64 さよならのひとつまえ
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[スマホの画面をタップしながら、智明と同じ方向に首を傾げる。>>473]
ススムに頼まれて、俺に伝言?
[鸚鵡返しで言葉にしてみるが、何かがおかしいような。 伝言にしては内容が空っぽだ。 これは本人に聞いた方が早いか、とメールの送信ボタンを押した。]
ううん、寄せ書きは俺も今から。 んじゃ一緒に行くか。 まだやってるかな、っておい引っ張るなってカーディガンのびるのびる!
[スマホをしまうと、じゃれつく智明を引きずりながら校庭へ向かおうと。]
(479) 2014/03/28(Fri) 23時頃
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…
…
…
…の…いところに…って…すぐ…を…られたし…
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―少し前>>475―
……言ってないかもしれない。 …俺は怒ってねーよ。 …怜二を今ので怒らせたかもしんないけど。
[>>475 こちらの物言いで相手を怒らせてしまったようだ。自分でやる、という怜二の言葉には手を止めて。困ったように眉を下げる。 遠回りに出て行け、と言われているようで。出て行くべきか、床を見つめて]
……ごめん。怒らせたんなら謝る。 …怜二とも、こんな別れ方したいわけじゃねーよ…。
(480) 2014/03/28(Fri) 23時頃
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― →校庭 ―
うわーちょっと待って待って! 俺も書くから!!
[智明とじゃれながら駆けこんだ校庭には間に合っただろうか。 ほぼ平行な角度から、一面に綴られた寄せ書きを眺めて目を細める。 ラインカーを受け取れば、少し考えてから空いてるところに少し歪な星のマークを。 そうして星から飛び出るように三本線を外側へ引いていく。]
よし、できた。
[即席流れ星。]*
(481) 2014/03/28(Fri) 23時頃
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おう? 効率的だろ―な、帽子とかムレなさそうだし。 ただ、蚊に刺されてっと痛そうに見える。
[頭を見上げる視線>>478の意味には気づかずに、夏場、彼の頭を見ては思っていたことを口にして。 号令にしたがって、窓…え、どの窓でもいいのか? と少しうろたえながら、寮へ前ならえ]
(482) 2014/03/28(Fri) 23時頃
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[>>478朔太郎の号令に、窓へと視線を上げる。 窓ってどの窓だ。心の中で成斗>>482と同じことを思いながら]
(483) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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[牛乳を啜っていると、二通のメールが届く。 内容を確認して。]
なんかやってたのか?
[返信を打ちながら立ち上がり、食堂を出ようとすると。 こそこそ話の内、一言が。
魔性のゲイと飯食うだけで妊娠するとか、 低脳極まりない内容の。
お前ら子供産めるのかよ、と思わずツッコみたくなる。]
安心しろ、ノンケは食わない。 それとも俺に孕まされたいからそんな事言ってんのか。
[ノンケは、と振り返って保元を見て苦笑する。 あいつを同類にされたくないし。
そのまま、通り過ぎて行くともう一通メールが届いたか。]
(484) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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[伝言をそのまま伝えられたと思っている。 そもそも、丞が何で利政に伝言を頼んだのか分かっていない為、暫く同じ方向に傾げられた顔>>479を見ている。]
寄せ書き、あの白い線引く奴で書くらしいからさー。 何書こうかなーって思ってるんだー。
[カーディガンを引っ張るようにして、校庭へと向かう。 文句を言われても、気にせず上機嫌に歩いた。]
(485) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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ジャニスは、ススムの姿をどこかの窓に捜す
2014/03/28(Fri) 23時半頃
…
…ふははは…
…
…めんどい…
よろしくいっとく…せとけい…
…どんとこいやおらあ…
…この…が…んでいってやるぜ…
…
…
…
なんだなんだ…がどうした…
とりあえず…から…に…ってみる…
…
…
…
…どこじゃ…い
…
もうお…らせしちゃったぞ…
…かひもちんと…なら…に…の…んべ…
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[利政の後>>481にラインマーカーを受け取り、元気良く駆け出す。 わー!とはしゃぎながら書いた文字は、短く。
『またな!』
曲線は難しく、二つある丸は大きいバランスの悪いものになってしまったがそれもまた味だ。 出来上がったものを、ぱしゃりと写真に納めていく。 それぞれ個性のある寄せ書きは、きっと消えてしまう。
その前に、写真に撮っておきたかった。]
(486) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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>>480
ま、いいよ。 お前はモテるからな。 無節操にとられるのが嫌だったんだろ?
[それなりの利一の悩みというやつなのだろう。 でも、本当にさみしがり屋だと思って心配もしてみたけれど、 自分の出番はなにもないな、と思い]
別れ方なんていちいち考えなくていい。 全部のやつと綺麗な思いやりのある別れ方なんて、
そんなに人間できてないし。
[そのまま、最後の片付けにかかりはじめる。]
(487) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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……そうか。
[返答>>477に、フッと肩の力が抜けた。 知らないうちに、かなり緊張していたらしい。
それにしても、後ろの席がざわざわ煩い。 屋上での騒ぎといい、この大事な日に、なぜこんな騒がしいか。 それとも彼らも彼らなりに、退寮を前に、やり残したことを消化しているのだろうか。 などと軽く考えていたが、明らかにそうでない言葉の幾つかが耳に届く。
漸く和らいだ表情が再び固まりかけたが、そのタイミングで、十文字に山本からのメールが届いたらしく、自分も行かなくてはと立ち上がる。]
ちょっとな。 俺も行かなくちゃなんねーから。
[立ち上がったのは、十文字より少し遅いタイミング。]
(488) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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…
…
…
あ…すまない…ありがとう…
…にとある…を…したんだけど
…は…に…ってやれない…があるので
…の…へ…い…れてってやって…しい…
ただ…の…まではこの…は…にしといてくれ
…っていう…の…が…いつきがいいから…えておくように
…
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[飛んできた声>>468に、刹那二つの目は細められた。 眩しい。眩しくて、届かない。]
あったりめーだろ!
[ただ、それだけ。 べ、と出した舌を成斗に向けた。 ふざけて遊んでいた、その頃の延長線上で。]
おう! やるぜやるぜー!
[リクエスト>>478には大きく手を振って。 今日は音源の援護はないが、スラップ、そしてターン。跳ねるように、校庭を巡るのはやめずに]
(489) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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おせぇぞ〜、トッシー! ほれほれ、ちあっちゃんもかくべかくべ?
[流れ星、増えていく文字。 眺めては笑みが増す。 そしてやっぱり向いてしまう方向は、窓を見上げる横顔で。 無意識に、目を細くした。 ああやっぱり、綺麗だ。]
ってこらナルナル、そういう利点じゃねぇから…! 夏は帽子被ってないと直射日光ヤバイし、冬は寒いし 坊主デリケートなんだぞ?
[虫刺されはなにも言い返せなかったが。 夏場は頭に虫刺されスプレーも欠かせない。]
(490) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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…
…
…
いや…むしろ…の…な…のせいで…びさせてしまった…がする…
…は…にしてないから…お…も…にしなくていい…
…を…きだったなんて…だったけどな
お…いつか…いてみないか
…
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[舌を出してみせる鳥塚>>489に、やっぱり笑ってしまう。 笑おうと思うのでもなく、自然に、今までみたいに。 夕日が、いつぞや不味そうと言った髪を透かして、燃えるように眩しい]
田んぼみてー。
[眩しいなぁ、とは。素直に口にできず。
そうしてギリギリ滑りこんできた、明智と入江に。 彼らの引いた白線を見やってから、やほ、と軽く手を降っておいた]
(491) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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お前も? [保元は何処へ行くんだろう。>>488 校庭?屋上?違うところ?
どちらにせよ、食堂の長居は止めた方がいいらしい。 俺は足早にその場を立ち去る*]
(492) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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………。
[残ったカレーパンを口に押し込み、苺牛乳で流し込む。 十文字と目が合った。>>484 他の連中の視線も、こちらへと向いている。 その中に、屋上で見た面々のうち4人の顔を見つければ、事情は大体察せるというもの。
───もし、1年前だったなら。 きっと自分は、向こう側にいたのだろうな。
そう思うと、この気持ちに気付いてしまったのは、ある意味、とても良かったのかもしれない。
噂話を肥大させ、中傷を振りまき、嘲る声は、とても醜い。 あそこにいることがなくて、本当に良かった。]
(493) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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―少し前・自習室>>469― [生徒会長って誰だったっけ…?よく覚えていないけれども縦ロールがよぎった、ああ、あれか。よく覚えていないけれども濃いキャラだったような気がする。]
……そ、かつお県。
[ぽつぽつと、返していくのはやはり短い言葉の断片ばかりで。それでも今までで一番会話が続いているんだ。これで最後で。伝えられるのはきっとこれがラストチャンスで。なのに。
…なんでよりによってお前が、それを言うんだ。]
(494) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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[>>470目と目が合う。こんなに近くで見るのは初めてだ。 そんなことを考える余裕もなかった。 ――…いたい。痛くて仕方がない。穴が広がっていくようだ。]
………………、
[十文字が謝ってくれる。返せる言葉がない。 今、口を開いたら本当に泣き出してしまいそうで。]
…………ん、
[また、謝ってくれる。首を小さく縦に振った。 それが今できる精一杯で…―――沈黙。沈黙。]
[十文字はまた謝ってくれたかもしれない。 それから――…こちらを気遣って、>>412出て行った。]
(495) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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あ、モジモジ屋上から見るってよ〜!
[横顔を見ていた人が、談話室であいつらに脅しをかけたことを知らない。 キレてしまった理由を知ったことを知らない。
その想い人も知らない。 花壇に、その心に、花を咲かせることも知らない。 その人があいつらに水を浴びせたことを知らない。 なにを想ってそうしたのかも知らない。
朝、二人の間にあったことも。 知らないまま、二人の間で、今屋上を見上げている。]
(496) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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あれ、違ぇの?
[そういう利点ではなかったらしい>>490。 髪のことは、むずかしい。 3年にもなると、オヤジがハゲてて…とか、若白髪が…とか、そういうちょっと切実なつぶやきも聞こえてきてたりしたし]
そうか… さっちゃん、苦労してたんだな。
[坊主への愛も、らぶあんぴーす? かと。 しみじみした目で、彼の坊主頭を見つめてから。
十文字か紐井屋がいるだろうかと、窓のほうを探す]
(497) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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[スマホが山本からのメールを受信する。 内容を確認すると、早足で食堂出入り口へ向かった。]
待て、俺もそっち行く。
[十文字に呼び止める声を掛けてから、一度振り返り]
男が妊娠なんかするかよ、タコ。
[無表情、無体温で言い放ち、それ以上の言葉など聞く気はないというように、片手にコーンマヨネーズパンと飲みかけの苺牛乳を持ったまま、食堂を後にした。]
(498) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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[昼の談話室以降、こころが凪いでいる。自分の纏う世界が静かだという自覚がある。喧嘩のときはあれだけ興奮していたというのに。何かが振り切れたのだろうか。 すっと頭が冷えて。その状態がずっと続いている感覚。 自分が退寮するまではとりあえずやつらに恐怖政治を布いてやろう、と思っている。顔は覚えている。何かを耳にしたら、やつらの近くで椅子なり机なりを容赦なく蹴り飛ばす。 そうやって早めに鎮まればいい。
ああ、うつくしいものがみたいな。
そんなことを思う。この校庭の寄せ書きも、朝の博の告白劇も、自分にとっては紛れもなくうつくしいものであるのだけど。 ぎりぎりで駆け込んできた智明と利政には、そっと片手を挙げて。 視線は窓へと向けている。 だから注がれる視線>>490には気付いていない。 ただ>>496屋上という言葉を聴けば、視線をどこかの窓から上へと向けて。目を眇める]
(499) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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ドナルドは、さっちゃんの声>>496に、屋上へ視線を上げた。
2014/03/28(Fri) 23時半頃
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―少し前>>487―
……俺ってさ、 男から見て…ヤなやつに見えてた…?
[ぽつりと訊いてみるのは今まで誰にも聞けなかったことだ。卑屈ではない。なんとなく、聞くのがこわかったこと。目の前の男ならば正直に答えてくれるんじゃないか、そんな気もして]
…綺麗に別れたいとは思ってないけど、 でも…こんな別れ方はやだ。…から、謝る。
[人間ができていない、という言葉は怜二と利一、どちらに掛けたものなのだろうか。なんとなく自分自身のことを指しているんじゃないかと思い、最後の片付けを始める怜二の姿を眺めて。 出て行かないのか、次にそんな視線を送られたら出て行こう、と思った。]
(500) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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