93 Once upon a time...
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[一人でも飛べるフィリップを見ていたが、 軽く柔軟をしてから練習を終えたことにして。 少しの間サーカスのテントから抜けだしていた事に 気づいている人は、居たのかどうか。
食事の時間になればしれっと戻っていたし、 誰かに何か聞かれれば、 「前の公演で来た時に知り合った人に会いに行った」 そんな内容をぽつぽつと話す。 決してサボっていたわけでは無いのだ。]
(26) 2014/10/10(Fri) 01時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2014/10/10(Fri) 01時頃
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―翌朝―
[珍しく朝きちんと目を覚ましたので、 昨日フィリップと上手く行きそうだったことを 団長に伝えようと思ってテントを抜けだした。]
…………?
[いつもならうるさいくらいに聞こえて来るはずの声、 それが団長の部屋であるテントから聞こえて来ない。 そればかりか、敏感ではない自分の鼻にも解る、 動物を捌くときとは比べ物にならない濃い臭い。]
(32) 2014/10/10(Fri) 01時頃
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[団長は生物を部屋で捌くような趣味は無かった筈と、 その部屋を覗きこんだ。
むせ返るような血の臭いの中にあるソレを見つけて、 何故だろう、自分でも解らないのだけど。
浮かんだのは笑顔だった。]
(34) 2014/10/10(Fri) 01時頃
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[ふわ、と笑ってから思いつくのは、 どうやらこれは人間の仕業では無さそうなこと。
人狼の話をどこかで聞いていれば思い当たるかもしれない。]
(だれか)
[呼ばないと、公演があるのに、今日は、どうしたら良い? 思った以上に混乱しているようで、部屋を覗いたまま 悲鳴を上げることもなくただ、硬直している。]
(36) 2014/10/10(Fri) 01時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2014/10/10(Fri) 01時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2014/10/10(Fri) 02時半頃
なあ…
…が…が…を…うより…に…みにしてやるって…うんだ…
…はなんで…を…わなくちゃならないんだ…
…はそんなに…うまいのか…
…
なんで…おれは…
…
なんで…なんで…なんで…なんでっ…
…
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[結局声を上げることは出来なかったものの、 硬直している自分と異様な空気を察した団員達が集まって ことの大きさに直面した。 アントニーのように泣くことも出来ないが、 うっすら浮かんでいた笑顔はもう消えて。 しかしフィリップほどに無関心を通せる程でもない。]
(86) 2014/10/10(Fri) 18時頃
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[サイモンの声と、スージーに名前を呼ばれて>>74やっと、 魔法が解けるように身体が震えはじめた。 そのままぺたんと、空気が抜けたように崩れ落ちる。
ただ、ブローリンの言う「人狼」>>79という単語が べったりと脳裏にこびりついて離れない。]
(87) 2014/10/10(Fri) 18時頃
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[お伽話の「人狼」ならば知っていた。 それは吸血鬼と同じように、人を糧として銀に弱い。 大体の知識はそんなものだろう、普通の人だったならば。
――ただ。]
[トリという抑制力が無くなってから少し、いやだいぶ、 おかしくなっているという自覚が、あった。 本当に、この世界に「人狼」が居るのなら、俺は……**]
(88) 2014/10/10(Fri) 18時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2014/10/10(Fri) 18時頃
は…そんなにうまい…んだよ
…
…どもにはわからない…かもしれないけれどね
…
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だ、 い。
[じょうぶ、と続けようとして口が上手く動かない事に気づいた。 スージーを見上げて、それでも彼女に甘える訳にはいかないと 頷いて見せるが地に手はついたまま。
その金色が朝の日に照らされて、すごく綺麗だなと思った。]
人狼、居ると思う?
(113) 2014/10/10(Fri) 22時頃
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なんで…くの…
…
…なんにも…いことはしていないのに
…
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[子供が二人大声で泣いているのに、 不思議と煩いとは感じなかった。他にもざわざわしているからか。]
スージー、は。 ちょっと落ち着いてる?
[思った以上に、取り乱してはいなさそうだ。 半分寝間着にしている長いシャツの裾をぎゅうと握り よろよろと立ち上がる。]
人間がするよりは、納得できると思う。
[それは殺された直後らしい姿を見たから言えるかもしれない。]
(127) 2014/10/10(Fri) 22時半頃
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かせたのが…しい…
…じゃあ…べちゃう…
…
…なんてね…ねぇ…そうだなぁ
…にはね…はどちらにも…えるよ
…の…も…の…も…どっちも…ってる
わからない…なぁ
…にはあんまり…しそうには…えないけれど
…
…どっちに…える…
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どうかな。安心する。
[取り乱して混乱してはいないだろう、 皆が立てなくなったら公演は成り立たない。 自分はちゃんと飛べるだろうか。
落ち着こうと、深く息を吸い込んだ。赤い、臭いで肺が満ちる。]
は、ご飯たべれるかな。
[空腹は余り感じていないけれど食べないと舞台には上がれない。]
(144) 2014/10/10(Fri) 23時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2014/10/10(Fri) 23時半頃
そうか…
…
おれは…は…おおかみだと…うよ…
きれいな…きれいなおおかみ…
…
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[口から吐き出すのはもう、赤くないため息。]
でも食べないとね。 ありがと。
[差し出された手>>150を掴んで真っ直ぐに立つと、 そのまま離さずに炊事場の方へと歩き出す。]
パンとスープくらいなら。
[へにゃりと眉を下げながら繋いだ手をぎゅと握る。 そうすればさっきまでの震えは止まるような気がしたから。]
(162) 2014/10/11(Sat) 00時頃
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