28 わかば荘の奇々怪々な非日常
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/* 昨日から気付いてたけど、源蔵先生話が長いので、レスポンスが遅いんですけど…! あうあう、お待たせして申し訳なく。でも大人って話が長いと思うんだよ…!(ひどい偏見)(そして捻じ曲がったリクエストの解釈)
きっと皆さん、こういう逞しさとか大人とか眼鏡とか着物とか愛に生きるとか期待してないと思うんだ…!
(-46) 2013/09/04(Wed) 01時頃
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私も管理人さんに話を聞いた時は、あんなに人が集まっているとは思っていなかったよ。 たまにはああいう集まりも楽しいかもしれないねえ。
[ ジャニス君>>166の言葉を聞けば、成程今回は彼が買ってきたものなのだろう。満ち足りた心持ちで目元を緩めると、先程の光景を思い出す。わかば荘に住んで幾年と経つが、あれだけの集まりは珍しかったのではないか。102号室の元住人である彼女の声を思い出して、思わず感慨に耽りそうになる。管理人さんもあまり声は出さないが、きっと喜んでいたことだろう。]
……ん?
[ 考えに沈んでいたから、ジャニス君が距離を詰めたことに気づくのが少し遅れた。気配だけが近づき、決して触れることはない黒い指先が頭上で何か動いている。上を見上げると眼鏡の恩恵を受けられないため、ぼやけた視界では何が起きているかよく分からなかった。次いで聞こえた言葉に、はて、と首を傾げる。]
(169) 2013/09/04(Wed) 01時半頃
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何かついていたかね。 福原君や越智君のような可憐な女子ならともかく、おじさんの一人汚れたところで、然したる問題もあるまいに。 ジャニス君は、随分と優しいらしい。
[ 細められた瞳は、狸爺と呼んだ教授の目に少し似ていた。しかし、図太い精神を持っていると自負している私は、それくらいでは揺らがない。増してや今は、見えぬ経験値に気づき無敵空間を歩んでいるのだ。柔らかく目を細めて、視線を受け止めるように瞬きをした。]
(170) 2013/09/04(Wed) 01時半頃
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[ ジャニス君>>179が口元を覆う様を見れば、気分を損ねてしまったかと思ったが、漏れ出た声に悪意はないように思える。私は僅かに逡巡するも、彼の言葉に後押しされるように口を開く。]
管理人さんの人徳もあるだろうか、ここに集まる人々が皆暖かいからだと、私は思うよ。 それはもちろん、ジャニス君――君もだ。
[ ここ数日のことでまだ彼のことはよく知らないが、ジャニス君の表情が変わることは珍しいのではないかと思っている。だから
2013/09/04(Wed) 02時頃
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[ ジャニス君>>179が口元を覆う様を見れば、気分を損ねてしまったかと思ったが、漏れ出た声に悪意はないように思える。私は僅かに逡巡するも、彼の言葉に後押しされるように口を開く。]
管理人さんの人徳もあるだろうか、ここに集まる人々が皆暖かいからだと、私は思うよ。 それはもちろん、ジャニス君――君もだ。
[ ここ数日のことでまだ彼のことはよく知らないが、ジャニス君の表情が変わることは珍しいのではないかと思っている。だから渋い顔とはいえ喜んでしまう私をどうか許して欲しい。]
(182) 2013/09/04(Wed) 02時頃
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君との距離が近づくのは悪くない。
嗚呼、まだ言えていなかったが……わかば荘へいらっしゃい。 歓迎するよ。
[ 誰かが去り、また誰かがわかば荘へやって来て、それを見守る立場になって随分と長い時が過ぎた。私は家主ではないが、これくらいのことは言っても構わないだろう。握手を求めるように手を差し出す。嗚呼、そういえば手袋をしている理由を聞き忘れていた。日に焼けたくないからか、人との接触を避けているからか。握手を拒まれたとしても、特に気にすることではないか。ただ私がそうしたいと思った。行動に移す理由など、それで十分だ。]
(183) 2013/09/04(Wed) 02時頃
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/* 新居君が可愛くておじさんがごろごろするターン
(-53) 2013/09/04(Wed) 02時半頃
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/* >>=3 わーい、それを期待して言ってみた!源蔵先生は意図せず言ってるけれど。
(-54) 2013/09/04(Wed) 02時半頃
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[ 手が握り返されれば、胸の内を細やかな喜びが満たしていく。先程は断られても構わないなどと言ったが、やはり受け入れられる温もりは何ものにも代え難い。黒い手袋の感触を掌で感じながら、私はジャニス君>>191の手を握り締めた。]
変わっている、か。褒め言葉として受け取っておくよ。 個性があることは、私の業界では美徳だからね。
[ しかしわかば荘の住人の濃さには負ける、と言い添えて、握った手をゆっくりと離した。手に残る温もりを逃がさないように握り締めるのは、田山花袋の『蒲団』に登場する主人公の心境と同じか。いや、私はあそこまで変態ではない。清純かと言われれば、それに頷くのも抵抗はあるが。]
(194) 2013/09/04(Wed) 03時頃
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それじゃあ、私は少し散歩に行ってくるから。 また後程、君に時間があるなら、共に大福を味わおう。
[ ジャニス君の微笑みに混じる何かに目を留めるも、今の私が持ち得る情報と言葉では、その翳りを拭うことは出来ないだろう。ならば触れない。大人はそういう、狡い生き物だ。 ジャニス君へひらりと手を振って、私はまた丘を下り始める。先程よりも肩の荷が下りた気がするが、ジャニス君と話したことで気が晴れたのだろうか。それなら尚のこと良し。前途は洋々だ。]
(195) 2013/09/04(Wed) 03時頃
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/* れ、れいこーーー!!!!!! そして挟まってごめん!おじさん空気読めてなかった!
(-55) 2013/09/04(Wed) 03時頃
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― それからのこと ―
[ 諸君らのために、私はここに冒険譚を記そう。鯖缶を求めて私が降り立ったのは、世の奥様方の戦場だった。特売市なるものの洗礼を受け、カゴという盾と己の身体を武器にしてぶつかり合う様相は、正にギリシャのコロッセオ。豊満な肉体の猛者たちを前にすれば、私など猛獣の前に差し出された小鹿も同然だった。そこに決闘のような規律は存在せず、己が命を誇示するために戦う姿は群雄割拠の戦国時代。時代だの国境だの先程と言っていることが違うだの、そんなことは言っていられない。文字を扱う者として情けないことだが、とにかく「すごかった」。私が鯖缶をひとつ手に入れられたのは、正に天が与えたもうた慈悲であろう。故に私自身もまた、私への褒美を与えた。]
(198) 2013/09/04(Wed) 03時頃
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ふむ、相変わらず暑いな。
[ 丘を登る私の手には、鯖缶と日本酒の入った袋がぶら下がっている。厳格な私は、普段粛々と禁酒を続けているのだが、数多の戦場を潜り抜けた褒美としては、これくらいのものを与えるべきであろう。たまには誰か共に盃を酌み交わすのもいい。それに、冷えた日本酒は大福にもきっと合うだろう。 短くも濃い私の冒険は、わかば荘に到着したことで終焉を迎えた。自陣へ戻り、褒美をしかと冷やすことにしよう**]
(199) 2013/09/04(Wed) 03時頃
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発明家 源蔵は、メモを貼った。
2013/09/04(Wed) 03時頃
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/* タスクリストー :宝生君に猫の本を渡す :ジャニス君と大福を食べる・日本酒添え
これは願望 :新居君に着物を渡せたらいい
女子 どこに いるの(白目)
(-59) 2013/09/04(Wed) 03時半頃
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― 202号室 ―
[ 無事帰還を遂げた私は、冷蔵庫に日本酒の瓶を入れる。他に入っているものといえば、納豆、豆腐、数種類の調味料くらいだろうか。一人暮らしの男の冷蔵庫など質素なものである。澄んだ色が新たに一員として加われば、僅かに場が明るくなったような気がした。]
さて、やりたいことが増えてしまったな。
[ 私は誰もいない空間に呟きを落とすと、箪笥へと足を向ける。普段は触ることのない、下方にある薄い引き出しを開けると、たとう紙に包まれた着物たちが顔を出す。僅かに色褪せたそれは時の流れを感じさせ、私はその懐かしさに目を細めた。何枚か捲った後に出てきたそれを取り出し、紐を解く。出てきたのは紺鼠色の無地の着物である。虫食いなどがないことを確認すると再び綺麗に仕舞い、もう一つ、黄金色の帯を取り出した。]
(253) 2013/09/04(Wed) 23時頃
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この色の方が彼らしいか。
[ 出来るだけ独り言は呟かぬようにしているのだが、やはり年には抗えないらしい。綺麗に折りたたまれたそれをたとう紙の上に乗せると、次に私は整頓された本棚へと向かう。綺麗なままの段ボールを見て、植頭さん曰く「宝の山」は未だ発掘されてはいないようだ。それらを通り過ぎ本棚の一角へ手を伸ばして、本を一冊抜き取った。愛らしい猫の写真が表紙を飾っている姿に、先程の三毛猫を思う。あの子に憑りついていた、とでもいうのだろうか――彼女が思いをいい方向に昇華してくれることを願った。 さて、私はと言えば、たとう紙の上に黄金色の帯を乗せ、更にその上に猫の本を乗せた姿。私の褒美が冷える間に出かけようではないか。雪駄を履くと、再び鍵を閉めぬまま、部屋の外でと出た。]
(254) 2013/09/04(Wed) 23時頃
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発明家 源蔵は、メモを貼った。
2013/09/04(Wed) 23時頃
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― 101号室前 ―
[ さて、どちらの用件から済ませようか。どちらにせよ行き先はそう変わらないので、私は階段を一段一段踏みしめながら下りていく。たとう紙を両手で抱えているため足元は見えないが、伊達に十数年ここに住んでいる訳ではない。壁にある小さな傷も――いや、誇張は良くない。細かな部分までは把握していないが、階段の幅くらいは身体が覚えている。我ながら軽やかな音を立てて一階の廊下へと下り立つと、101号室の戸を叩く。]
……おや、出かけているのだろうか。
[ しかし宝生君>>256は不在のようで、部屋からは返事がない。時間を約束した訳ではないから、特に気にすることもないが、何度も押しかけるのもあまり美しくない。多少形が崩れるが仕方ないと片手で荷物を抱えると、懐から一筆箋を取り出した。夏らしく金魚の描かれたそれを手に更に万年筆を取り出すと、蓋を口に咥えながら一筆したためることにした。]
(259) 2013/09/04(Wed) 23時頃
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「約束の本を準備した。 時間のある時にでも取りに参られたし。
初見」
[ 私はあまり字の綺麗な方ではないが、恋文でもあるまいし、見栄えに関しては目を瞑っていただきたい。戸へ折りたたんだ紙を差し込むと、私はもう一つの目的地へ足を進めた。]
(260) 2013/09/04(Wed) 23時頃
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発明家 源蔵は、メモを貼った。
2013/09/04(Wed) 23時頃
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― 102号室前 ―
[ 足を進めると言ってもすぐ隣、次の目的地にはすぐに到着した。一筆箋と万年筆を懐に収め、皺の寄らないようにたとう紙を抱え直すと、手首を動かすことで戸を叩く。]
新居君、初見だ。 少々時間を貰ってもいいだろうか。
[ 私は低く僅かに掠れた声をかけると、家主の返事を待つ。]
(262) 2013/09/04(Wed) 23時頃
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/* そろそろ初恋の人の面影がある相手を決めておいた方がいいんだろうか。 実は源蔵の心の内にだけ秘めておくのも美味しいかと思っている。
ランダムの神は誰だと思っているのかな。パルック[[who]]
(-80) 2013/09/04(Wed) 23時頃
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/* ばか。おばか。こんなときにツンツンしなくてもいいじゃないか。
源蔵[[who]]
(-81) 2013/09/04(Wed) 23時半頃
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/* ごめんなさいばかじゃないので参考までに教えてください。
ニール[[who]]
(-82) 2013/09/04(Wed) 23時半頃
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/* ふむ。新居君は中の人が大好きらしいね。あとジャニス君がツボらしい。嗚呼、管理人さんは当然だそうだよ。壱猫さんのフランクひゃっはーなどと言っている。
別に新居君でも大丈夫なのだよな。私は「初恋の人」だったり「あの人」とは言っていても、ただの一言も「女性」とは言っていないのだよ。
(-83) 2013/09/04(Wed) 23時半頃
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おや、作業中だったか。すまないね。 それに来客も。間が悪かったかな。
[ 新居君>>264が出てくるまで少々時間を要したことと人の気配、そして鼻を擽る良い香りに、私はある程度の状況を察する。新居君に隠れて奥の状況までは見えないから、誰がいるかまでは把握できないが。愛の告白という言葉に告げられなかった過去が思い起こされて、私は僅かに目を細めた。]
愛の告白ではないが、今日は君に贈り物を持ってきたんだ。 私が若い頃着ていたものなんだが、最近は箪笥の中で眠り続けていてね。 君は興味がない訳ではないようだし、良ければ貰ってくれないだろうか。
[ そして私が差し出したのは、たとう紙に包まれた紺鼠色の着物と黄金色の帯だ。襦袢や足袋、伊達締めは持ってきていないが、最低限この二つさえあれば、着物としての形は完成する。新居君の華やかさには少々見合わないかもしれないが、これでも私の所有する物の中では一番派手なものを選んだのだ。]
(268) 2013/09/04(Wed) 23時半頃
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/* うむ。源蔵先生を灰まで連れてくると、テンションが持続できない。 新居さんお邪魔したみたいでごめんね…!ジャニスさんへお料理作りたかったんだろう。 大丈夫、おじさんあと400ptくらい喋ったら黙るからね…!
(-86) 2013/09/04(Wed) 23時半頃
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もちろん。 むしろ迷惑ではないかと心配していたんだ。
先程談話室で話した時に、ふとこの着物が浮かんだんだよ。 宵闇に入る少し前の空の色と、夕焼けに染まった海の色。 鮮やかな景色は、きっと溌剌とした君に良く似合う。
……女物?
[ 私の都合のいい耳のせいだろうか。新居君>>287は喜んでくれたように思う。先程の会話>>0:264を聞いてからずっと考えていたことだったが迷惑ではないようで、私は仄かに安堵の吐息を漏らした。最後に聞こえた声に僅かに首を傾げて、けれどそれ以上問おうとは思わない。彼の普段着を見る限り、女物を着る趣味はないと思ったのだが、はて、誰かから贈られでもしたのだろうか。ふと、女装趣味がある――と、私は思っている――宝生君の姿が思い起こされて、「彼に渡したらどうだい」なんて言おうとする口を理性で塞いだ。]
(298) 2013/09/05(Thu) 00時半頃
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いや、忙しいようだから、私は遠慮しておくよ。 けれどそうだな、機会があったら、君の料理を食べてみたいものだ。
[ 部屋に漂ういい香りに頬を僅かに緩ませると、新居君の瞳を見つめる。論文に追われて徹夜している時など、彼が仕事から朝帰りしている姿などと擦れ違うことはあったが、こうして会話する機会はそう多い訳ではない。叶うか分からない提案を投げるのもまた、これからの楽しみが増えていいものだ。 入室を丁重に辞すると、私はこれで、と軽く手を振る。手に猫の本を携えて、廊下を歩きだそうと身体を傾けた。]
(299) 2013/09/05(Thu) 00時半頃
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/* さて困った。行く場所がなくなってしまった。 白栖君のところに行ってもいいが、彼女はきっと国谷君に会いたいのではないかと思ってね。
(-97) 2013/09/05(Thu) 00時半頃
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それなら良かった。 若者が喜んでいる姿を見るのは、やはり快いものだ。
[ 新居君>>310は分かりやすい感情表現をしてくれる。私の研究する文学は言葉の裏に隠された思いを読み取るものだが、日常生活においては彼のように真っ直ぐな姿がやけに眩しく映るものだ。私は懐かしさに目を細めると、彼が私の贈り物を抱きしめている姿に頬が緩むのが分かった。]
ふふ、楽しみにしているよ。 伊達締めはベルトでも代わりがきくし、中に着る物は普段着でも構わない。 着物は新居君が思っているよりずっと、身近なものだ。
[ ずり下がった眼鏡を指の背で押し上げながら、私は新たに交わされた約束を頭のノートに記す。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』のような、淡い冒険に出かけるような高揚感を胸に抱いて、今は別れを告げるとしよう。]
(313) 2013/09/05(Thu) 01時頃
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それじゃあ、忙しい時にお邪魔して済まなかったね。 新居君の着物姿が見られることを楽しみにしているよ。
[ 身体を傾けながらそう伝えれば、私は雪駄を擦りながら102号室から離れた。]
(315) 2013/09/05(Thu) 01時頃
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