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64 さよならのひとつまえ
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[気になっていたとはいえ、確かに唐突だったと反省する。>>1:701 けれども律儀な同級生は、こんな礼儀を欠いた質問にも丁寧に答えてくれた。
―――語る言葉の一つ一つが、鋭い刃になって胸を打つ。]
同じだな。
[漏れ落ちた音は今にも消えてしまいそうで。
博が告白を躊躇う理由は分からなかったが。 彼の気持ちが痛いほど共感できてしまったことで、安易に頑張れと告げることはできなかった。]
…俺もきっと、告白はできない。
[タブーとされるその思いを、心の奥にしまいこみすぎて。そのせいで、息ができずに苦しくて。 つい耐え切れずに息を吸って――その拍子にぽろっと本音が零れ落ちる。]
(6) 2014/03/25(Tue) 01時頃
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悪い。…ありがとう。
[言いにくいことを言わせてしまったことへの侘びと。 真摯に答えてくれたことへの礼を述べる。]
もうすぐ卒業だな。
[正確にはもう卒業式は終えているのだが、ニュアンスが伝わればいい。 ただ側にいられれば良かったけど、それすらもう叶わない。
やがて放送が目の前の男の名を呼ぶのを聞けば。>>3 足を止めさせてしまったことを謝罪すると、彼の目的を遂行してくれと促す。]
あ、さっきの本の話だけど。 らいらちゃん、面倒かけると雷飛んでくるし…ダメもとで最初は利政に聞いてみたらどうだ?
[最後に余計なひと言を残して。 同じ痛みを抱えた男を見る。]
(8) 2014/03/25(Tue) 01時頃
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…
…
…
…したの…じゃねぇしぃ…
つか…が…けんの…いんだよ…
この…れ…があ…へ…
…として…の…なら…にこられたし…
その…した…ってやる…
…
…ですがあ
…
…ちゃんと…の
…い…しお…の…ですけどね…
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―前日・3−A―
[部屋に返れば渋々片付けを始める。 自分の物か自信が無いものがあれば、ありすにも尋ねて。 珍しく作業に没頭したが、見つからない。 見つからないのは当たり前だとは、気付けない。]
寝るか。
[気付けば窓の外は闇色で。 いつもの自分ならとっくに寝ている時間だ。]
………。
[それでもにこにこと笑いながら頭を撫でてくる手の感触を思い出せば、もう少しだけと、作業を続ける。]
(…身長を追い越したら、撫で返してやるつもりだったけど)
[――結局、無理だったな。 [妙な感傷に浸りながら、やがて就寝時間が来れば、電気を落とす。**]
(17) 2014/03/25(Tue) 01時半頃
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…
…きたくりこ
…
いない…
…ちゃうぞ…に…ちゃうぞ…ろんのばか…
…
ありす
…
…きます…
…
…しの…ちゅわん…
…し…たれよ…
いりえ
…しって
なにを…しするんや…
…えっていうことですねがんばります…
…
…おっは…
…
…きてるか…えたか…
やばい…なんも…えないまま…ちゃった…
…となく…になったこと…きたいだけだし…でも…いべ…
あ…でも…から…い…しだからお…は…くなりますごめん…
…み…うけど…ある…
あのさ…むつりん…は…の…に…してたじゃん…
…でやめちったのかな…って…
…
…み…
…
…
…
…お…
はでかいの…ってくけど…に…みたいのあるやついる…
さすがに…はあとで…ってね…ぺたんこになっちゃう…
…はお…めに…
…
…
…
…で…したから…ひもちんにも…っちゃったごめん…
もし…く…わったら…してくれていいんだかんね…
…は…っておるぞ…
ひもちんにも…なんか…みもん…っとくわ…
…からのおごりじゃ…り…く…け…れえ…
さくたろ…
…けば…できるかもだけど…いてるっけ…
わかんないから…の…は…で…に…るよ…
さくたろ…
…けば…できるかもだけど…いてるっけ…
わかんないから…の…は…で…に…るよ…
すすむん…
…ありがと
…
うん…ありがと…
いい…になった…
…
…おはよ…
…
…なことだからって…も…たぞ…
…い…いた…で…れば…で…ちゃうんじゃね…
…は…にちあっちゃんに…ってもらって
…で…の…を…が…る…
これだ…いない…
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―前日― [ぎゅっと藁を掴むように本を抱きしめる博に小さく頷く。>>24 今まで恋の話とは縁が無かった。 なのについ話してしまったのは、目の前の男が恋をしているのと、 ―――もう、終わりだから。]
『卒業すれば、この苦しさも忘れますよね。』
[自らに言い聞かせるような台詞には>>26、心の中でかぶりを振る。 それは無理。 伝えられない想いは、呪縛となって。 心に残り続ける。
きっと彼もわかっている。]
ああ、引き留めて悪かった。
[全くの偶然だったが、『とある男』の名前を出して、大きな感情を現したのは二回目。 切なげに揺れる瞳に、もしかして?という予想が無かったと言えば嘘になる。 だが。それを言葉にすることは無く、痛みを抱えて去って行く博を見送った。]
(59) 2014/03/25(Tue) 07時半頃
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…なにもないままに卒業してしまうのが一番か。
[再び静けさが戻った廊下で、独り言ちる。]
(わかってるよ、そんなの)
[理解してくれないのは、心だけ。*]
(60) 2014/03/25(Tue) 07時半頃
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―3−A―
[そんな会話をした博が、放送で名を呼ばれたのは翌朝のこと。>>2>>3 前言通りに、彼は黙して去って行くのか…。 それとも別の未来を創るのか。 それは分からない。]
(王子様の旅立ち、か)
同時に呼ばれた名前には、同じく昨日の会話を思い出す。 お話と違い、宗介は地球を発つわけではない。 だがもう会わない可能性があるなら、地球も宇宙も似たようなものだと、大雑把なことを考えて。]
…〜〜〜。
[買い出しに行くというありすを、>>12ベッドの中から唸り声で見送る。]
あと18分…。
[朝は得意ではない。昨夜のうちに買い物を済ませていたのはそのため。]
(61) 2014/03/25(Tue) 08時頃
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………。 …………。
[そのまま寝てしまうつもりだったが、ありすが不在であることを、寝ぼけた頭でゆっくり認識すると。 覚醒しない頭を引きずって、のろのろとベランダへ。 そこで拾い物のサボテンと対面すると、簡単に世話をする。]
…今度こそ……あと63分。
[やがて作業が終わると、再びベッドに倒れ込む。*]
(65) 2014/03/25(Tue) 08時頃
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…
…
…み…
…
…なら…
…あったらほしい
…って…だよな…お…に…せばいのか…
…
…の…を…が…じればと…しないで…ってしまうのも…のこと…
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