108 Persona外典−影の海・月の影−
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―三度目の満月の夜・北部地区、港―
[焔の道を駆け抜けた二人は、港のガントリークレーンの上にいた。
麻夜が推測したリツキが興味を示さない場所――つまりは戦場の外へと連れ出されたことに、あかりは気付かない。 強い海風に靡く三つ編みのお下げを押さえながら、市街へと目を凝らす。
異界と化した世界を跋扈するシャドウたちの姿が見えた。 未だ、満月の夜は終わらない]
きっと、みんな……まだ戦ってる。 戻らなきゃ。
[そう口にはするけれど。 戻ったところで何が出来る? 自分のペルソナにすら、見棄てられたというのに。
見上げる赤い夜空。 あれほど煩くあかりを嗤っていた、鵺の姿はない]
(21) 2015/02/20(Fri) 21時半頃
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[傍らに立つ律の横顔を見つめる。
もし懇願したならば、あかりを救おうとしたように。 仲間達を救うため、彼は動いてくれるだろうか]
……律っちゃん、あのね。 [律の双眸があかりに向けられる。 何を言おうとしているのか、きっと見透かされているのだろう。 その眼差しは、あかりを助けてくれたときのように優しくは見えなかった]
やっぱ、私、自己中だな。 ううん。それよりも、もっと酷いね。
[いつか、律があかりを評した言葉を自嘲するように口にする。 善意に縋り、他人に命を賭けさせる。それはあまりに卑怯が過ぎた]
(22) 2015/02/20(Fri) 22時頃
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[三度目の満月の夜を乗り越えたあかりの元に、麻夜からのメール>>11が届く。 彼と明が無事であったことに安堵はするものの。
翔子が影に呑まれたことも。 何れ知るだろう、戦いに倒れた智晶のことも。 全ては為すべきことを擲って、逃げ出してしまった自分への罰のように思えた]
『ごめんなさい』
[長い時間、迷って。 返せたのはたったの一言。
その後は仲間たちからメールや電話が来ても、 顧みることなくマンションに閉じこもるばかりだった]
(26) 2015/02/20(Fri) 22時頃
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[あかりが本当に恐れ逃げ出したかったのは、 自分自身という檻だった。
家族を失ったあの日から、あかりは愚かさと欲望を憎み続け、 正しくあろうと振舞い。 家族を亡くした少女のそんな在り方を高屋敷氏は嘉し、 周りの大人たちはいじらしいと褒めてくれた。
これまで、あかりの存在を認めてくれたのは両親だけだったから 彼らを亡くした今、存在することを認められるため、大人たちの望むようにひたすらに努力を重ねるしかなかったのだ]
(29) 2015/02/20(Fri) 23時頃
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[だから、あかりは正しいことのために生きる、 ――謂わば理性の怪物を演じ続けた。けれど芝居を続けるうちに、 自分が本当に望んでいたものが何であったのか、分からなくなってしまった。
気が付けば、あかりに残されたものは 『正しくありたい』という目的だけ。
――他には何も無かった]
2015/02/20(Fri) 23時頃
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[だから、あかりは正しいことのために生きる――謂わば理性の怪物を演じ続けてきたけれど。
芝居を続けるうちに、自分が本当に望んでいたものが何であったのか、分からなくなってしまった。
気が付けば、あかりに残されたものは、『正しくありたい』という目的だけ。
――他には何も無かったのだ]
(30) 2015/02/20(Fri) 23時頃
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―年明け・自宅マンション― [けれど、もうそんな日々も終わりだ。 三度目の満月の夜に、あかりはあかりであることを辞めたのだから。 もう、正義には消すことのできない傷が刻まれてしまった]
――……。
[もう、幾度目になるのか分からない、着信を知らせるガラケーのLEDの明滅に気付く。 ベッドに丸まったまま、床に放り投げてあったガラケーに投げやりに視線を向けると、開きっぱなしのディスプレイには『高屋敷 真弓』と表示されていた]
(34) 2015/02/20(Fri) 23時頃
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[仲間たちからのメールには目を通していたから、 彼らの状況と前回の満月の夜に起きたことは把握している。
彼らは連絡に応えようとしない、今のあかりをどう思うだろうか。 心配しているだろうか。 それとも呆れ、軽蔑しているだろうか。
のそりと、顔を上げてカレンダーを確認する。 一月になり早くも一週間以上が過ぎていた。
例年なら年始の挨拶のために、高屋敷家を訪れていたはずだ。ぼんやりとそんなことを考える]
(38) 2015/02/20(Fri) 23時頃
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[やはり、高屋敷家に挨拶だけでも行くべきか逡巡していると、インターフォンが鳴った。 誰だろうとモニタのスイッチを入れると、そこには巡理の姿>>43 どうやらエントランスを抜けて、直接部屋の前に来てしまっているらしい]
『あかりちゃん、おるー?』
[久しぶりに聞く友人の声に、辛そうに眉を歪める。 居留守を使おうとも考えたが、どうせなら、今の自分の醜態を見せて、さっさと見切りを突けさせた方がお互いの為だ]
……今、開けるから。入って。
[そんな思いで巡理を部屋へを招き入れる。 ……だが、心の奥底に眠る、本当の願いにあかりは気付かない]
(51) 2015/02/20(Fri) 23時半頃
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[パジャマのまま、髪にブラシも入れぬ姿で巡理を出迎える。 リビングに彼女を通し、無言のまま手振りだけでソファを勧めると、自分は床に置いたクッションに腰を降ろした。
そうして床に視線を落とし、客の方に視線を向けようとしないまま、巡理が口を開くのを待つ]
(59) 2015/02/21(Sat) 00時頃
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[>>58 差し出されたプリントをのろのろと受け取る]
……いなくなった方が、良かったかもね。 [巡理が怒るのを承知で、それでも口にするのは本心。 少なくとも、いたいけな少女でしかない翔子や、 本当の意味で勇気のあった智晶が影に取られてしまうより、 正しいこと――今となっては、虚しく響く言葉だが――のように思えてならなかったからだ]
(61) 2015/02/21(Sat) 00時頃
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[迷いを乗せた問いを受け>>67 ぼそぼそと言葉を口にする]
何もなかった。
違うか……。何もかも、なくなったって言う方が正しいかもね。 ペルソナも、戦う理由も何もかも。
いい? ――もう、私には何もないんだ。
だから花咲さんも、こんなところにいないで、 他のみんなと次の満月の対策でもしてた方が良いと思うな。
[喋り終えても、顔を巡理へ向けようとはしない]
(74) 2015/02/21(Sat) 00時半頃
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[一度絶句した巡理が続けて口にする言葉。 顔を背けたまま、他人事のように聞いていると、おもむろに実力行使で顔を上げさせられた]
……痛いなあ。 だから、言った通りだってば。 どうして分かってくれないかなあ。
あのね、土蜘蛛はどっかいっちゃって、 変わりに出てきたペルソナにも見棄てられて、 みんなが戦ってるのに、一人だけ、 何も出来ないで見ていただけ。
それが、こないだ、私がしたことの全てだよ。
(90) 2015/02/21(Sat) 01時頃
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正しさを謳っておいて、 いざとなったら為すべきことなんて、何も出来やしない。
花咲さんなら、そんな人、赦せる? 赦せるわけないよね! [怒気を含んだ彼女の言葉に呼応するように、あかりの声音にも怒りのいろ]
(91) 2015/02/21(Sat) 01時頃
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だから、私は花河あかりであることを辞めることにしたの。 正しさなんて求めない、ただの女の子になるの。
……これが私の言葉。 もう、満足したでしょ? だから、私のことは放っておいてよ! [巡理には、あかりの言葉がどれだけ理解できただろうか。 少なくとも律のようには伝わらないだろうけれど、それでも]
(97) 2015/02/21(Sat) 01時頃
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……花咲さんも、大概おせっかい焼きだなあ。
[自分のことを棚に上げる台詞を、しゃあしゃあと口にする。こうまで巡理が食い下がってくるとは思わなかった>>99]
そうだよ、花咲さんの言う通りだよ。 私は私が赦せない。
でもね、正しくあることは、 他の人にとっては、努力目標みたいなものだと思うけど、 私にとってはそれが全てで、絶対に守るべきルールなんだ。
(111) 2015/02/21(Sat) 01時半頃
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……きっと、ペルソナが私を見棄てたのは、 私が私自身を否定したから。 守るべきルールを放棄した以上、 こればっかりは、もう、どうしようもないよ。
……ところで、紅茶と珈琲、どっちが良い? 大きな声出したら、喉、渇いちゃった。
[小さく笑うと立ち上がり、キッチンへと向かう。 これは余談だが、あかりの住むマンションはファミリー向けの3LDK。作りも贅沢で、女子高生が独り住むには分不相応な部屋だ]
(114) 2015/02/21(Sat) 01時半頃
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>>113 [馨一が悩んだ末に送ったメールが あかりの元に届いたのはいつだったろうか。 巡理の来訪の後ならば、こんな返信があるだろう] ------------------------------------------------ From:花河あかり To:賀来馨一 件名:Re:無理すんなよ。
ありがとう。 それから、心配かけてごめんなさい。
土曜日の集まり、体調が良ければ参加するつもりです。 ------------------------------------------------
[ペルソナを召喚できないあかりに、 参加する意味があるかは分からないが。 そして、生涯で初めて、 授業をさぼる学生の気持ちを理解できた気がした]
(125) 2015/02/21(Sat) 02時頃
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そうだね。……また、学校で。 [>>119あかりの部屋を後にする巡理を見送る。 去り際に彼女が残した言葉には、困ったように笑う。
絶対に守るべきルールは既にあかりの血肉そのものとなっていた。 だから、もうどうしようもない。 きっと巡理には――いや、あかり以外には誰にも、理解は出来ないだろう]
(128) 2015/02/21(Sat) 02時頃
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―回想・三度目の満月の夜―
[あかりが口に出来なかった言葉に、律が応える>>33 どうしてこの幼馴染は、いつも自分が言えないことに、 気付いてしまえるのだろう。
意地の悪い問いと笑みを残すと。 火烏の黒翼を羽ばたかせ、律は赤い夜へと飛び去ってしまう]
(135) 2015/02/21(Sat) 02時半頃
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そんなの、選べるわけないよ。 でも、
[倫理学の思考実験をもじった問い。 異なるのは関係者の全てが友人知人であるということ。 正しくあることを求める幼馴染に、この問いを向けたことは”リツ”の戯れか、それとも皮肉か]
もし、選ばなければいけないのなら、私は――
[あかりは、奇妙な冷たさを残した自分の掌を見つめ、 この問いに答えを出すべき日の訪れを恐れるのだ*]
(136) 2015/02/21(Sat) 02時半頃
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[巡理がマンションを訪れた、その晩。 あかりは真弓に一通のメールを送信した]
------------------------------------------------ From:花河あかり To:高屋敷真弓 件名:ご心配をおかけしました。
ご無沙汰しています。 体調不良のため、自宅療養をしていたため。 頂いたメールは拝見していたのですが、お返事をするのが遅くなってしまいました。
お年始のご挨拶にお伺いできなくて申し訳ありません。 もし、次の満月の前におじさまと真弓さんのご都合がよい日があるようでしたら、 お伺いしたいのですが、ご都合はいかがでしょうか。 ------------------------------------------------
(140) 2015/02/21(Sat) 02時半頃
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―自宅マンション― ……明ちゃん。
[モニタに映った白いコートの少女にあかりは瞬いた。 画面越しだというのに、罪悪感のせいでまともに顔を見ることができない。 けれど、そのまま放っておくことは出来るわけもなく、彼女を部屋へと招き入れる]
――! そっか、ちょっと待ってね。
[明が室内に入っても、コートを脱げぬまま佇む理由に気付くと、部屋のカーテンを閉めた]
(150) 2015/02/21(Sat) 03時頃
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アカリは、メアリーと頑固で世話焼きのところが似ているようだ。
2015/02/21(Sat) 03時頃
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[仲間たちの中で、一番顔を合わせにくかったのが明だった。
彼女が自死しようとしたとき、止めたのはあかりだ。 信えを寄せてくれた明の身を守ると、麻夜と約束をしていたのに、 三度目の満月の夜、あかりは為すべきことをせずに逃げ出してしまった。
真っ直ぐな赤い瞳に見つめられ、罪悪感に思わず目を逸らしそうになるが]
……。
[あかりの身を案じ、心を安らげようとする言葉に覚悟を決める]
(157) 2015/02/21(Sat) 03時半頃
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……あのね、明ちゃん。
三度目の満月の夜のとき、私、逃げたんだよ。 櫻井くんや下部さんは戦って、酷い目にあったのに。
二人を助けられなかったのは、 私の責任じゃないかも知れないけど それでも、為すべきことを私はしなかった。
私の正しさは口だけだったんだ。 [もし、巡理と言葉を交わしていなければ、明にも彼女と同じように 突き放されるような態度をとっていたかも知れない、もしかしたら、もっと白い少女を傷つけていたかもしれない]
(159) 2015/02/21(Sat) 03時半頃
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……それは。
[>>160 明が震える声で紡ぐ言葉に、あかりは言葉を失う――けれど]
嘘は吐きたくないから、本当のことを言うね。 私は私が赦せないし、自分のことを信じられない。
明ちゃんは、こんな私を信じられる? [巡理にも言えなかった言葉。 けれど、彼女の無垢な信頼を取り飾った言葉で誤魔化したくはなかった]
(163) 2015/02/21(Sat) 04時頃
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私はあなたを助けたい。 正しいからとか、そうするべきだとか、そういうことじゃなくて 明ちゃんの言う通り、私のやりたいことなんだと思う。
でもね、一度折れてしまったら、もう元には戻れない人間もいる。 [そして、困ったように笑いながら]
私、今、ペルソナがいないんだ。 どうも、見棄てられちゃったみたい。
(164) 2015/02/21(Sat) 04時頃
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[>>165 明に『信じる』と勢い込みながら口にされて、あかりの口元が知らず綻ぶ。三度目の満月の夜からこちら、初めて零れた自然な笑みだった。 どうして彼女は、こんな自分をここまで信頼してくれるのだろう] 出来ることと、やりたいことは別だよ。 幾ら強く望んでも、どうしようもないことだって、あるんだよ。
[それでも、正しくはいられなくても、明との約束は果たしたい。 一緒に生き残り、これからの夢を見たい]
(167) 2015/02/21(Sat) 04時半頃
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明ちゃんが私を信じてくれるなら、 今は、花咲さんを頼って欲しいんだ。
あの娘、ちょっとがさつなところはあるけど、 人の痛みの分かる、優しい娘だから。 きっと明ちゃんのこと、守ってくれると思う。
……実はね、大塚くんには口止めしてたんだけど、 私、シャドウに真っ先に狙われるかも知れないんだ。
だから、今の私じゃ明ちゃんを守るどころか 却って危険に巻き込むかも知れない。
[三度目の満月のときは、律があかりを守ってくれた。 けれど、四度目、或いは五度目の満月を迎えて ペルソナのないあかりが生き残れる可能性は低い**]
(168) 2015/02/21(Sat) 04時半頃
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―自宅マンション― [あかりに譲れないものが”あった”ように、明にもそれはあって。>>170 この身に守られるほどの価値があるとは思わないけれど。 それを口にすることは、明の想いを侮辱することに等しい。
いつのまにか、あかりも麻夜と同じように、 明の裡で欠くべからざるピースになってしまったらしい] ……私も馬鹿だけど、明ちゃんも大概だよなあ。
[苦く笑い、覚悟を決める。 彼女の死への意思を枉げ、生を選び取らせた責任は取らなければならない]
最後まで、宜しくね。
[すべらかな髪に触れ、優しく頭を撫でた*]
(195) 2015/02/21(Sat) 14時半頃
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------------------------------------------------ From:花河あかり To:秋山五郎 件名:Re:聞きたいことがある。
私は会っていませんが、 真弓さんに何かあったのでしょうか?
秋山さんが直接、真弓さんに聞きづらいことがあるなら、 近々高屋敷の家を伺うつもりなので、私から尋ねてみても構いませんが。 ------------------------------------------------
[五郎からのメール>>183に返信すると、 さほど時間をおかず、問いへの答え>>184が返るだろう。
あかりは真弓に対して、全く警戒を持っていない。 翔子の危難で憔悴する五郎に同情はしても、彼の推測を受け入れることは出来なかった]
(196) 2015/02/21(Sat) 15時頃
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アカリは、ゴロウはあかりの提案に、何と答えただろうか?
2015/02/21(Sat) 15時頃
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[――満月の夜、日付の変わる前。>>200
指定された訪問日時に軽く首を傾げる。 少女が夜中に出歩くことを高屋敷氏は嫌がると思うのだが、どうだろうか。
僅かに違和感を覚えた。
ふと、五郎が送ってきた、 些か想像力に過ぎたメール>>184 を思い出す。
けれど、あかりの高屋敷親娘への信頼を崩すには この二つの点だけではまだ足りず、疑義を描く線たりえない]
(203) 2015/02/21(Sat) 17時半頃
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------------------------------------------------ From:花河あかり To:高屋敷真弓 件名:Re:Re:ご心配をおかけしました。
ご心配をお掛けしてしまって、本当にごめんなさい。 体調の方はもう大丈夫です。 土曜日の集まりには参加するつもりです。
お伺いさせて頂く日時の件ですが了解しました。
やっぱり、おじさまはお忙しいのですね。 大変なお仕事ですし、無理をされているのではないか心配です。 ------------------------------------------------
[指定された日時を了承するメールを、真弓へと返信した*]
(204) 2015/02/21(Sat) 17時半頃
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/* >>201 守りたい、その笑顔。
(-81) 2015/02/21(Sat) 17時半頃
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------------------------------------------------ From:花河あかり To:大塚麻夜 件名:ご心配をおかけしました。
今日、明ちゃんが家に来ました。 彼女には(もちろん大塚くんやみんなにも) 迷惑をかけてしまって、心苦しく思っています。
土曜日の集まりには参加するつもりなので、詳細はそのときにお話します。
P.S 前回の満月は雛宮君と一緒でした。 ------------------------------------------------
(210) 2015/02/21(Sat) 18時頃
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[明がマンションを去った後、麻夜の元にメールを送る。
文末に彼からの言伝への回答を添えた。 リツキのことを思えば、麻夜が仲間のはずの律を疑う気持ちは理解できる。
>>206 明に対して事情を口止めはしなかった。 命を賭す覚悟の明と、 三度目の満月の前、信を寄せてくれた麻夜とに、 フェアではないと思ったからだ]
(211) 2015/02/21(Sat) 18時頃
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―土曜日の朝・自宅マンション―
おはよう、律っちゃん。 こんな時間に、どうしたのかな?
[>>141 土曜日の早朝。 訪れた律に尋ねながら、彼を部屋に上げる]
行くことにしたよ。 ……ちょっと、怖いけどね。
[珈琲を出しながら問いかけに答える。 三度目の満月の夜から、姿を現さなかったあかりを、 皆はどう思うだろう。 まだ、智晶と翔子の見舞いにも行っていないのだ] 律っちゃんも、私と付き合ってたせいで、 世話焼きになっちゃった?
[気に掛けてくれる彼への照れを、いつぞや巡理が口にした冗談>>119 で隠した*]
(216) 2015/02/21(Sat) 18時半頃
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―土曜日・公民館―
[その日、公民館に集まったペルソナ使いたちの顔を見るなり、あかりは深々と頭を下げた。
そうして、巡理や明、麻夜。 事情を知る者たちの顔に視線を向けてから、 前回の満月の夜、何も出来なかったことと、ペルソナが使えないことを告げた。
罪を告白して楽になりたい。 そんな感情があったことは否めない。
――未だ、花河あかりは立ち直れずにいたのだ。
仲間たちの相談を、あかりはどこかぼんやりとした様子で聞くだろう*]
(219) 2015/02/21(Sat) 18時半頃
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―四度目の、満月の夜―
[約束の日、あかりは高屋敷家を訪れる。 明には事前に説明をし、後ほど真弓と一緒に合流する旨を伝えてあった。
崇神駅の化粧室で薄い化粧を整え直し、ブラウスのリボンを真っ直ぐにする。さすがに高屋敷親娘との夕食に、赤い月に備えたジャージ姿と言うわけにはいかない。
鏡に映る顔は、緊張で酷いことになっていた。 高屋敷氏の前で、上手く振舞えるだろうか。
――いつものように笑え。 あかりは、鏡の中の歪んだ笑顔を浮かべる自分に命令する。 自分を救ってくれた後見人に、失望されるのが怖かったのだ]
(223) 2015/02/21(Sat) 19時頃
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[そうして――花河あかりは自分を何が待っているのか知らぬまま、高屋敷家を訪れた**]
(224) 2015/02/21(Sat) 19時頃
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/* 私のところに赤の強縁故が二人分来ちゃってる分、 他の人がやりづらくなってますよね。
どうしたものか。
(-97) 2015/02/21(Sat) 19時半頃
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―満月の夜・高屋敷家 >>234>>235―
[後見人の前で、あかりはいつも以上に緊張していたが、 事情を知る真弓が何くれとなくフォローしてくれたおかげで、 高屋敷親娘との会食は、なごやかなままに進んだ]
真弓さんにも随分、心配をおかけしてしまって。 でも、もう大丈夫です。 ……え、ええ。ガリ、美味しいですよね。 [妙にガリ推しをする真弓に、 意外なものを見たと目を瞬かせたり]
――次の春から三年生になります。 はい。クラスは国立文系コースを選択しました。
[日ごろの様子や進路に交友関係と話題は尽きない。 食事が終わる頃には、あれほど酷かった緊張もすっかり解けていて、真弓に声を掛けられて初めて、時間を過ごしすぎていたことに気付いた]
(247) 2015/02/21(Sat) 21時半頃
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[>>242もう一時間もすれば月が赤く染まり、 影たちの時間が訪れる。
いつもなら、遅くなるまであかりを引き止めることなどしない高屋敷氏も、話に興が乗ったのだろう。 帰りを急かすことはしなかった。
あかりはまさか、自分が引き止められているとは思わず、 自分の緊張を和らげ、場の雰囲気を作ろうとする真弓に心の中で感謝をしながら、久しぶりの後見人との語らいを楽しんだ。
そして――幸せな時間は過ぎ去り]
もう、こんな時間ですか。 おじさま、今日はお招き下さってありがとうございました。
[車で送るという真弓に頷き、高屋敷氏に挨拶をしようと立ち上がった]
(254) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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―土曜日の朝・自宅マンション―
……男の子どころか、 女の子だって滅多に来ないから、大丈夫だよ。
[>>226 幼馴染が自分の部屋を訪れたがらなかった理由に、 ぱちくりと目を瞬かせた。
あかりが意識せずにいたこと。 二人が男と女だということ。 それが家族を失い、独りになってしまった自分を置いて、 律が離れてしまった理由なのだろうか?]
どこへでも付き合うって言うなら、 律っちゃんも今日の集まりに、来てくれるよね?
[明との約束。巡理の言葉。 あかりは心が折れたまま、それでも前に進まなくてはならないのだ。心変わりはない]
(256) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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それと、律っちゃんのこと、 疑ってる人がいるみたいなんだよね。
――誤解、解いておきたいし。
[律に公民館での集まりに参加して欲しかった理由。 それは麻夜だけでなく、智晶ともあまり関係が良くなかったらしいと聞いていたこともあり、あかりなりに気になっていたからだ]
(257) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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……そっか。 そういう風に、考えてくれてたんだ。
すごく、嬉しい。
[>>227「世話を焼くのは、お前にだけだな」
さりげない風に口にされた律の言葉を耳にして、あかりは含羞むように笑う。 それは、まだあかりに家族がいた頃の笑顔だと律は気付くだろうか。
疎遠になってしまった幼馴染との距離が近づくのを感じ、 失ってしまった幸せを取り戻せるような、そんな気さえした。
けれど、二人が子供でいられなくなったように、 変わらないものなど――何もない*]
(258) 2015/02/21(Sat) 22時頃
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―土曜日・北部公民館― もう、だめだよ、雛宮くん。 そういう言い方するから……。
[――みんなに誤解される。 協力を申し出てきた五郎に、愛想の欠片もない返事をする律を嗜める。まるで子供の頃の二人のように。
それでも、仕事を手伝うと口にする幼馴染に安心をするが その『仕事』の本当の意味をあかりは知らない] 分かってる。 律っちゃん、……雛宮くんを困らせたり、しないよ。
[明に傍にいてもらう約束をしていたし、当日は真弓とも一緒だから。何も問題はないはずだ。 安全なところにいろと言う律に頷く*]
(270) 2015/02/21(Sat) 22時半頃
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―満月の夜・高屋敷家―
[ほろ酔いの上機嫌な高屋敷氏に、あかりも微笑を向ける。 けれど受験の際の思い出を語り、父と顔を合わせるたびに苛立ったという真弓の言葉を耳にして。
恩人の家族仲の微妙さは当然忘れていないから、 今日は真弓に無理をさせていたのかも知れないと、 あかりの笑顔は曇ってしまう。
何事もないように、あかりの背に手を当て、 行きましょうと真弓に促されれば]
……そうですね、準備もありますし。
[満月に備え、動きやすい着替えを詰めていたボストンバッグに手を伸ばそうと、頭の位置を下げる。 その瞬間]
――え?
[ついさっきまで後頭部のあった空間に、ばちり、電気の弾ける音がした]
(279) 2015/02/21(Sat) 22時半頃
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[突然のことに尻餅をついたあかりは、慌てて振り返る]
え、――え? 真弓、さん。……何ですか、それ。
[放電するスタンガンを手にする真弓を呆然と見上げた]
2015/02/21(Sat) 23時頃
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[突然のことにつんのめり尻餅をついたあかりは、慌てて振り返り]
え、――え? 真弓、さん。……何ですか、それ。
[放電するスタンガンを手にする真弓を呆然と見上げた]
(283) 2015/02/21(Sat) 23時頃
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……真弓さん、どうしちゃったんですか? 私、何か、怒らせるようなこと、しちゃいましたか? [目の前に立つスタンガンを持つ女と高屋敷真弓が、頭の中で一致しない。 尻餅をついたまま、頭の上に疑問符が浮かんで見えそうな程に動転したあかりを余所に、淡々と彼女は口を開く]
僕? 失敗? ――あなた、誰?
[高屋敷真弓でありながら、真弓とは違う――マユミの無造作に伸ばした手が、混乱から抜け出せずに座り込んだままの、あかりの肩を掴んだ]
(290) 2015/02/21(Sat) 23時半頃
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―満月の夜―
……嘘だ。 真弓さんが、そんなこと言うわけない。 [だが、そう言い切れるほど、 あかりは高屋敷真弓という人物のことを知っていたか。 知ろうとしていたか。
綺麗な人だな、と思っていた。 高屋敷のおしさまとおばさま、あかりが失くしてしまった、 素敵な家族がいて羨ましかった。 あかりが訪れるたび、柔らかな笑顔で迎えてくれた。 いつも、優しい言葉を掛けてくれた。
けれど――それは、全て嘘?]
(307) 2015/02/22(Sun) 00時頃
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やだ、……やだ、 真弓さん、やめて!! [マユミの言葉から滴り落ちる、粘りつくような悪意。 真弓はそれほどまでにあかりを疎んじていたのだろうか。 心が――胸の傷跡が痛い。
肩を掴む腕を引き剥がそうと、懸命に手に力を込めるが あかりの力では適いそうにない。 不吉な音を立て放電をしながら近づくスタンガンを見つめる、あかりの目が恐怖に見開かれる。
――そして]
(308) 2015/02/22(Sun) 00時頃
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[赤く染まった満月が世界を支配する時間。 ――影たちの時間が訪れて]
「あははははははははっ!! あははっ! あはははははははは!!」 [あかりの影が裂け、響き渡る哄笑。 少女の形をした闇がぬう、と姿を現した]
(309) 2015/02/22(Sun) 00時頃
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[>>313 あかりの影から哄笑と共に飛び出した鵺を見て、マユミの手が離れる。 金色の瞳輝かせ、電閃纏う闇の如きペルソナを警戒してか、彼女もまた黒衣の怪人を召喚する]
行くよ、鵺!!
[あかりは自らのペルソナに命令を下すと もつれそうになる足で必死に立ち上がり、その言葉とは裏腹に一目散に逃げ出した。
マユミに言われるまでもなく、 鵺はあかりの言うことなど聞きはしないのだから。 気付かれる前に、少しでも遠くに逃げなければならない]
(319) 2015/02/22(Sun) 00時半頃
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[鵺はその場にふわり浮いたまま。 にやにやと嗤いながら、逃走するあかりの背を眺めている。
ペルソナがあかりの制御下にないことにマユミが気付き、 彼女を追うべく動き出すなら、闇のペルソナもまた、二人のあとを追うだろう]
(324) 2015/02/22(Sun) 00時半頃
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[マッドガッサーなる黒衣の怪人。 それは致死性の毒ガスを操るシャドウだ。
もし、あかりにペルソナ能力が健在であったとしても 毒ガスから身を守る術がない以上、殺されるより他はない。 今、こうして無事でいられるのは、逃走より他に選択肢がなかった結果に過ぎない。
そんなことも知らぬまま、あかりは勝手口から飛び出し、 高屋敷家の裏に広がる雑木林に逃げ込んだ]
(368) 2015/02/22(Sun) 02時半頃
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―高屋敷付近・雑木林―
鵺が、まるでシャドウ……か。
[木に寄りかかり乱れる呼吸を整えながら、あかりは呟く。
あの少女の形をした闇のペルソナが現れてから、 あかりはあかりでなくなった。 不安と恐怖に囚われて、戦いを放棄することを選んでしまった。
不意に、麻夜を介して聞いたポーラの言葉を思い出す。 『自分の心を制御できない宿主の元では、ペルソナは暴走する可能性がある』]
(385) 2015/02/22(Sun) 03時頃
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……確か、ペルソナとシャドウは似たようなものだって、 そんなことも言ってたっけ。
[鎖骨から胸にかけて走る傷跡に手を触れる。 心臓が激しく脈打っていた。
視界の端に人工の――恐らく懐中電灯の光が見え、 マユミが近くまで来ていることを教えてくれる。 上空を窺えば銀色の円盤が音もなく旋回していた]
――……。
[息を殺して駆け出すが、果たして、フー・ファイターに見つからずに逃げることが出来るだろうか]
(386) 2015/02/22(Sun) 03時頃
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[音もなく降りてきた円盤から放たれる、幾条もの銀色の光線。 円盤の攻撃は無秩序に行われているように見えて、その実、獲物を的確に追い詰める合理的な動きをしていた]
きゃあっ!!
[転がる様に逃げる回る先が死地とも知らずに 誘導されたあかりは、遂にマユミの前に狩り出されてしまう]
(397) 2015/02/22(Sun) 03時半頃
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[無様に膝をつき、獣のように喘ぐ。
怖かった。 あの、真弓の顔をしたマユミに、すぐにも消されてしまうのだ。 痛いのは厭だし。苦しいのも厭だ。
でも、あかりは知っている。 本当に怖いのは、自分が自分でなくなってしまうこと。 だから、幼いころからあかりを殺し続けてきた、正しさという檻から逃げだしたのだ]
……どうして。
マユミさんは、どうして、シャドウを受け入れてしまったの? リツキくんみたいに壊してしまいたいくらい、世界が嫌いだったの?
[末期の言葉を聞かれて、あかりはマユミに問いを向けた]
(405) 2015/02/22(Sun) 03時半頃
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……真弓さんも私と同じで逃げたんだね。 でもね、私も逃げてみて、初めて分かったことがあるんだ。
どんなに逃げたって――結局、自分は自分でしかないって。 自分が嫌いなら、自分を変える以外に救われる道はないんだってこと。 やっと、分かったんだ。
[巡理の言葉、明の信頼、リツキの呪詛――あかりがこれまで得たものは、全てあかりの行いが呼んだ結果だ。 善果も悪果も、自分の行いに相応しいものが降り掛かるのだ] 今、あなたに屈したら、――私は私でなくなる。 それが私にとって本当に怖いこと。
きっと、死ぬより怖いことなんだ。 [跪いたまま翳すカードは『正義』 深く傷つき折れてしまっても、正しさは屈しない]
(416) 2015/02/22(Sun) 05時頃
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――ペルソナ。
[あかりの前に少女の形をした闇が降りてくる。
それは、彼女が恐れていた恐怖のかたち。 イドより這い出で、ペルソナとシャドウのどちらにも成り得なかった未分化のこころ。
真弓なら、分かるはずだ。 そのペルソナの仮面の下から覗く貌が、 出会った頃の花河あかりのものであると。
闇はもう嗤ってはいない。 恐怖と不安を乗り越え、己の主となった召喚者を守るべく、 黄金の雷を身に纏い、シャドウの前に立つ**]
(417) 2015/02/22(Sun) 05時頃
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/* 着地点が見えていたのに、何度も書き直してこの時間。 お待たせしてしまった真弓さんには、本当に申し訳ないです。
(-187) 2015/02/22(Sun) 05時頃
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/* ところで、今日も戦わずに終わってしまったのは、本当に予想外でした。 明ちゃんにも申し訳ないことをしてしまいました。
(-188) 2015/02/22(Sun) 05時半頃
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