21 ─明日も、薔薇の木の下で。
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[ピアノの音が聴こえてくる。 音楽室には爪切りはないだろうから、 今はそちらには興味が向かない。多分食堂にもない。 一人一人の部屋を回って聞くのは今は面倒くさい。]
…談話室には、あったっけ…?
[削れた爪をポケットにつっこんで、歩みは談話室へ]
(99) 2013/08/04(Sun) 21時半頃
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−音楽室前廊下−
[ひの、ふの、み。ひと、ふた、み。 三拍子は昨日よりも少し早く音楽室へと足を向ける。 聞きたいと思っていた曲が流れてきた嬉しさに 象牙のような色の肌に少し赤みが上乗せされた。
マホガニーの前までやってくると、胸を二つ拳で軽く叩いた。 自分自身と、少し弾んだ呼吸を落ち着かせるために。 それから少し間を開けて三つ目の拳がマホガニーを叩いた。 少しだけ開いて、中を覗きこむ。 首と右肩だけが音楽室の中、残りは廊下というそんな姿勢]
(100) 2013/08/04(Sun) 21時半頃
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/* 忘れそうになるので自分まとめ
*高2 トレイル(倫理)/★フィル(孤独) グレッグ(プライド)/セシル(負い目)
*高1 ラルフ(無垢)/シーシャ(偽善) サム(諦観)/★チアキ(慈愛)
*中3 ★ニーセン(信念)
*中2 ガーティ(情熱)
(-38) 2013/08/04(Sun) 21時半頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2013/08/04(Sun) 21時半頃
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[猫の足音が扉の前終われば ???なんだ、鈍い音二つ。 寝間着で寝癖付き放題の髪揺れ首傾げ、 ……今度はノックの音と、少しして扉が軋み ついで、室内の空気が動く。 薔薇の香原はここではなく外だからか 空気動けばふわりと香る。]
ーーーーーー
[嬉しそうでなにより。覗く顔に思う。 だから、俺も、にへへと覗き込む猫に笑う 聞きたかった曲は、これでしょ?]
(101) 2013/08/04(Sun) 21時半頃
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/* …音楽室はありそうだけどね爪切り。 ピアノとかバイオリンとか、爪が長いとダメな楽器もあるし。 よくピアノの先生に怒られながら借りた。
(-39) 2013/08/04(Sun) 21時半頃
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[音楽室の扉を開くと、また花の匂いがした。 この匂いはどこからやってくるのだろう。 けれど今はそれよりも聞こえてきた音楽が先立った]
…楽譜、あるんだね。
[ピアノの前で笑う姿を見て、こちらも口元が綻ぶ。 家を離れてから聞けなかった曲だけに、その嬉しさはひとしおだった。 そんな状態でも、室内へはいることには若干の逡巡をみせる。 人通りの少ない夜と違って日中は生徒も行動している。 特に、彼の同室が自分を見るときの視線は、少し、怖いから]
(102) 2013/08/04(Sun) 22時頃
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−自室−
[起きたら涼しかった。
眠いままの手が、意味なく傍らにあるはずの熱を求めて、ぺちぺち寝台を叩く]
……んー、
[誰もいない]
……んー?
[もそり。起き上がる。 もう彼は起きたのだろうか。少し寂しい。あ、外晴れた。
どこかからか仄かに薔薇の香りがするが、それよりもただひたすらに眠くて うつら、うつら。寝台の上で船をこぐ。
少々の物音じゃ起きないくらいには、寝起きは悪い]
(103) 2013/08/04(Sun) 22時頃
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[猫達の不在に挙動不審に落ち着きなさげに貧乏ゆすり]
落ち着けよ、俺。
[Give and Takeとは言え、――の代用である関係がなくなるのは、堪らなく怖かった]
行きそうな所を探そう。
[ふらふらとしながら、寮棟へ引き返す]
(104) 2013/08/04(Sun) 22時頃
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……………………
[ん、あった。ちょっと探したけれど。 と、俺は頷く。えへんと胸もはろう さして難しくないから、戸口で迷う様子に ピアノの長椅子どうぞと示す。 いきなり隣に座るは難しいかな?]
(105) 2013/08/04(Sun) 22時頃
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[ピアノの音を聞きながら、廊下を歩く。 手にした紅茶の香りと、薔薇の香り。 意識すれば確かにしている。
紅茶に口をつける。]
……砂糖、入れてくれば良かった。
[一度、足を止める。 音楽室の方へと向いたが、言って何を話すというのか。 少し考え、やめた。
とりあえず、朝食を談話室で食べようと向かう。]
(106) 2013/08/04(Sun) 22時頃
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[顔を洗って、まだ眠いけども。独りで眠るのは嫌い。 だから、ふらり外に出る。せっかく晴れたんだし、散歩でもしたい気分。
サミュエルやシーシャやラドルファスみたいに、甘やかせる対象がほしくて。 ふわついた足取りで、音楽に導かれて足を向けた先。
アーネストの姿を見て、ぴたり立ち止まった]
…………
[自分の顔が強張るのが、分かる。 セシルにしては珍しい……と、親しいものなら思うだろうか。 なにもされてないのに嫌う、なんて。 いけないことなのに、止められないのだ]
(107) 2013/08/04(Sun) 22時頃
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[サミュエルは、言葉を発しない。 けれど、その様が昨日の今日で僅かに捕らえられるようになった気がする。 気がするだけかもしれない。 それでも頷きと聊か自慢げな様子くらいは見て取れた]
…え、っと
[ピアノの前の椅子を示されて少し戸惑った。 いきなり開いてのそばまで飛び込むだけの勇気は今の少年には持ちづらいもの。 悩んだ挙句がピアノを挟んで向かい合うという選択肢だった。 整然と並ぶ鮭の切り身のようなかたちの部品。 それを焼くための網のように真っ直ぐ伸びるピアノ線。 夜の大分距離をとった対応に比べれば、随分頑張ったほうだろう]
(108) 2013/08/04(Sun) 22時頃
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/* 幼少の時より常々あのポコポコ浮く部品が 鮭の切り身に見えてしょうがなくって
もう身バレとか知るか。 どうせ私以外にも弾幕アトモスフィアが少なく見積もったって三人いるんだ。
(-40) 2013/08/04(Sun) 22時頃
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[母にここに置いていかれた時から、付きまとう異国の訛りと辿々しい発音を馬鹿にする人間たちの目。 それにひとつひとつ反発して、最低限の自分の権利を守ったのは、自分にとってごくごく当たり前なことだった。
殴られたら殴り返さなければいけない。 それは権利でなくて義務だ。 不当を許すとは、すなわち不当を助長する以外の何物でもない。
だから、だろうか。彼を見ると、酷く。 酷く不愉快だ]
…………
[いや、それよりももっと単純な話。 同族嫌悪に近いのかも、知れない。 単に、自分が言葉に苦労しているのに、彼はそんなことはなくて。それなのに不幸そうな顔をしている彼が気に入らないのかも知れない。
ひとつ確かなのは。 いま、その背を突き飛ばしたら、どんなふうに顔を歪めるのだろうと思うくらいには、嫌いなのだということ。
だから、回れ右をする。サミュエルと彼が話すのも気に入らないけども、別段害はないのだから、と自分に言い聞かせて]
(109) 2013/08/04(Sun) 22時頃
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/* ものすごく 嫌われてる ヤッター!!(歓喜)
(-41) 2013/08/04(Sun) 22時頃
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[向かったのは裏庭。 猫を触らせてもらおう。そうしよう。 サミュエルの代わりの癒しを求めて、ふらりふらり]
……ニーセンさん?
[>>104こてん。 猫といえば、で思い浮かべていた彼がなにやら普段とは違う様子で。歩いていて 眠気の切れ端を滲ませながら、首を傾げた]
おはよう、ございます。お元気ですか?
……えと、……大丈夫ですか?
[少し訛った発音が、笑顔のない彼に投げられる]
(110) 2013/08/04(Sun) 22時頃
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/* <ヤッター!!
[←丁度こんな顔]
(-42) 2013/08/04(Sun) 22時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2013/08/04(Sun) 22時頃
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ー 音楽室 ー [あ、セシルの足音、起きたんだ。 起きて間もないなら、大丈夫だよね セシルは寝起き悪いし……と 今朝を思い出して祈る気持ち強くて 猫を外から見つけたセシルが何を思うか 考える余裕は今の俺にはなくて。]
ーーーーーーー
[足音の位置から猫が見えたのは少しだけ 猫は今、ピアノを挟んで向こうにいる。 鮭の切り身と焼き網という俺にはわからない ものにピアノが例えられているとは知らず その位置に、昨日よりは前進と笑った。] [お菓子と娘、短い曲。 どうする、もう一度弾く? というように出だしを弾いて首傾げ]
(111) 2013/08/04(Sun) 22時半頃
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―談話室― [一通り、ぐるっと探してみたけれども見つからなかった。 引き出しのひとつひとつを確認する、などの 細かい捜索は早々に切り上げてソファに体を投げ出すように沈む。]
[がり…、]
[その後鳴るのは、何時もよりも強めに齧られる音。]
(112) 2013/08/04(Sun) 22時半頃
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[>>110に声にビクリと体をさせて、震えるようにいつもの表情へと変える]
ああ、猫達が気まぐれを起こしたようで、来ないんだ。 寂しくはないんだ、寂しくは、でも心配だ。 今までこんな事なかった。 何が今、起こっているのか知らないが。
[少しうつむいて言った]
(113) 2013/08/04(Sun) 22時半頃
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−音楽室−
[残念ながら、足音だけで人が判断できるほど耳はよくない。 それよりも悩みが先立っていた。 昨日よりは近い、楽譜立ての向こうに同級生が見える距離。 彼の指が鍵盤を鳴らせばポコポコとハンマーが 鮭の切り身のような部品を押し上げるのが見えた]
…聞きたい。
[さっきまでは扉に隔てられていた音たち。 まさか自分を嫌う先輩が近くにいたとも気付かないまま、 純粋にその曲が聞こえるのを待つばかり]
(114) 2013/08/04(Sun) 22時半頃
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/* 時々忘れそうになるけれども 俺いばらなので もうちょっとほかにもかまかけにいこうね。
[自戒]
(-43) 2013/08/04(Sun) 22時半頃
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ありがとうございます、フィリップ先輩
[淹れてもらった紅茶の礼を告げる カップを置いたと思ったら 慌てて食事を取りにと、今日はやけに気ぜわしい]
(…先輩、どうしたんだろう?)
[朝食はサンドウィッチの他にも何かあっただろうか しかし、思ったほど食欲がわかず サンドウィッチを2、3切れ口にするのがやっとだった]
(…薔薇の香りのせい?)
[いいようのない胸騒ぎと胸が詰まるほどの苦しさ 思い当たることといえば、それくらいしかなく フィリップの視線とため息がやけに気になった]
(115) 2013/08/04(Sun) 22時半頃
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― 談話室 ― [朝までベッドとして使っていたソファ。 そこに寝ている姿を見る。]
……何してるんだ?
[ピアノの音に混ざって聞こえる、耳に障る鈍い音>>112。]
(116) 2013/08/04(Sun) 22時半頃
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― 談話室 ― [朝までベッドとして使っていたソファ。 そこに寝ている姿を見る。]
……何してるんだ?
[ピアノの音に混ざって聞こえる、耳に障る鈍い音>>112。]
2013/08/04(Sun) 22時半頃
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ーーーーーーーーーー♪
[明確な意思表示に俺は頷く。 お菓子と娘、まずはスタンダートに。 そう言えば、昨日猫は言ってたっけ 自身を砂糖の気配に集う蟻と。 今度は、そのものずばり、お菓子だよ、なんて 猫やら蟻やら人間以外なアーネストが面白く。 声のない歌声も楽しげにのった。]
[歌詞みたいに、お菓子がほしければ 気楽に、挨拶片手に遊びにくればいいよ? でも、いそいそはしてたよね なんて、気持ちも込めたんだ]
(117) 2013/08/04(Sun) 22時半頃
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/* (;๑꒪ㅁ꒪;) 何故二重投降なったん?????
(-44) 2013/08/04(Sun) 22時半頃
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……猫、来ない?
[>>113うつむきがちに話された、少し一方的な言葉。 それが彼の不安を表してる気がして、きゅうと眉を寄せた。
不安が感染したような顔。
いなくなった猫と、普段通りの顔なのに元気のなく見える彼、どちらを心配すればいいのか分からなくて。 分からないから、両方心配しておいた]
……昨日は嵐だったので。 今日は猫たちは隠れているのでしょうか。
[俯いた彼の頭を撫でたら、怒られるだろうか]
(118) 2013/08/04(Sun) 22時半頃
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[>>116かりかりと、削られる音は呼びかけられた声で止む。 不機嫌そうな瞳が声の主に向けられて、 グレッグだと見止めると一転、人懐こい笑みへと変わった。]
…あれ、先輩おはよー…? んー…俺はちょっと…探し物ー…。
…先輩は、ここで食べるの…? 食堂じゃなくて…?
(119) 2013/08/04(Sun) 23時頃
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[夏休みの帰省で故郷に帰る生徒が多い中 こうして、部屋も学年も違う先輩と 並んで食事をするのは不思議な気分であった
今年初めて居残ることになったが 普段の寮生活では多くの生徒に埋めつくされて 隠れていたらしい何かが 少しずつヴェールを抜いでいくような感じがする
一体、何が見えるのだろうか?]
(120) 2013/08/04(Sun) 23時頃
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