ける。 少しだけ、恨みがましい、涙のこもった瞳を。]
(337) 2015/02/15(Sun) 16時半頃
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