78 わかば荘の薔薇色の日常
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[言葉はなく、 真っ直ぐに見上げる眼差しが、南方の答えを待っている。]
(575) hana 2014/07/06(Sun) 22時頃
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[閉じかける扉を細い指で止め、 踵を返した南方を追って、当たり前のように、遊も中へ入る。]
(576) hana 2014/07/06(Sun) 22時頃
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……寂しない言うたら嘘になるけど… それで徳仁さんが無理して身体壊す方が、いやや
[むぅ、と考え込んだ後、いやいや待て、今は貴重なお散歩デートじゃないかと思い至ればだんだん楽しくなってきて自然と笑顔になった。 こういう短絡的なところも良くないのかもしれない。でも性格なので直すのは難しそうだ。
引っ越しの話には慌てるも空き部屋ができるというわけでなく、永利と部屋を交換するという]
…良かったあ……俺も追いかけようかと思うたわ
[ある意味徳仁が他所に引っ越すよりショックを受けるだろう。彼とは恋人だから、どこへでも会いに行けるけど他人の2人へはそうもいかない]
まあ、憧れいうか目標やし …ええ歳してお部屋交換する2人には負けるわ
[永利を好きな気持ちは否定せず、そっちもな、と伸ばされた手に頬を擦り寄せる。あの言葉が、2人の関係に悪影響を与えたわけではないことにほっとした]
(577) vetica 2014/07/06(Sun) 22時頃
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/* 間中におめでとうの何かを贈りたいが 桃のジュレで何か出来ないだろうか…(もう桃はない)
(-1902) pannda 2014/07/06(Sun) 22時頃
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/* わかった。これ、時間足りないやつだ。
(-1903) hana 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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――……
[部屋に戻った。 クロッキーブックには、数ヶ月で書き溜めた下絵があった。 それをベッドの上へ放り出す。 引き出しを開けた。釘抜きと金槌を引っ張りだす。 立て掛けられたキャンバスを掴む。 うたれた釘をすべて外し、キャンバス地をはがした。 木枠だけが、残る。 丸まったキャンバス地をクローゼットから引っ張り出し、手慣れた動作で、木枠に新たな布地を貼り付けていく。 皺がよることもなく。たわむ事もなく。 新しいキャンバスが完成させる。]
(578) gekonra 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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[作り続けることは、間中と約束を交わして以来、 ずっと、ただずっと、黙々と、続けられていた。 最大限欠かさない努力をし続けた。
連日続けていたそれは、ただ小器用で、要領がいい、間中が見た最初の一枚と似たような出来の作品を、モチーフを変えて新たに作り出しつつあった。
木枠を持ち上げられ、それは、壁に、放置される。]
(579) gekonra 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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[部屋と玄関とを区切るカーテンも、 今では境界線の役割を果たさない。
一切の抵抗を感じずあっさりとカーテンを潜り]
──南方?
[無言のままの南方の背に、大きくはない声を掛けた。]
(580) hana 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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[間中に背を向けて、南方は、静かに歯噛みした。
二度暴かれても、未だ、隠すように続けていた。 ひたすらに、必要があって、描き続けた。 黙々と。
なんの気持ちもこもらずに。]
(=94) gekonra 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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/* 遊さんの受賞祝いもしたくなくはないんだけど、ぼくも話を先にすすめる時間がない! あとチャルラタンにさ、全力の写真を、とか、思うんだけど。 それやるなら凹むとこから書きたいしそっから書いてると時間足りない気がし て ……
(-1904) mmsk 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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[でも何で今頃引っ越しなんだろう。 102号室は空いてるし、物理的な面倒を考えれば俺が102に越した方が早い気もする。
……未だに2人の過ぎた話にも、玄関先での会話についても察することはなく。 嫉妬するのもあほらしいほど仲がいいなあ、と感心するにとどまった。
ああでもこれで、夜中寝ぼけてうっかり永利の部屋に入ってしまうことも無くなるのかと思えば少しだけ寂しくもあったり、ということは徳仁には内緒にしておこう]
(=95) vetica 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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――夏の思い出――
……味噌、醤油…麺つゆと海苔にゴマ油… …を、混ぜて入れれば…大概美味い。覚えた。
[料理指導の日々、檀には大変苦労をかけたと思う。 芸と同じ道を歩む予感をひしひし感じさせる 物覚えの悪さと危なっかしい手付きを散々見せつけた。
それでも日が経つにつれて。 食わせてもらった美味いものに笑みを浮かべて 檀がそれにつられるように笑ってくれる回数と、 俺が作ったものを檀が食べて笑ってくれて それに安心した俺が笑う回数がほとんど均等に。
頭を撫でて、撫でられて、猫を待ち、猫に逃げられ、 たまに誕生会の夜に談話室の隅でしたような 少しばかり踏み込んだ接近で額や掌を重ね。
―…日々は流れた。]
(581) onecat69 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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餓死とか…ゃー……たぶん、しねぇって。 米より、シュークリーム食いたい。桃のやつ。
あれ…美味かったな。
[頭の上の厚い掌の心地良い重みはすっかり馴染んでいて、 そうされると、俺は檀に一歩近付く。 ふたりで買い物をした雨の日に詰め分より もう一歩進んだ、今の俺と彼の間に横たわる距離。
いつかのシュークリームの味、思い出して。 緩むまま緩ませた無防備な笑みで頷く。 困った時は、真っ先に頼ります…って。]
(582) onecat69 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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……うん、頑張る。薫さん。
[師匠とは呼ばない。 そして薫ちゃん…と茶化しても呼ばない。
淡い感情の欠片に、俺はもう気付いちゃってるんだよね。
短い別れの挨拶への返事は、 握手と、その手を引いて殊更に距離を詰めて試みる 彼にとっての弟子からの挑戦的なキスひとつ。]
(=96) onecat69 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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− 日向がいなくなった日々 −
[増えた空き部屋の前を通る度に、 少し立ち止まる様な癖が付いていた。 待っても扉を叩く音も、扉から覗く顔も無いのに。]
今なかなか難しいチャレンジをしているんだ。
[同僚に、元気が無いと指摘されて驚くと同時に慌てて 考えた返事は更に内容を突っ込まれそうなもので。 気付いた時には好奇の目が集中していた。]
(583) pannda 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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……大した事じゃない。 猫だ、猫。 逃げはしないが餌をやらないから、 なかなか近寄って来なくてな。
[途端になぁんだと、あからさまにがっかりする声と 猫好きなんですか?と新たな好奇に晒される。 以前なら隠していたが、今は何故か恥ずかしいとは思わずに。]
俺を怖がずに懐いてくれるかもしれないのなんて貴重だろ?
[生まれる笑いの中、懐くどころか、 背を擦ってくれた男の手を思い出す。]
(584) pannda 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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…また、すぐ会いに来る。
[ちょっと甘えるくらい許されろ。
こっそり残した別れの挨拶への 檀の反応はひとしきり見た後。 ドヤ顔で言い残すと、荷物詰めた鞄を背負って、 わかば荘とさようならをして坂を駆け下りた。
いってきますじゃなくて、さよなら。わかば荘。**]
(585) onecat69 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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一応自分の体のことぐらいわかってるし。 恋人をないがしろにしたいわけじゃないから、言いたいことは言ってくれないと。 今すぐは無理でもあとでできるかもしれないし、な?
[こうやって、と示せば、笑顔になる瑛士>>577にほっとして。 信也がもうすぐ引っ越すとか、そんな話もあったがそれがどうなったかは知らず。 いまここで言えばきっとそのことで頭一杯にしそうだから黙っておく]
恋人ほって、追いかけて行くとか、それはちょっと悲しいなあ……
[遠い目をしてつぶやく。とはいえ、徹がわかば荘からでるのなら、なるべく近いところに居を構えたい気もするから瑛士のことはなにも言えない。 徹を目標にする様子に首をかしげ]
へえ、そうなのか。 徹みたいになる瑛士とか想像できないなあ…… ――部屋交換は、まあ……徹の希望だし。
[あれから、変わらぬ関係を続けてくれる徹の希望をかなえないはずもなく。 いいわけのように呟き、小さく笑みを浮かべ]
俺も、瑛士の隣のほうがいいしな。
(586) sinotaka 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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…──。
[目の前で、何かが組み上がってゆく。 組み上がる前の絵は練習用だったのか 何の感慨もなく木枠から剥がされ 床に貼られた板の上でくたんと折れ曲がった。
なぜ返事をしないのか、探る心は逸るが急かしはせず、 新しく描くためのキャンバスを作っているのだと判断して じっとカーテンの前に立って待った。]
(587) hana 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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/* 皆が怒涛の様に表を投下して行くのがちょっと面白いw
(-1905) pannda 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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/* さーせん、さーせん薫ちゃん、 なんか去り際がっつり爆弾ぶん投げて出ちゃったww
(-1906) onecat69 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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/* 來夏にも返事を書きたいんだけど こう………… !!wwwwwwww
(-1907) hana 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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[間中に名を呼ばれても、返事はしなかった。 或いは、出来なかった。 黙ったまま、必要な準備を整えていく。
仕舞われていた油絵の道具が詰まった画材の箱を、 引っ張り出した。]
(588) gekonra 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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/* 妖精さんの帰宅遅くて良かった。 空気を読む妖精さん。
(-1908) hana 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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…──────。
[立ち止まり、南方の背を見詰め続ける遊の まだ微かに浮かんでいた笑みが消える。]
(589) hana 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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[日向の手に支えられて進んだあの日から、引っ越す日まで。
短い間だったが、確かに特別な距離になった。 ガタイの良すぎる2人が並んで暑苦しかった台所を広く感じ、 試食の味気なさに理由を考えたりもした。
ただ考えなかったのは、引っ越しの日の別れる直前。 握った手以外の温もり。]
(590) pannda 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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[新しいキャンバスを、イーゼルに乗せた。 椅子を、椅子の傍へ、傍に引っ張って寄せた。 それから、暫し、声もだせず、黙ってから]
――
[ぽつりと言う。]
モデル出来るつったな。
(591) gekonra 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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/* >>-1907 おれのはなんかひとりで勝手に完結しちゃってるからお返事無理しなくていーよ!
(-1909) mmsk 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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/* くっそwwww 椅子のそばになってるうwwwwwwwwwwwww ここに急ぎがwwwwwww
(-1910) gekonra 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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/* 笑ってしまってあぶないwwwwwwwwwwwwww
(-1911) gekonra 2014/07/06(Sun) 22時半頃
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