108 Persona外典−影の海・月の影−
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[力の使い道なんて、護るか暴虐かにしか使えない物なのだから。 それが当然の使い道。と考えていたのだが。
どうにもマズかったらしい。 そんな独善的な横暴で生徒に重傷を負わせたのか。なんて。 学校は停学、部活は退部、父親の道場も破門されて。 格闘技の修練は、以後二年、一切絶たれたままだ。
夏休み前の事件で、普通より話の広がりは遅々とした物だったのは幸いか。
だからそれから二年は、何か他の事をする気も起きずに過ごしていた。 当時の事情を知る一部の生徒も生徒で、半ば恐々と、寝た子を起こさない。そんなある意味平和的な均衡だ。 今となれば、幾つか省みる所はあるとしても、でも、今でもあの行動自体は後悔してない。 まるで、それこそ人を変えた様に、牙を捨てて、興味のナイ物は遠ざけて、そんな自分を演じてきたけれど]
(284) 2015/02/15(Sun) 02時頃
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…我は汝 汝は我… …心の海より出でし者…
[今、その力が。何も考えず勝手に振舞えた「自分」が必要なら]
(285) 2015/02/15(Sun) 02時頃
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…ペル ソナ。
[青い蝶と共に舞い降りるタロット。砕かれるは『皇帝』のアルカナ]
(286) 2015/02/15(Sun) 02時頃
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[3体が、それぞれ屠られるのに安堵の息を漏らした瞬間。 がくりと力が抜けるのを感じながらも踏ん張ったのは男の意地の様なもの。]
はは……疲れる、もんだな……。 きっつー……。
[それでも笑えたのは、みんな無事だったから。 月塞の癒しの光の暖かさにしばし身を委ねた。]
ありがと、な。
[花咲の腕の中に飛び込んだ翔子へと礼を告げれば。 身体が傾いでくのが見えた。]
(287) 2015/02/15(Sun) 02時頃
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[黒影を大きく吹き飛ばす、巨大な何かが現れた。 小人のノーム、自分の背丈より小さいソレとは真逆。
巨人だ。より小さなそれを踏み潰す為の威圧が、黒影を大きく弾き飛ばした]
… … ふぅ。
[頭を振る。パンパン、と埃を叩く。 黒衣を刷いた巨人が、黒影のいた地面を激しく叩く]
(288) 2015/02/15(Sun) 02時頃
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―繁華街・中央区― 強がってる? だれ が。
[口調がゆるい、軽いものではなくやや低く強いもの>>270 すっかり口の中の棒は繊維に戻ってしまった。]
くは、――は。 んなわけ、――ない。
ない。ないだろう?
[完全なる独白はゾンビの呻き声に紛れた。 髪を乱していた指先を、前に向ける。 滔々と>>274 語る少年の言葉が右から左へ。]
逃げる。逃げるか――ああ。 ――くはは。
(289) 2015/02/15(Sun) 02時頃
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「うあああああああああああっ!」
[薄靄の掛かる意識の向こうで、咆哮が聞こえた>>279 強い力に腕が引かれ、シャドウの海から引き上げられる。 明に抱きとめられ、共に倒れたまま起き上がることも出来ぬまま、黒い水を咳と共に吐き出す]
はぁ、はぁ、……はぁ。
[新鮮な空気を求めて、幾度も呼吸をするうちに、ぼろぼろと零れた涙が明の上に落ちた]
(290) 2015/02/15(Sun) 02時頃
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諦めてしまえば。 彼女と一緒に堕ちてしまえば。 どれだけ楽だったのだろう。
だけど、願ってしまった。 彼女を、助けたいと。
きっと、運命はそんな私を許さない。 だとしても、私にはその選択肢しかなかった。
助けた責任は、助けられぬ結果で負うのだ。
(*19) 2015/02/15(Sun) 02時頃
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[その時に風が抜けた。黒影…人型シャドウを攻める風刃>>282。 人だ。少し遠いがさらに向こうに、もうひとりいる>>273]
…アリガト。
[浮かべた感謝の笑みは、ペルソナに引きずられた影響だろうか。 血の気が多い、好戦的な形に軽く歪んでいた**]
(291) 2015/02/15(Sun) 02時頃
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[デュラハンが、暴風の如き暴れを唐突に解いた。 抱えた首を盾に、掲げる。
首無し騎士の癖に、 守るように。 月光のように青く光る円陣を――その場に居るもの太刀を守るように。広げたのだ。]
(292) 2015/02/15(Sun) 02時頃
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ごめん。……ごめん、ね。
[死に直面した恐怖で体が強張り、倒れた明の胸に縋るような体勢のまま動けない]
いか、ないと。 行かなきゃ。……いけない、のに。
[涙と涎で汚れた顔を明に見せないように顔を伏せる]
(293) 2015/02/15(Sun) 02時頃
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……っ!
[咄嗟に手を伸ばす。 花咲が一人で支えきれないなら一緒に支えようと。]
……無理、してたのかな。
[意識を無くした翔子の顔を覗き込んでぽつりと呟き。]
ん、僕が抱えるよ。
[小学生とは言え女の子。抱えるのに躊躇わなかった訳ではないが。 花咲が抱えるのは流石に無理だろう。 なら、秋山か自分のどちらかが抱えるしか*ないだろうから。*]
(294) 2015/02/15(Sun) 02時頃
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―― 首がない。首がない。首がない。
まもれない。まもれない。闇雲に。だから。
(-101) 2015/02/15(Sun) 02時半頃
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ん?
[>>282 吹き抜けていく風、 それは焔に息を吹き込むようなものだ。 烈風の刃は獣を怯ませるのには十分で、 距離が開けば翼は、その羽ばたきで火焔柱を巻き起こす]
……ああ、もう終わりか。
[太陽の恩寵からは程遠い、 ただ無慈悲に焼き尽くすだけの焔が影を舐めつくせば、 それでお仕舞い、灰燼も何も残らない。
ようやく振り返ってまじまじと見る。 まあどうみても一般人ではなかったらしい。]
(295) 2015/02/15(Sun) 02時半頃
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[腕の中の翔子をぎゅっと抱きしめて>>275いると、腕に重みが増してきた。 不思議に思って腕を緩めると、くたりと力の抜けた身体が腕からすべり落ちそうになるのを急いで腰を抱き寄せる。首の後ろに回した腕に仰向けに乗った頭は眠りの檻に囚われていて、思わず笑みが浮かぶ。]
翔子ちゃん、頑張ったもんねぇ。お疲れさま。
[男二人を見上げてにこりと笑えば、抱えるという言葉>>294に素直に甘えて翔子を賀来の腕に預ける。]
ね、あの部屋で翔子ちゃんを休ませてあげていいかなぁ? 多分、だけど。 時計が動く時にこの変なのは終わる思うんよ。 終わってから、翔子ちゃんを家まで送っていくのでもいい? あたしも、疲れちゃった。な?
[中腰の状態から立ち上がろうとして、膝が笑っていることに気づく。 すぐに動くのは良くないと身体が告げている。 願いを口にするが、彼ら二人はどうするだろう? 何にしろ、自らは船の青い扉へとまた戻るだろう。そして、ソファへと身体を預けしばしまどろむだろうか**]
(296) 2015/02/15(Sun) 02時半頃
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せん、ぱ……?
[こぼれ落ちる涙に、安堵する。 先輩は生きている。 私は、助けることができた。存在を示した。]
よかっ……た、で、す。
[そう、満面の笑みで、笑いかけた。 酷使した腕はもとより、全身が鉛のように動かない。 けれど、心は満たされていた。]
(297) 2015/02/15(Sun) 02時半頃
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助けてくれ、て、あり、がとう。 諦めないで、くれて、……ありがとう。 もし、楠さんがいなかったら、私、……死んでた。 [意識は朦朧としていたが、明の声は確かに聞こえていた>>280 それから呼吸を整え、ようやく半身を起こす]
(298) 2015/02/15(Sun) 02時半頃
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[力の行使は容易い。限界は存在しない。 負けるという選択肢も、飲み込まれるという選択肢も、少年には存在しない。 それは弱いものの末路であって、少年の末路ではない。 確固たる意志の力が強さを生むなら、少年は自らの強さを疑わない。
少年は>>289ゆっくりと、その背後に回り込む。 空の掌を伸ばして、背中に触れる。]
…………あんたは、少し、面白い。 リツキと同じ匂いがする。 あんたの背中を押してやりたいな。 絶望の底に、突き落としてやりたい。 死ぬことが救いだって思えるような、そういうところに。
[リツキという名がまさに少年の名であると知る者は、この場にはいない。名を知る者ならば、これが常の少年の発言とは質の異なるものだと知れただろうが。]
(299) 2015/02/15(Sun) 02時半頃
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[>>292ペルソナの形状の変化を見遣り、少年は金髪の背中から掌を離した。 す、と数歩後方に退き、眼鏡を直す。]
……逃げない。守る。それが選択。 でも、守るだけじゃ終わらない。 ……守るだけで、終わるかもしれない?
[これは、ちょうど良い機会だろうか。 どれぐらいの時間を経て、この時間が過ぎるのかを計測することも出来るかもしれない。 少年は僅かに距離を取り、その場の数名を静観することにした。 自分の身は自分で守れる。逃げを取るなら、それでも構いはしないつもりだ。**]
(300) 2015/02/15(Sun) 02時半頃
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……いや、余計なお世話だったみたいだね。
[>>291 戦場に吹く微風などまったく方向性に違う力。 正面から敵を打ち倒す力の象徴が具現化したかのような存在。 巨人が発する圧力と、ペルソナ使いの歪な笑みに怖気づく事もない。
それを使う感覚はとても愉悦に満ちたものだろうと。 瞳の色には多少の羨望の色が浮かんだかもしれない。]
2015/02/15(Sun) 02時半頃
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……いや、余計なお世話だったみたいだね。
[>>291 戦場に吹く風とは方向性に違う力。 正面から敵を打ち倒す力の象徴が具現化したかのような存在。 巨人が発する圧力と、ペルソナ使いの歪な笑みに怖気づく事もない。
それを使う感覚はとても愉悦に満ちたものだろうと。 瞳の色には多少の羨望の色が浮かんだかもしれない。]
(301) 2015/02/15(Sun) 02時半頃
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[目の前で崩折れる身体を、支えるために腕を伸ばす。 見れば同様に差し伸べる腕>>294があり、支えは十分に足りたはずだ。
気丈に振る舞っていたのだろうか。 頭を振っていた事を思い出し、この状態も当然かと思い留める。 抱えると馨一が買って出たため、役を譲る。 代わりにペルソナを呼び出したまま、周囲に気を配る事に専念して]
………乗せてやれれば一番なんだがな。
[そんな戯言を口にしつつ、奇形の獣の身体に触れようと腕を伸ばす。 たとえ乗れた所で山羊の背である。居心地が良いとは言いづらいか]
(302) 2015/02/15(Sun) 02時半頃
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/* >>299 あっ……リツキ赤や……
フィリップも逆位置的に考えるとすごく怪しいし。 後2人はどの編にいるかなぁ。 たぶん楠は違う。アカリセンパイがそれぽいのと
最後だれだろ…… イサムかマユミ?
(-102) 2015/02/15(Sun) 02時半頃
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……月が、綺麗だ。
[赤い月を見遣り、少年は呟いた。 綺麗な、綺麗な赤い月。]
もっと、もっと綺麗にしないと。 リツキと俺の世界に、不要なものはいらない。
[臙脂色の本を開くと、青く、淡く輝くカードがある。 少年はその表面を指先でなぞった。 この影にとっての、もう一人の自分。それは――**]
(*20) 2015/02/15(Sun) 02時半頃
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……ってゆうか、今の何だ?
[かまいたち? 相馬にきょとんと首傾げれば、 ある種脳天気ないつもの様子で呟いて、
それからどうみても一般人じゃないのの顔を見やる。 学校のことはあまり真面目に通ってないから知らないのだが、 いわゆる大塚騒動は、じじいの家経由でそこそこ耳に入っていた。]
ああ、やっぱ大塚か。 ……こんなとこで何してんの?
[いじめしてたのを半殺しにしたのは、 いわゆる正義感のようなものだというのは察せられたが、 さっき明らかに蚊帳の外へと逃げてたのは、その逸話と少々食い違う感じだ]
(303) 2015/02/15(Sun) 02時半頃
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[巡理の提案>>296は、男にとっても賛同できた。 戦力が1人欠けた今、動くのは得策ではない。 何よりあの数を相手にし、消耗した今、目覚めて間もない自分たちが再び同じ数を相手にして、太刀打ちできるのか。 それは日の目を見るより明らかだった]
………そうだな。そうしよう。 少なくとも、時が動こうが動くまいが、再びあの数と出くわせば、此方の命がもたない事は確かだ。
[そう告げて巡理を見れば、膝が笑うのが見えただろうか。 直ぐに移動するようなら、その体を抱きかかえるなりしたか。 馨一が賛同するかはともかくとして、男もその足を青き扉へと向けただろう]*
(304) 2015/02/15(Sun) 02時半頃
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私、諦め、なかった、の、先輩の、おかげ、です。 わた、しにしか、できない、こと……先輩が、教えてくれた、から。 それでも、ありがとう、思ってくれるなら……。
[目が霞む。体が軋む。 意識を保つのさえ、難しくなる。 それでも、笑顔を絶やさずに。]
いきのこったあと、いっぱい、ほめて、ください。
[隠者のただひとつの願いを、伝える。]
(305) 2015/02/15(Sun) 02時半頃
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……今度は、私が楠さんを助ける番。 [決意を込めて呟くと、震える膝に力を入れて立ち上がり、力を使い果たし倒れた明を抱き上げようとする。
自分の失態で費やした時間のせいで、明の父や麻夜の身に何かあったら、きっとあかりは自分が赦せないだろう]
まだ、スクナビコナを使えるなら、私にも幻を見せて。 恐怖を忘れて、……走れるように。 [赤い瞳を見つめて、請願する]
(306) 2015/02/15(Sun) 02時半頃
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終わり、と。
[>>295 風と炎の相乗効果は想像以上に致命的な隙を作るに十分だったらしい。 火炎柱が治まる頃に、イタチの様な生き物が闇夜から舞い降り相馬の肩に着地する。ゆらりゆらりと尻尾を振るそれはまるで律の視線を嫌うように肩の上で闇の中に溶け姿を消す。]
……こちらもお楽しみの邪魔になったかな?
[イタチとは対照的に視線を気にする様子は無く、 物足りなさげにも聞こえた律の言葉に首をかしげた。]
2015/02/15(Sun) 02時半頃
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ここは港だ、 生ぬるい潮風の吹く。
影の海を通して――繋がった存在を近く感じるだろうか。 ゆっくりと、周囲を見渡した。
(*21) 2015/02/15(Sun) 03時頃
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