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28 わかば荘の奇々怪々な非日常
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[病沢とえるが出て行くと、 談話室には福原と裕の二人きりになる。
別に、福原が苦手とか、そういうのはないけれど、 “最近の女子大生の性の乱れ”を目の当たりにして、 その直後に何を話したらよいか、すこし悩む。]
───…飼う、の?
[なにをいいだすんだ、おまえは。 いや、ぼくは。
あまりに正直に口をついて出た言葉に硬直する。]
(222) 2013/09/04(Wed) 16時半頃
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─談話室─
[飼えなくとも部屋の鍵を渡した時点で “最近の女子大生の性の乱れ”を感じている16歳、女装子は
あれ?
と、思った。]
飼いたい、 の?
[笑っている福原の言葉が なぜだかとても寂しそうに聞こえたから。]
(276) 2013/09/04(Wed) 23時半頃
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いて、 欲しい、 の?
[彼に? それとも、誰でもいい?
どうしてそう思ったのかわからない。 けれど、どうしてもそう思えてならない。]
いなくならない──よ?
[える、じゃないのが申し訳ないけれど。]
…──わたし、は。
[誰でもいいわけじゃないだろう。 それでも、言葉は口をついて出た。
淋しげな言葉を、彼女が繰り返さなくていいように。]
(278) 2013/09/04(Wed) 23時半頃
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[福原の返事を聞く前に、談話室のドアが開き、 宝生が──
宝生と、宝生に抱えられた仔猫が見えた。]
……ぁ、 宝生さん……と、
[──ミィ。
口の中で、小さく小さくその名を呟く。 反射的に体が硬直し、半歩、踵が後ろに下がる。
けれど、まだ猫までの距離はあって、 宝生と猫はドアの前に留まったまま。 裕も、そこで踏み止まった。]
(281) 2013/09/05(Thu) 00時頃
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[宝生に堰き止められる形で、 ドアを開けたまま立ち止まった上頭も見えた。
宝生──と言うより、その腕の中の仔猫を気にしつつも 耳は、意識は、福原の言葉を注意深く拾おうとする。
飼えない。 飼わない。
──飼いたく、ない?]
いなくなるから?
[福原の育って来た家庭を知らない。 辿って来た人生を知らない。 負った傷を知らない。
だから裕の言葉は、無造作に、真っ直ぐに発される。]
(286) 2013/09/05(Thu) 00時頃
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え……、と、
───……ッ ど、うぞ──?
[>>284強気な表情。 いつも通りの福原瑠美の顔。
なんとなく。 これ以上、今はこの話は聞けまいと悟る。
宝生が、裕に遠慮して入り口に留まっているだろうことも。
宝生の方を向いて、 声が震えないよう精一杯の虚勢で、中へと促した。]
(294) 2013/09/05(Thu) 00時頃
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[少し遅かったか。
あからさまにこちらを気にした動きと視線で 壁際をじりじりと移動した宝生は、 バッグに仔猫を入れると、同じ動きでドアへ戻ってゆく。
ありがたさと申し訳なさを同時に感じながら その不自然な動きを目で追っていると、 気にするという以上に注がれる視線と目が合った。]
……?
[わからん?
何が? 頭の中にはてなが乱舞する。]
(297) 2013/09/05(Thu) 00時半頃
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[問いただすことも出来ずに談話室を出る宝生を見送り やっと植頭の方へ挨拶を返した。]
お帰りなさい、植頭さん。 おいしいお茶菓子、見つかりましたか?
[しょうっじき。 猫を置いて出て行くなら、 宝生も留まってくれた方が安心だったり、する。
だってほら、もしあの鞄が破れたら 誰が猫を止めるというのだ。
いや、破れないだろうけど……さ。 破れない……よね?]
(301) 2013/09/05(Thu) 00時半頃
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[その昔、裕は猫が好きだった。
実家で飼っていたのは毛並みの良い大型犬で 猫は身近にはいなかったけれど、 小学校に入学して間もなく出来た友達の家には たくさんの猫が住んでいた。
どの猫も人懐こく、穏やかな性格をしていた。 裕はその友達の家に遊びに行っては、 ゲームに熱中する友達を放って猫とばかり戯れていた。]
(=22) 2013/09/05(Thu) 01時頃
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[にゃーにゃーと細い声で鳴く猫は、 裕にとって恐怖の対象だ。
あんな愛らしい見た目をしていても、 奴らは鋭い爪と牙を持つ猛獣だ。]
(=23) 2013/09/05(Thu) 01時頃
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[ある日、母親にそのことを話したら、 だったら面白いものをあげる。と言って、 小さな袋に入った茶色い粉をくれた。
──あんまり沢山あげちゃだめよ? 使うときはほんの少しだけ。 猫ちゃんに嗅がせると、酔っ払ったみたいに踊り出すわ。 面白いでしょう?
母は少女のように笑って言った。
裕は、真っ黒い宝石のような瞳をキラキラさせて 母の言葉に頷き、それを持って翌日早速友達の家を尋ねた。]
(=24) 2013/09/05(Thu) 01時頃
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[そして、悲劇は起きた。
母親がくれたのは、乾燥させたまたたびの粉末だった。 裕はそれを知らず、友人の家につくと 小さな手で、ホチキスで口を留められた袋を開けようとした。
けれど、短い爪ではなかなか器用に袋の口は開いてくれず、 じれた裕は、袋の側面を両手で摘んで、 左右に引っ張るという荒業に出た。
結果、加減を知らない少年の手で 限界以上の力を加えられた透明な袋は、 ホチキスの針の刺さった穴から、袋の継ぎ目から、 あっさりと、裂けた。]
(=25) 2013/09/05(Thu) 01時頃
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[茶色い粉は宙を舞い、 裕の着ていたカーディガンとズボンを粉まみれに変えた。
その瞬間、温厚だった猫たちの目の色が変わった。
両手でぱたぱたと粉をはたき落とし、 顔を上げた時には、既に裕は完全に包囲されていた。
───あとはもう、ご想像の通り。
血走った目(裕にはそう見えた)で獲物に群がる猫の爪や牙は 小さな子供の柔肌と心に無数の傷を残した。
それ以来、裕は猫が苦手だ。 大きくなった裕は、あの粉がまたたびで、 猫がおかしくなったのはまたたびのせいだと知っている。 それでも、猫を目の前にすると、 幼い頃の恐怖が蘇って来て、勝手に体が竦んでしまうのだ。]
(=26) 2013/09/05(Thu) 01時頃
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