64 さよならのひとつまえ
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/* ………。 俺、明日はありすの部屋に移住しようかな(涙目)
(-6) 2014/03/29(Sat) 01時頃
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― 前の日・校庭 ―
[片づけをしようとして、ありすの声に頷いて手を止めた。>>3
そうだ、明日に。また明日に。 あと何回、そう言えるのか。
さっき。ほんの僅かの時間。手を振っている間だけ、遠目で目が合っただけ。 たったそれだけで、朝のように体が熱くなるような気がして。あとはひたすら屋上を見上げていた。
俯いたらまた、溢れてしまう気がして。]
(68) 2014/03/29(Sat) 15時頃
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じゃあ俺、コンビニ行ってくる。
[食堂に行く気は起きない。それだけ言って、その場を後にする。 図書室を出はしたけれど。今はまだ、人の集まりやすい場所に寄る気分じゃなかった。
校庭にいた面々から、朝の一件に触れてくる気配はなく。知らないわけではないだろうに、少なくとも廊下のような好奇の視線はなかった。 ただそれだけのことだけど。詰めていた気持ちが、いくらか楽になったのは事実だ。
自分には、博の想いを否定することなんてできない。
のろのろと歩きながら、スマホを弄るといくつか来ていたメールを開いていく。 宗介からの写真に、もうこの場に居ないのに。隅に移った指先の存在に、まるで居たような気分になりながら。もう一通には、ぴたりと足が止まった。止めてしまった。
何が、とは書かれていなかったけれども。 このタイミングで思い当たるのは一つしかなくて。再び歩き出すまで立ち止まっていた時間はおよそ13分。*
(70) 2014/03/29(Sat) 15時半頃
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>>3:+60 To:宗介 Sub:ソースケの指が邪魔だし
こっちも夕焼け綺麗だったよ 明日も晴れるかな
街灯って消えないんじゃなかったっけ じゃあ夜空写真は無理か いっそ天井をプラネタリウムにしちゃえば?
[そんなことをしたら管理人に怒られそうだけど。]
(*3) 2014/03/29(Sat) 15時半頃
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>>3:*57 To:成斗 Sub:RE:
大丈夫って何がだよ コンビニ寄ってから帰るから
ああ、そうだ 明日の昼間、晴れたらあけといて[晴れマーク]
[純粋に心配されているだろうなと思っても、言えるはずがない。大丈夫とも、大丈夫じゃないとも。必死に強がって、誤魔化しながら。殻が、軋む。
丞が渡したブツというのが気になったが。内緒と言うのはどこまでだろうと思いながら。片づけろよ、と言わなくてよくなった今。他に何を言えばいいのだろう。]
(*4) 2014/03/29(Sat) 15時半頃
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[いつだったか。 編んでもらったお礼にと、本人の希望でアクセサリを選んだことがあった。
趣味をひた隠しにしていたり可愛いという言葉に過敏な反応を返すのを見ていれば、身につける物は無難にシルバーとかレザーとか考えたけれど。 何か違う気がした。彼の雰囲気に。
店をいくつか梯子して見つけたのは、革紐のループタイ。飾り具に猫のシルエットが描かれたもの。一目で気に入った。 シンプルだが、可愛い部類に入るモチーフをあしらったそれを身につけるには抵抗があるかもしれない。 それでも、どうせなら自分じゃ買わないだろうものをと選んだ。
上背は十分あるし、背筋を伸ばして身に着ければきっと似合うと思った。
――――例え、それが今すぐじゃなくても。]
(74) 2014/03/29(Sat) 16時頃
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[彼の様子を見る限り、きっと似合うようになるのはずっと先のことだろうなとも思った。その印象は今も変わらないまま。
変わってしまったのは、自分。
選んだあの頃はまだ、そんな些細な未来を想像するざわつきも。 こうして飽きる程毎日顔を合わせられる、そんな日常が続く道の先がぷつりと途切れる寂しさなのだと、誤魔化して思い込んでいられたから。*]
(75) 2014/03/29(Sat) 16時頃
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― 昨夜・自室 ―
[コンビニで買ったおにぎりとお茶を、中庭の桜の下で食べてから戻った。 途中、メールの返事に、瞳が揺れて。是の返事に、桜を見上げる。一昨日より、昨日より、花が開いている気がしたのは、きっと。]
ただいま。 ってまた何か作ってんの。
[そういえば、片づけてからほとんど自室にいなかったなとか。今更のように思う。落ち着かないからと。 あれだけ散らかっていた成斗の荷物も半分くらいに減っていた。当の本人がこちらに背を向けて内職していても、随分簡素になってきた室内には小言を言うこともない。]
(……手が、見えない)
[何を作っているのだろう。>>64 シャワーを浴びて戻ってきて、ベッドに突っ伏しながらちらりと背中を見つめて、瞼を伏せる。 瞼の裏に映る指先。驚くほど器用に動くそれに、頭の中でさえ伸ばしかけた手を引っ込めて、枕を握りこんだ。]
(95) 2014/03/29(Sat) 20時頃
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(――……触りたいな)
[そう思いはじめたのは、いつのことだったか。 最初は些細なものだったそれは、いつの間にか重く。重く。重く。持っていけないくらいに。 じわりじわりと浸食する熱。ざわつく気持ち。震える手。 半ば無理矢理、意識の端に追いやって眠りに落ちた。*]
(96) 2014/03/29(Sat) 20時頃
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― 朝・自室 ―
……おはよう。 今日は雨でも降るのかな。
[成斗の方が早起きとか珍しいこともあるものだ。物音に目が覚め、出ていく背中を見送る。>>65 見送りにには行かずに。代わりに自室の窓を開けて、そこから丞と怜二を乗せたバスが遠ざかるのを見ていた。 そうして視線を映した先。目に入ってきたのは、校庭。]
………あ。月が。
[満ちていた。綺麗な月が。]
(97) 2014/03/29(Sat) 20時頃
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[誰のものかわからない。ただの冗談かもしれない。面白半分な悪戯かもしれない。 でも、校庭に描かれた想いは。通じ合い応えるように並んだことばは。なぜかとても微笑ましく見えて、目を細めた。
徐に、スマホが鳴る。 メールではなく、着信音。 机に放ってあったその画面を見て、窓を閉めると自室を出た。]
(98) 2014/03/29(Sat) 20時頃
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/* 生徒間はメールしか駄目だけど、親とかはNGじゃないよね…?
(-44) 2014/03/29(Sat) 21時半頃
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― 廊下 ―
[自室の扉が見えない位置まで離れて、壁に凭れながら通話ボタンを押す。]
どうしたの、朝早くに……ってそっちは夜だっけ。
荷物もういくつか送ったからさ。 大丈夫、パスポートも失くしてないって。 あとはそっち行くだけだし、退寮書類届くまで――
[少し遠い通話の音声。いつになるの、と問う声に応えようとした時、寮内に放送が鳴り響いた。>>2]
――――……、
え、う、うん。聞いてる。 またわかったら連絡するから。
[じゃあね、と手早く通話を終了させる。 物が少なくなってしまった自室。そうして明日には、一人になるのだと。 否応なしにやってきた現実は、中学までに何度も繰り返してきたものだ。]
(103) 2014/03/29(Sat) 22時頃
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[廊下でぼんやりと、満開に近づいていく桜を見つめる。花が開き切る前に、その時がやってきた。 成斗と同室の、最後の一日だ。]
(こんな顔してちゃ、駄目だよな)
[パン、と両手で頬を叩く。 気合を入れる。きっとこんな顔をしてたら心配するから。 優しいから自分のことを放ってでも、他人の心配をしてしまうだろうから。]
(111) 2014/03/29(Sat) 22時半頃
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― 自室 ―
あれ、おかえり。 ってまたそんなことやって。 あと半分片付かないと、出掛けられないじゃん。
[自室に戻れば、また何かを作っている背中が見えた。>>105 時刻は昼前くらいか。丞からのメールを思い出す。連れて行くなら今日しかなくなってしまった。]
なーに作ってんのさ。 ここ出てからだって作れるだろ。
[ひょいとその手元を覗き込もうと近づいたが、作っているものは見えただろうか。 そういえば、季節外れの手袋はどうなったか。]
(115) 2014/03/29(Sat) 22時半頃
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トレイルは、ドナルドに言ってから、部屋の最期の荷物も片付いていることに気づいた。
2014/03/29(Sat) 23時頃
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/* >>117 同室者のものなのに今まで気づかなかったミステリー! とか思ってないよ!!!ありがとう、忘れてたわけやないんや…!!
(-48) 2014/03/29(Sat) 23時頃
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/* すんごく今更だけど、>>*4は>>3:*67だった……!
(-49) 2014/03/29(Sat) 23時頃
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/* ススムからナルが受け取ったものがどっかに書いてなかったか必死に探してるなう。 連れてっちゃってええもんかしら。難しそうだったら夕方にするってのもありだけど。
(-50) 2014/03/29(Sat) 23時頃
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/* 恐らく、猫の餌。 だけど昼過ぎっていう指定は何だろう。くそう頭働け。
(-51) 2014/03/29(Sat) 23時頃
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[残りの片づけは順調らしい。>>118ホッとするより先に、気持ちがざわつくのを隠すように近づいて。
覗き込む前に、目の前が真っ暗になった。]
わ、ちょ、何す……ん? なんかつけてる?
[大きな手に覆われた下で瞬けば、微かなハンドクリームの匂いに気づいた。一年一緒に居たのだ、ハンドクリームをつける習慣がないのは知っている。 手探りで目元を覆われた指先に手を重ねるように触れてみる。 撫でるように肌を辿れば、微かに残る瘡蓋くらいには気づけたか。]
(126) 2014/03/29(Sat) 23時半頃
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ああ、サクもナルも指先使うよな。 ……これ、擦りむいたのか? っていうか、なんで隠すんだよ。 作ってるのだって、見られるの嫌だって言うなら見ないし。
[朔太郎からなら、納得だと思いつつ。瘡蓋に気づき、そこで指を止める。>>130 黙っていたことに少しむっとした口調になってたかもしれない。けれど言わずに黙っているのは、自分も同じだと気づけば眉間に皺を寄せるだけでそれ以上追及はせずに。
驚きが過ぎれば、目元を覆う掌に意識が行く。 ずっと、触れてみたかった指先。触れるそれを自覚した途端、じわりと温度が上がったように感じるのは、どちらのものか。 顔が熱くなってくる。必死に意識を逸らすように剥がそうと手首を掴んで。]
もーいつまで隠してんの。 ほら、出掛けられるなら、行くぞ?
[なんでもないように声を出そうと。]
(137) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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[器用に動く指というだけなら、二人とも似てるなとか今更ながら思う。 朔太郎に触れられた時に感じたのは安心感。 大事そうに髪を掬う指先。寛ぎたくなるような気持ちいい温度。
でも、今触れている指は。ひたすら、熱くて。
苦しい。]
(142) 2014/03/30(Sun) 00時半頃
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何言ってんだよ。 ナルだって、売ろうと思えば売れそうなもの作ってるじゃん。 サクの言う通り大事にしなよ。
あー……ヒロに渡すやつ作ってたなら、仕方ないか。
[不意打ちのように飛び込んできた博の名前に、僅かに間が空いてしまった。>>143 謝る声には、いいって、とその間を誤魔化すようにそれ以上言わせないよう遮り。 手首を掴めば熱が離れても、なかなか消えない苦しさの余韻に。ゆっくりと、息を吐き出して。 掴んでいた手首も、離す。]
どこかは、行ってのお楽しみ。 あ、なんか昨日ススムから渡されてる? ならそれ持ってくること。
[聞かれて、曖昧にぼかす。 きっといつも通り笑えている。はずだ。彼もいつも通りなのだから。>>144]
(150) 2014/03/30(Sun) 01時頃
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[ふと、スマホが震えた。 ちょっとごめん、と元同室者からの内容を確認して、微かに目を輝かせながら立ち上がり。]
俺はちょっと先に行ってるから。 39分後に玄関集合な、遅れるなよ。
[約束だぞ、と念押しして自室を出ていった。*]
(151) 2014/03/30(Sun) 01時頃
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/* なにあのヒロかわいい…! あざとい!!!!!!!
(-55) 2014/03/30(Sun) 01時半頃
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[自室を出ていく直前。思いもよらない問いかけに、扉を中途半端に空けたまま振り返った。>>159 どうしても過敏になりがちな自身に気づき、そっと苦笑する。 意識しているから。否定されたくないから。特に彼にだけは。 こちらを見ない背中に、苦しさが増した気がした。]
――……ヒロのこと好きだったし、今だって好きだよ。 友達だからな。
[同じ想いを返すことはできなかったけれど。否定はせず、そう答えを出したのだと。 短く告げて、今度こそ扉を閉めて出て行った。*]
(183) 2014/03/30(Sun) 03時半頃
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To:丞 Sub:元気にやってるか?
今日で、ナルが退寮だから これから例の場所に連れてってやるよ
ところでブツって何? あれ、もう昼でいいんだよな?
[あの時間指定は何なのだろうと思いつつ。]
(*36) 2014/03/30(Sun) 03時半頃
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>>*17 To:利一 Sub:RE:みやげ
まじで!やった! 取りに行く!![ダッシュする人]
(*40) 2014/03/30(Sun) 03時半頃
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>>*23 To:朔太郎 Sub:RE:本日の公開処刑(V)o\o(V)
おぬし、 またよからぬものに手をかけるつもりか…[日本刀]
拙者これからナルを連れて出かけるゆえ 夕方に間に合うように帰るでござる
(*42) 2014/03/30(Sun) 04時頃
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トレイルは、食堂に向かって歩きながらメールをうっている**
2014/03/30(Sun) 04時頃
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[丞からのメールを受信して、目を瞬かせる。 猫が描かれたスケッチブック。成斗が行きたがりそうな場所。 そのままブラウザを開いて、『カルカン』とうちこんでみる。出てきたパッケージ画像でようやく何をしに行くか気づいた。]
……そういうことは先に言えよ。
[いや、メールの返信を後回しにしてたのは自分なのだが。 時間を確認する。食堂へは向かわず、足はそのまま玄関から寮の外へと駆け出した。]
(203) 2014/03/30(Sun) 10時半頃
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[スーパーからの帰り道。ガサガサと重く揺れるビニール袋を手に歩いていれば、初老の男性に声をかけられ足を止めた。]
あ、こんにちは。 今日はお店は? 休憩の散歩ですか。 はは、前にバイトさせてもらった時はほんっとお世話になりました。
[長期休みの時にバイトした、スポーツ用品店の店主だ。気さくだし初めての仕事は面白かったし、とてもいいバイト先だったのだが。 唯一ドア枠が低いのだけが難点だったのを思い出す。あの頃だけ朔太郎に、額隠すから前髪は切らないでと注文したくらいだ。]
へ。俺よりでかい寮生って。 ドアに頭ぶつけてったんです?
[昨日きてたと聞き、目を瞬かせる。バイト先の話をしたこともあったし、特徴と髪色から丞だろうと予想はつくが。 彼いい体格だったね、と言われても購入したらしいリストバンドをあの丞が?つけるのか?
そうして寮の玄関に戻ってきたのは、約束の時間まで残り12分くらい。*]
(204) 2014/03/30(Sun) 11時頃
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/* リストバンドの情報はライジにあった時用に。 メモメモ。
(-76) 2014/03/30(Sun) 11時頃
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/* 昨日タマキがナルと会う時間奪ってたとしたらごめん……!
(-77) 2014/03/30(Sun) 11時頃
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[成斗を待つ間、息を整えてスマホ画面に視線を落とす。 時折向けられる視線はやっぱり煩わしいが、あちらから近づいてこなければ無視を決め込んだ。
ありすをハニーと呼び始めたあの頃も、似たような視線があった。あの時はここまで気にせずにいられたし、揶揄されても笑って悪乗りまでしたものだが。今はそうできそうにない。
それは、博の想いが真剣なものだったのだと、痛いほどわかっているから。 そして、気づいてしまったから。
ゆっくりと、強がりの殻を剥がす。 零さないように、慎重に。
あの声にあれだけ苦しくなったのは。 重くなっていく想いが、同じ形をしているからだと。 博を否定されるのは、揶揄されるのは。まるで自分を否定された気持ちになったからだと。]
(230) 2014/03/30(Sun) 15時半頃
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[入学してすぐの頃、彼女が出来た。
告白されて、嬉しくて。でもあまり長くは続かず別れて。またしばらくして告白されたら付き合ってみて。 派手な噂にならなかったのは元同室の利一より頻度も人数も少なかったからか。
卒業後のことが決まってからは、告白されても断るようになった。 さよならの準備を。持っていけないものを諦める準備を。
でも。それだけは気づいたら持ち込まれていて。片づけようとしてもできなくて。 初めて自分から手を伸ばしたいと思う衝動。戸惑っているうちに、重さは増すばかりで。
触れなければ気づかずにいられたか。 気づかなければ。或いは、熱を知らなければ――――。]
(231) 2014/03/30(Sun) 15時半頃
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(苦しい)(苦しい)(苦しい) (言えるはずない)(言ったところでどうなる) (余計に堪えて、辛いだけ) (ならやっぱり)
(くちには、できない)
(――……重傷だ)
(232) 2014/03/30(Sun) 15時半頃
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[片付いた部屋を思い出す。もうそこに自分の居場所がなくなるのだと思い知らせて。
ゆっくりと、強がりの殻を被せる。 前よりも、頑なに。
あと少し。気づかないふりをすれば。誤魔化せば。 終わるのだから。]
(233) 2014/03/30(Sun) 15時半頃
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― 玄関 ―
[ばたばたと慌ただしい足音に、顔を上げる。>>208 大袈裟に手を合わせて頭を下げる姿に、ぷ、と噴きだした。 大丈夫だ、笑えてる。]
遅い! ほら、このあと断髪式もするんだろ。 ちゃっちゃと行くぞ。
[袋を持っていない方の手で、下がった頭にでこぴんを打ち込んで。笑いながら歩き出した。]
(234) 2014/03/30(Sun) 15時半頃
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― →団地公園 ―
[学校の裏手にある団地。その近くにある公園まで成斗を連れて行く。
出迎えたのは、そこかしこで寛いでいる猫の鳴き声。 がさごそとスーパーの袋を開けて、プルタブ式であけられる猫缶と紙皿を取り出した。]
じゃーん! ……ってこれ、猫缶足りるかな。 ほら、ナルも手伝えよ。
[まだ封を開けてない猫缶を隣に押し付ける。 缶詰のパッケージだけで、すでに足元に懐きはじめる猫を宥めながら。 餌の匂いに釣られ、続々と群がってくる猫達に向けて、自分も缶を開けると紙皿を地面へ置く。]
はは、そんな慌てなくてもまだあるって。 慣れてるなぁ、ススムよくここ来てたのかな。
[紙皿が置かれれば、現金なもので。足元から餌へと移っていく猫を追いかけるように屈み、食事中のその背中をゆるりと撫でて目を細めた。]
(235) 2014/03/30(Sun) 16時頃
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[いくつか紙皿を置き終えてから。 思いついたようにスマホを取り出して、パシャリと群がる猫を撮ってメールを作成する。]
ススムに頼まれてさ。 ナルはここ行きたがるだろうからって。 よかったよ今日晴れて。
じゃ、俺らもお昼にしよう。 これナルの分な。スーパーの鯖サンドだけど、食うだろ? でもってこっちは俺のコロッケパン。
[飲み物は何がいい?と、自販機の方を指差しながら。*]
(236) 2014/03/30(Sun) 16時頃
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/* ソースケが言ってたけど、ほんとにこの村、毎日が最終日みたいでつらい。涙腺が緩みすぎて。 気づいたら、つらい、苦しい、痛い、叫びたい。 そんな恋になってる。
(-97) 2014/03/30(Sun) 18時頃
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/* サクとありすの、屋上と校庭のとこがすごく好き。 泣ける。
(-99) 2014/03/30(Sun) 18時頃
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/* ソースケとススムも泣ける…! ソースケにもっと触れたいけど、未来を閉じてるままじゃ先に進もうとする人になかなか触れられないんだ利政が。 レージとありすはすんなり入り込んできてくれたけども。
(-101) 2014/03/30(Sun) 18時半頃
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/* どうしようナルが可愛い……!くっそ、くっそ…!!(ダンッ
(-104) 2014/03/30(Sun) 19時半頃
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― 団地公園 ―
どういたしまして。 それだけ喜んでもらえると、連れてきた甲斐があるよ。
[猫と自分以外誰もいないからか。人目を憚らず、驚いてはしゃぐ声。へにゃりと笑う顔。>>244 つられたように表情を柔らかくしながら。教えてくれたのは丞に心の中で感謝する。こんな彼の姿を最後に見せてくれたことを。
淡いトラ縞の猫の写真を撮る振りをして。こっそり、数枚だけ笑った彼も映りこんだ写真も撮ってから自販機に向かった。]
はい、カフェオレお待たせ。 それがススムからもらったスケッチブック? あとで見せてよ、俺も見たい。
[二本買って戻れば、猫から離れ難いとばかりの様子で鯖サンドを食べている頬に、片方の缶をぺとりとあてる。 こっちも見て欲しいとか、そんな些細な悪戯だ。驚いた顔が振り返れば、悪戯成功とばかりに笑って。]
(247) 2014/03/30(Sun) 20時頃
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>>+130 To:丞 Sub:宅急便間に合ったか?
あの公園、猫すごいたくさんいるな! カルカンすぐなくなったよ ナルもすごく喜んでた ありがとう あとでスケッチブックも見せてもらう
[添付:淡いトラ縞猫(撫でる手付)写真]
追伸 俺は暇してたから、大丈夫
(*67) 2014/03/30(Sun) 20時頃
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[コロッケパンを食べている横で、スケッチブックと色鉛筆を広げ始めてきょとんとする。 手芸をする時のような真剣な眼で、色鉛筆を握る姿に。邪魔をしないように声はかけず、飲みかけのカフェオレを置いて、猫の方へと歩いていく。
寄ってきたのは、さっき彼に懐いたトラ猫だ。>>243 すり寄せてくるのを抱きあげる。柔らかくて温かい。 ふわふわの毛並み。耳の後ろをかくように撫でてやり。気持ちよさそうに耳を伏せる様子に、目を細めた。]
ナルはさ、猫飼ってたりしたの? よく猫の小物とか作ってるよね。
[スケッチの邪魔をしない程度にそんなことを訊いたりする。 動物は好きだがこれまで飼える環境がなかったから。 これからはあちらに長くなりそうだし、飼えるかなとか考えたり。そうやって少しずつ想像する未来に、彼の姿はない痛みを同時に自覚しながら。]
(248) 2014/03/30(Sun) 20時半頃
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[彼の手が止まるのを待って、どのくらい経ったか。 入れ代わりに寄ってくる猫をあやして撫でながら。]
――…そういえば、ナルはさ。 これから、どうするんだっけ?
[振り返らずに、ぽつりと。 ずっと遠巻きにしていた話題を、自分から振って目を伏せた。*]
(249) 2014/03/30(Sun) 20時半頃
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/* 俺のやりたいこと。 公園デートだけでももう嬉しくてきゃっきゃしてる
(-107) 2014/03/30(Sun) 20時半頃
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トレイルは、ライジの動画を後から見せてもらおうと思っている
2014/03/30(Sun) 21時頃
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[猫相手に漫才をしている。ちょっと面白い。>>259 背後から不意打ちのツッコミを入れられている姿が見えればこっそり笑って。寄ってきた黒猫と目が合った。すらりとしたその猫は、なんとなく丞を思い出させる。 くぁ、と小さく欠伸した黒猫がゆらゆらと揺らす尻尾を見つめながら。]
犬と猫を一緒に飼うのは大変だもんなぁ。 俺も猫派だけど、飼ったことないな。
アパートやマンションばっかだったから。
[シャカシャカと、紙を擦る音が微かに聞こえる。>>260 穏やかな日常。 こうして、また明日がくればいいのに。 ふい、と黒猫が背を向けて遠くなっていく。]
(267) 2014/03/30(Sun) 22時頃
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――作る方じゃないんだ。
俺、服飾詳しくないけど……マーケティングって販売とか接客でしょ? デザインもやりなよ。 今すぐじゃなくてもそのうちさ、自分で作りなよ。 器用なその手、使わないの勿体ないし。
[時折、進路についてぼやいていたのは、知っている。>>261 迷いながらもそれでも手探りで少しずつ、やりたいことを追いかけて悩む姿は存外かっこよく見えたものだ。
いつか、胸を張れるようになるといい。 その時の姿を自分が見ることはなくても。
やっぱり返される同じ問い。背中を向けたまま、そこで言葉を切る。 苦しい。寂しさだけじゃ、とっくに収まり切らない。]
(268) 2014/03/30(Sun) 22時頃
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[小さく息を吸い込む。]
言ってなかったっけ。 海外に行くんだ。両親の都合でさ。
[数日前についた小さな嘘を繰り返す。 瞳が揺れる。手に頭を擦り付けてくる猫を見つめながら。声が震えないように、言葉を紡いでいく。]
あっちまだ寒いらしいし。 前にナルが編んだくれたやつ、持ってくよ。
生活に慣れたら大学行って、落ち着いたら免許もとってさ。
それから……――
[彼のいない未来を語る。今更気づいてもくちに出来ない言葉の代わりに。自分に思い知らせるように。]
えーと、それから……、
[どうしよう。続かない。]
(270) 2014/03/30(Sun) 22時頃
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――――あ、もうこんな時間。
戻ろうか、断髪式始まっちゃうし。 サクとみんなが待ってるしさ!
[丞のスケッチブックあとで見せてよ、と。 震える声でできるだけ明るく言いながら立ち上がった。 手にすり寄っていた猫が、駆けていく。遠くなる。カーディガンの袖で、ごし、と目元を擦った。*]
(273) 2014/03/30(Sun) 22時半頃
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/* ことばが、まとまらない……!
(-116) 2014/03/30(Sun) 22時半頃
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[近づいてくる気配に気づいた時には、遅かった。>>287 引き寄せられて、思考が止まる。
いつもより近い距離。鼻を掠める匂い。額に触れる体温。それらに気づいた途端、かぁ、と顔が赤くなる。 今ならこれは恥ずかしさだと誤魔化せる。胸元に手を当てて突き放そうとしたけれど。降ってきた声に、その指先は彼の服を緩く掴むだけに終わった。]
…………ばか、話振ったの俺だし。 謝るな、ばか。
――寂しいよ。 今更言わせるなよ、先に出てくくせに。
[頭を撫でる大きな手。熱くて苦しい。 軋む痛みを必死に堪えて。目を閉じてほんの少しだけ、その肩口に額を擦り付ける。]
……ごめん。
[少しして、掴んでいた指先から力を抜く。 頭を離すと俯いたまま、一言だけ謝って。袋と猫缶のゴミを片づければ、並んで公園から歩き出した。*]
(307) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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/* なんか重くて更新できなかったのって俺だけですか…!!!? うあーログ伸びてるしうあーうあーうあー(ごろんごろんごろん)
(-135) 2014/03/31(Mon) 00時頃
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トレイルは、ドナルド食堂寄ってから行くからと、自習室で向かう途中で一度別れた。*
2014/03/31(Mon) 00時頃
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[帰り道、時折鼻を啜る音は聞こえてしまっただろうか。 隣を歩く顔は見なかった。見れなかった。 これ以上見ると、余計なことを言ってしまいそうで。
寄り道した食堂で、利一からメールがあったシュークリームを引き取って。猫缶が減って軽くなった袋に突っ込み、自習室への廊下を歩く。
さっき掴んだせいで、成斗の服は少し皺になってしまってるかもしれない。 触れた分だけ寂しさが増して、重くなる。 苦しいと、喚きたいと、伝えたいと。 暴れだしたい気持ちを押さえこんで、深呼吸すると自習室にひょこりと顔を出した。]
(334) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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ってその歌やばいだろ!?
[>>330そこで聞こえたのがこの歌である。 どうもありがとうございました。]
(335) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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― 断髪式中 ―
[樹央の歌に、ぶ、と噴いた口元に手を当てる。別の意味で腹が痛い。 断髪中の成斗をちらりと見て、那由多を探す。>>338 まだ居れば、呼び止めてガサゴソと持っていた袋を探った。]
ほい、これ。 スーパーで見つけたからあげる。
[『ペプシモンブラン』と書かれたそれを渡した。 味が気になったのと、変わった飲み物で頭に浮かんだのが那由多だったのでつい買ってしまった。]
飲んだ感想教えてよ。
[僅かに髪が短くなったように見える那由多にそう笑って。名前が聞こえれば、そちらを振り返る。>>336]
あ、そのタオルハンカチ。 ライジのだったんだ、ごめん樹央に貸しちゃった。
[いつかの談話室で怜二の眼鏡を回収した時のあれだ。]
(349) 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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[声を出して笑いながら、利一とすれ違えば。>>351]
あ、リーチ。 ありがと、あとで食べるよこれ。
[シュークリームだけになった袋を軽く掲げて、ぽん、とその肩を叩いた。 少しだけ目元が赤いのは気づかれただろうか。 笑いすぎだと思ってくれるといい。]
(355) 2014/03/31(Mon) 01時頃
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[>>353思いを馳せる頼児に小さく肩を竦め。]
貸しちゃったから洗って返そうと思ったんだよ。 ごめんってば、花見前くらいに談話室で見つけてから預かってたんだけど差。 あ、眼鏡はケースに入れてレージに返したよ。
[そんなこともあった、と思い出しながら。 ちらりと見えた頼児の腕に、新しいリストバンドが見えて首を傾げた。 リストバンド、の単語をどこかで聞いたような。]
(365) 2014/03/31(Mon) 01時頃
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