人狼議事


108 Persona外典−影の海・月の影−

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ショコラは、ケイイチをなでぽふした。ノシノシ

namba 2015/02/26(Thu) 08時頃


ショコラは、大人しくなでなでされている。ちんまり。

namba 2015/02/26(Thu) 08時半頃


【人】 げぼく ショコラ

―シャドウの海―

[影の海に立つ荒波がある一時を越えた時、静かになる]

 ……鎮ま、った?

[立季の手を不安げに握ったまま、波打ち際の方を伺う。
 海と現世を繋いでいた真弓の存在が瓦解し、
 溢れ出ていたシャドウ達の帰還が始まる。
 「向こう側」から膨大な闇が濁流となって流れ込んでくる]

 ――……っ、りつ、立季さん、……!

[闇に呑まれる前に咄嗟に立季を抱き締めた。
 こんな所で離れ離れになってはいけないから。
 それに、未だ現世に身体を残す少女の魂は
 濁流に逆らって現世へと引き寄せられていくのを感じていた]

(15) namba 2015/02/26(Thu) 23時半頃

【人】 げぼく ショコラ

[在るべき場所へ還れと、誰かが呼んでいる。
 暗く、重く、引き剥がすように容赦なく、流れは猛る]

 連れて、還る。
 絶対、ぜった、い……――。

[細い腕に力が篭もる限り、精一杯。
 離れたくないと願った、救いたいと願った。

 抱き締めた存在は温かい。
 まだ、私は彼を手放してはいない。
 そう感じる内に意識は黒から白への境界を越えた――]

→現世へ―

(16) namba 2015/02/26(Thu) 23時半頃

【人】 げぼく ショコラ

―崇神病院・xxx病室―

[白]

[白――]

[白――――]

(17) namba 2015/02/26(Thu) 23時半頃

【人】 げぼく ショコラ

[意識の白と視界の白が混濁して、
 初め自分が目を開いている事が分からなかった。
 何度か三半規管が揺れて頭の上で声がする。
 壊れ物を扱うように軽く揺すられ、
 名前を呼ばれていると気付いたのは後になってから]

 「先生、先生ッ――! 患者さんが!!」

[偶然目撃したナースの驚き慌てる声がする。
 頭を病室のドアの方に倒すと、既にナースはいなかった。

 廊下がざわざわしている。
 他の病室でも同じような事があったのだろう。
 そのためか、医師がやってくるまでには大分時間があった**]

(18) namba 2015/02/26(Thu) 23時半頃

げぼく ショコラは、メモを貼った。

namba 2015/02/27(Fri) 00時頃


【人】 げぼく ショコラ

―崇神総合病院・数日後―

[目を覚ました少女には元々大きな外傷はなく、
 何らかの精神的ショックによる昏睡と診断されていた。
 目覚めた後も幾度か検査をしたけれど、
 さして悪い所もなくすぐ退院の日は訪れた――しかし。

 悪い報せ、伯父の遺体が発見された。

 こうなると社宅は引き払うしかない。
 唯一残されたのは、姫城の家である。
 曰くつきの事件があった訳あり物件だから今もそのままだ。

 遺産がない訳ではないし、援助を受ける事もできる。
 後見人が見つかればここで暮らす事も可能だ。
 だが、15才未満で後見人がない場合は
 孤児院へ引き取られるというのが法律だ]

 後見人、ですか……。

(43) namba 2015/02/27(Fri) 01時半頃

【人】 げぼく ショコラ

[記憶の断片を探る。
 シャドウの海を脱する時、離れ離れになった立季。
 淡い光と見た事のないペルソナの姿>>32が最後の記憶。
 きっと現世の何処かに戻ってきているはず、と信じている。

 探したい。
 そのためには、せめてこの崇神を離れる事はできない。

 幸か不幸か、今の崇神は混乱していた。
 原因不明の死者、行方知れずの人間の多発。
 無論、翔子のような孤児も多く役所は手一杯だ]

 少し、考えさせて下さい。
 縁戚がいないかとかも、調べます、だから。

[姫城の家にしばらく戻らせて欲しい、と申し出た。
 学校はじき春休みなのもあるし、
 事情が事情なので来年度になるまで休校する事となった。

 そして]

(47) namba 2015/02/27(Fri) 02時頃

【人】 げぼく ショコラ

―南部・姫城家―

[翔子は約1年ぶりに生家の門をくぐった。
 社宅で纏めた荷物が送られてくるのを玄関に座って待つ。

 伯父の葬儀もしなければならない。
 然るべき所で相談を聞いて貰う必要があるだろう]

 さちかわ、りつき。

[大切な名前を呟く。
 幸川、あるいは幸河か。
 市内をくまなく探せばその苗字を見つけられるだろうか?
 でもまずは、何より彼を探さねばなるまい。

 最低限家を整えた後、少女は市役所へ向かう事にした。
 何でも良い、彼の安否と行方が分かるのならば何でも――**]

(51) namba 2015/02/27(Fri) 02時頃

げぼく ショコラは、メモを貼った。

namba 2015/02/27(Fri) 02時頃


の…

あら…
あ…だって…らなかったんだ…

…そう…だよ…

あ…いけない…やっちゃったわ…



うっさいわね…め…


【人】 げぼく ショコラ

―更に数日後・南部―

[ある日の事、少女は一軒の家の前に立っていた。
 役所の死亡者ないし行方不明者リストに問い合わせるも、
 立季の名はそこには載っていなかった。

 ただ、その中で1つだけ得た情報がある。
 「半年前」の「事故案件」の中に「幸川」という
 南部に住む女性の死亡事故があったと。

 そんな僅かなピースでも、少女はすがった。
 図書館へ行き、新聞を探し、歩き回り、聴き込みをし。
 そして、見つけた]

 ――さち、かわ。

(65) namba 2015/02/27(Fri) 18時半頃

【人】 げぼく ショコラ

―南部・幸川家前―

[平日、時刻は昼過ぎ。
 しばらく表札を見詰めた後、チャイムに指を押し当てる。

 心臓の音が煩い]

 ……――。

[ぎゅっとセーターの胸元を握り、窓を見上げる。

 チャイムに応答はあっただろうか。
 なければ少女はそこで待ち続ける。
 白いマフラー、白いミトン、ビターブラウンのセーター。
 髪には真っ赤な、可愛らしいリボンの飾り。
 手にはピンクの小さな紙袋。

 いつかの満月の日と同じ出で立ちで、
 今度は少女が待ち人を――**]

(66) namba 2015/02/27(Fri) 18時半頃

げぼく ショコラは、メモを貼った。

namba 2015/02/27(Fri) 18時半頃


【人】 げぼく ショコラ

―シャドウの海―

[微か触れた指先から痛みを感じた。
 蜜色の目を細めて黒衣の子天狗は微笑む]

 こっちの水が、甘ィ――か。

[するり、落ちる指先を追う事なく留まる。
 月塞は海の変化を感じ取っていた。
 じきこの身も再び宿主の胸へ還る事となる]

 幽世にて幸ぞあらんや。

[水が揺れる、流れが寄せる。
 蛍火のように実体が淡く透け始めると同時、
 黒く染まっていた衣と髪が元の月映えを取り戻していく]

(70) namba 2015/02/27(Fri) 23時半頃

【人】 げぼく ショコラ

[再び白き色彩を取り戻した子天狗は闇を一瞥した]

 ててご、ははごよ。
 これにてさらば。

[その視線の先にあった闇が2つ。
 いつぞや翔子の体に纏わりついていたシャドウ達は、
 きしりと穏やかな笑い声を残して無へと還った――**]

(71) namba 2015/02/27(Fri) 23時半頃

げぼく ショコラは、メモを貼った。

namba 2015/02/27(Fri) 23時半頃


【人】 げぼく ショコラ

―南部・幸川家前―

[冬の寒さは未だ和ぐ事なく、
 待つ内に頬を林檎のように赤くして少女はぶると震えた。
 ハイソックスの上に見える膝小僧も薄っすらと赤い。

 学校に行ったんじゃないかと言う近所の小母さんを信じれば、
 もうそろそろ帰って来るかもしれない、我慢だ。
 そう思って周囲を見渡す]

 …………。

[少し先でこちらを見ている少年がいる。
 さっきまではいなかったはず]

 りつ、き、さん?

[寒さに震えた声で、一歩踏み出した]

(74) namba 2015/02/27(Fri) 23時半頃

【人】 げぼく ショコラ

―崇神総合病院・面会受付―

[下部翔子への面会者の出現に、
 受付にいたナースは最初驚いたように>>78]

看護婦Aの話:

 身寄りがないって聴いてたけど、お友達かしら。
 ごめんなさいね、入れ違いみたい。

 ちょっと早いといえば早いんだけど、
 色々と身の回りが落ち着いてないらしくってね……。
 できればもうちょっといさせてあげたかったんだけど、
 入院待ちの患者さんも多くて。
 体の方も至って健康みたいだし、
 本人も大丈夫ですって言うもんだから。

 そういえば、誰か探さないとって言ってたけど……。

[というような内容を話しただろう*]

(82) namba 2015/02/28(Sat) 00時頃

【人】 げぼく ショコラ

―南部・幸川家前―

[幾らか進んだところで、ようやっと相手の少年が動き出す>>81
 見れば見るほど間違いなく彼だ。
 しかし、何処か様子がおかしい。
 それは少年の口から滑り出した言葉で決定的になった]

 …………。

[一瞬、瞳が零れ落ちそうなほど丸くなった。
 すぐに困ったように半分瞼を伏せ、眉を寄せる。
 呼んだ名前は否定されていない]

 さちかわ、りつき、さん。
 私は翔子。姫城 翔子。
 ……私の事、判らない、ですか?

[頬に手が触れた時、思わずほろりと涙が零れた]

(90) namba 2015/02/28(Sat) 00時頃

げぼく ショコラは、メモを貼った。

namba 2015/02/28(Sat) 00時半頃


【人】 げぼく ショコラ

 ……うん、何度か……泣かせたよ。
 最初の時、丁度こうやって……同じように、涙を拭ってくれた。
 11月の、満月の夜。

[彼が現世へ戻ってこれた事への途方もない安堵。
 それに比べれば記憶がない事くらい――大した事ではない]

 痛くは、ないよ。……良かった。
 立季さんがこっちに戻ってこれて……。
 ちゃんと、身体もある……ちゃんと、温かい……。

[頬を撫でる手に、ミトンを外して手を重ねる]

 探してたの。一緒にいるって、約束したから。
 約束、してくれたから――。

(97) namba 2015/02/28(Sat) 00時半頃

【人】 げぼく ショコラ

 うん……そうだよ。
 一緒にいてくれるって、連れて行ってくれるって。
 暗くて静かで、寂しい事も、苦しい事もない世界へ。
 でも、……そこには「未来」はなかったから。

 一緒に戻って来ようねって。
 それで、立季さんの事、いっぱい教えてねって。

[>>100何かを思い出した様子に濡れた瞳が瞬く。
 口許に笑みが浮かんだ]

 あっちに行く前に、プレゼントくれたの覚えてる?
 今度はね、私……持って来たんだよ。

[左手に持っていたピンク色の小さな紙袋を差し出した。
 赤いリボンのラッピングシールが張られた、包み]

 受け取って、くれる……かな……?

(105) namba 2015/02/28(Sat) 01時頃

【人】 げぼく ショコラ

 そう。
 これが目印になるから、って。
 ほら……似合ってるって、言ってくれたから。
 あれからずっと、つけてるんだよ。

[>>109右手を一度離し、おさげの根元で揺れるリボンに触れる。
 零れていた涙は止まり、今の眼差しは柔らかい]

 うん。
 気に入って、くれると良いな……。

[少し恥ずかしそうに赤い頬に更に朱を刷いて。
 差し出した紙袋の中身は透明なラッピングに包まれた、お菓子。
 ホワイトチョコをまぶした小さなストロベリーマフィン。
 ハート型に抜いたチョコレートは2色。
 ストロベリーとビターの2種類で作り添えてある。

 そして、もう1つ。
 白い蒲公英――シロバナタンポポの栞]

(117) namba 2015/02/28(Sat) 02時頃

【人】 げぼく ショコラ

[プレゼントへの反応をしきりと気にしていたが、
 第一声で花言葉を当てられてどきっと心臓が跳ねた>>121
 ぶわりと耳まで赤くなった心地がする。
 頬が熱い。

 品の良い押し花の栞を見かけて悩んでいた時、
 店員が色々と花言葉を添えてアドバイスしてくれた。
 この花言葉を聴いた後、
 他の内容はほとんど頭に入ってこなかった。

 もじもじと所在無げに手をいじくっていたが、
 視線に気付き眼鏡の奥を見詰め返す。]

 ……あの、ね。
 私、孤児院に……行くかもしれない、の。
 だから。だから……。
 それまでに、立季さんと会えますようにって。
 願掛け、してたの。

(123) namba 2015/02/28(Sat) 02時半頃

【人】 げぼく ショコラ

 もし、少し遠くに行っちゃう事になっても。
 絶対、また、会えるようにって。
 だから。

 会えて、本当に、嬉しい……。

[真っ赤な笑顔はその日一番、綺麗に咲いた――*]

(124) namba 2015/02/28(Sat) 02時半頃

げぼく ショコラは、メモを貼った。

namba 2015/02/28(Sat) 02時半頃


ショコラは、おやすみの皆に手を振ったノシ

namba 2015/03/01(Sun) 03時半頃


【人】 げぼく ショコラ

―埠頭―

[それはまたある別の日の事。
 満月の日以来封鎖されていた港から
 ようやく立ち入り禁止が解かれた]

 ……きっと、ここでも戦いがあったんだね。

 船、なくなってる。
 真弓さんは図書館からいなくなっちゃったし。
 五郎さんは……。

[現世に戻ってから、まずメールでシャドウの海から
 無事に生還した事を報告したが。
 さて、彼は今どうしているだろうか――。

 潮風はまだ冷たいが少しずつ春は近づいてきている。
 マフラーを外す日もそう遠くはないだろう]

(186) namba 2015/03/02(Mon) 00時半頃

【人】 げぼく ショコラ

[全ての始まりのあの日、敢と出会った路地の前。
 立季と月を見上げた道路の片隅。
 何もかもが御伽噺じみて胡蝶の夢のように思えてくる]

 でも、全部本当の事だった。

[ヘアゴムを引っ張ると甘い色の髪がふわりと解けた。
 風がそれをさらさらと戯れに掻き撫ぜていく。

 手の平には赤いリボンの髪飾り。
 これが紛れもないあの夜達の証拠だ]

 貴方は、置いて行かれちゃったの?

[埠頭の先からひらりと舞い降りる青い蝶。
 内なる青は消えず、影もまた足許に広がり続ける。
 差し出した手の上、赤いリボンに溶け込むように蝶は消える。

 少女はリボンをひと撫でして瀬戸内の海を見た]

(187) namba 2015/03/02(Mon) 00時半頃

【人】 げぼく ショコラ


   [青い海の彼方、消えた船の行方を見送るように――*]
 

(188) namba 2015/03/02(Mon) 00時半頃

げぼく ショコラは、メモを貼った。

namba 2015/03/02(Mon) 00時半頃


【人】 げぼく ショコラ

―南部・幸川家―

[更に春の気配も増して。
 こうして家を訪れる事も幾度かあっただろうけれど、
 今日という日付はやはり普段よりどきどきを増すもので。

 腰掛けたソファの弾力と、少年との微妙な距離を意識する]

 わぁ、食べるの勿体無くなっちゃいそう。
 すっごく、可愛い……。
 ふふ、実はマシュマロの方はちょっと苦手だから。
 キャンディで良かった、なんて。

[飴の包みを手にとってきらきらと笑顔を綻ばせる。
 ありがとう、とお礼を告げた時に視線がかち合った。
 >>200紡がれていく彼の想いを全て聞き終えるまで、
 大事に包みを手にしたまま眼鏡の奥を見詰める]

 うん……嬉しい、またそう言ってもらえて。

(204) namba 2015/03/02(Mon) 01時半頃

【人】 げぼく ショコラ

 あのね、最初記憶がないって解った時、ちょっと不安だったの。
 「知ってくれる?」って、「離さない」って。
 そう言ってくれた気持ちを忘れちゃってたら、
 私の「一緒にいたい」って気持ちはもしかしたら
 迷惑になっちゃうかもしれないって思ったから。
 ……怖かった。

[でも、と首を振る]

 立季さんの事いっぱい知って、私の事もお話して。
 それで、これから嬉しい事や楽しい事、
 一緒に笑ったり泣いたりしたいって思う。

 だから。
 私も、そばにいさせてね。

[約束、と小指を差し出した。
 少女の髪飾りの赤が一瞬深みを増した事にまだ、
 2人は気付かないだろうけれども。
 今は何も知らぬまま、幸せそうに微笑みを浮かべて――**]

(205) namba 2015/03/02(Mon) 01時半頃

げぼく ショコラは、メモを貼った。

namba 2015/03/02(Mon) 02時頃


【人】 げぼく ショコラ

―埠頭―

[リボンをつけ直し、場を辞す前に少し目を細めた。
 >>208そこへ背後から聞き覚えのある声がかかる]

 ……ふわ、……っえ、その、声……!?

[目を大きく見開いて、はっと後ろを振り返る]

 五郎さん……!!
 良かった、無事だったんだ……。

[前髪で半分隠れた目元が何処か影を感じさせる、微かな違和感]

 ……ありがとう。
 あの日、すごく心配させちゃって。
 でも、ちゃんと説明も何もできてなくて。
 ごめんなさい。でも私、影から立季さんを取り戻せたの。

(212) namba 2015/03/02(Mon) 02時頃

【人】 げぼく ショコラ

[結果を納得してもらえても、何らかの叱責は受けると思っていた。
 いや、そうであるべきだと思っていたというべきか。
 少し硬かった表情がほっと安堵するが、
 同時に無意識の中に後ろめたさじみた不安が芽生える]

 本当に……五郎さんは何処までも優しいんだね。
 ありがとう。私、甘えてばっかりだね。

[頭を撫でる大きな手、懐かしい。
 ちゃんと現世に戻ってきたんだと実感する。
 少女には見えぬ場所、リボンが淡く警告の光を帯びた事は
 残念ながら少女には見えない]

 私ね、一度南部の実家に戻る事になったの。
 その後はまだどうなるか分からないんだけど。
 孤児院に行くかもしれないし、後見人が見つかるかもしれない。
 どっちにしても、4月までは学校はお休みなの。

 また落ち着いたら、メールで連絡するね。

(220) namba 2015/03/02(Mon) 02時半頃

【人】 げぼく ショコラ

[男の内面の変化には気付けないまま]

 ううん、我侭なんて……。
 私が上手くないだけだよ、きっと。
 お邪魔になっちゃうとか、やっぱり思っちゃったり。
 私の方が我侭だったり。

 うん、でも。メール、するから、ね。

[平穏な日常の約束事をするように、穏やかに笑う。
 一瞬彼の表情によぎった>>224自嘲じみた笑みに
 ちょっとばかり気遣うように首を傾げたが]

 それじゃあ、五郎さん。またね。

[ばいばいと笑顔で手を振った。
 そうして男とすれ違うように町の方へと歩き出す]

(229) namba 2015/03/02(Mon) 03時頃

【人】 げぼく ショコラ

[最後にもう1度、頭を撫でられた――と少女は感じた。
 蝶の宿ったリボンが悲鳴を上げるかのようにちかりと光る]

 …………?

[すれ違って数歩、ぞわりと妙な寒気に腕をさすった。
 潮風の唄が不意に重々しい響きを帯びたような気がして。
 少しだけ港の方を振り返った後、逃げるように駆け出した]

(237) namba 2015/03/02(Mon) 03時半頃

【人】 げぼく ショコラ

[かつての校区をひた走る内、
 額にはらと風に揺れた髪がかかった]

 ん……。

[普段束ねているから落ちてくるはずのない左の横髪。
 おかしいな、と思っておさげに手を伸ばしたその時。
 ころん、手の中に落ちてきたのは――]

 ……え、っ。

[まだ貰って僅か数ヶ月の大事な大事な、赤いリボン。
 不自然に千切れたようなゴムに全く心当たりはない]

 何で……。
 今朝は、何ともなかったのに……。

[大事な、大事な宝物が壊れてしまった。
 そこから一瞬だけ浮き出した赤い蝶の姿を見て、
 少女は大きな瞳を恐怖に濡らした]

(238) namba 2015/03/02(Mon) 04時頃

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