5 シ ロ イ ハ コ
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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が4人、囁き狂人が2人、首無騎士が1人いるようだ。
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まさかあの時、あのひとが……? 人殺しと一緒にいるなんて……!へや…、部屋に戻らせてもらいます!
(0) 2013/05/31(Fri) 01時半頃
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なんの繋がりか、見覚えのない男女が『シロイハコ』の中へと訪れる。
最後にか弱そうな女が、栗色の髪を揺らしてやってきた。
箱の中には7人。
勿論、やって来たはずの扉は誰一人の分も残さず消え去った。
ここには入口も、況してや出口もない。
(#0) 2013/05/31(Fri) 01時半頃
ひとつ前の部屋に戻ることも出来ず。
ここから去ることも出来ず。
夢ならば覚めるのを待つか。
異常な空間への助けを待つか。
時間の経過もわからない。
そんな中、それは唐突に訪れた。
耳の奥から。
頭の隅から。
胸の中から。
男でもなく女でもない、声が落ちる。
(#1) 2013/05/31(Fri) 01時半頃
「ようこそ、みなさん。
あなたは、あなたが、だれであるか。
ここでしょうめいしなくては、なりません。
にんげんの、しょうめいです。
いのちの、しょうめいです。
いのちを、しょうめいするには
いのちが、ひつようです。
いのちが、ひつようなのです。」
(#2) 2013/05/31(Fri) 01時半頃
「かんたんなことです。
かんたんなことなのです。
『みなさん』にとっては、かんたんなことなのです。
さあ、あなたがだれであるか。
いのちをつかって、しょうめいしましょう。
ながれるあか、だけが。
きえるいのち、だけが。
あなたじしんを、しょうめいしてくれるのです。」
(#3) 2013/05/31(Fri) 01時半頃
不可解きわまりないはずの言葉は、全ての人に平等に落ち。
違和もなく、それは唐突に理解する『事象』。
『目の前の誰かを殺さなくては。』
『自分だけが生き残らなくては。』
理由などなく、唐突に。
(#4) 2013/05/31(Fri) 01時半頃
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── おい…。
[ …ちょっと待てよ。
思わず扉があったはずの其処に手を伸ばそうとして。 だが、続こうとしていた言葉は消え、はたと動き止む。]
……?
[戸惑い、虚空を見つめる目。
── 声。
聞こえていた。 聞かなければならない気がして、ただ、じっとそれを聞いていた。]
(1) 2013/05/31(Fri) 02時頃
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───…つっ。
[不意に、思い出したように蘇る激しい頭痛。 それがスイッチだったかのように声は消え、代わりに背後に人の息遣いを知る。
首を傾け、肩越しに其方を振り向き見た。]
──。
[数人の男女。その顔を無言のまま一人一人、見回していく。 やがて、全員の顔を確かめ終えると再びズキリと走る痛みに顔をしかめ、目を背ける。]
(2) 2013/05/31(Fri) 02時頃
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[集団内で必要以上に目立つ事は危険だ。 それが僕の内側から命令してくる一つの規則。 僕は当たり障りのない善良な人間でなければならない。 内側から発せられる命令は、古本についた黄ばんだ染みのように僕に馴染んでいる。 おそらく僕はそうして生きてきたんだろう。 秩序を乱さぬように秩序を保って。
頭の靄は思い出したようにゴロゴロとうねりはじめ、外に出ようと内側から皮膚にぶつかっていた。]
(*0) 2013/05/31(Fri) 02時頃
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[何も言わないまま、白い部屋を見渡し。 それから、壁際に歩み寄ると1人腰を下ろす。
── シロイハコ──。
いつだったか、耳にしたくだらない噂話。 その話は果たしてどんな結末を迎えていたかと──
繰り返す痛みに耐え幾らか青ざめた顔を伏せ、懸命に思考を巡らせていた。]**
(3) 2013/05/31(Fri) 02時頃
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[返事はあっただろうか? 僕はあらためて周囲を確認する事にした。 先ほどいた部屋とそう変わらない白い壁に囲まれた部屋。 違うのは僕以外の異物がいて、新しい調和が生まれている事だ。 不必要に目立ってはいけない。 僕は自身の規律に従う。
ふと背中の壁を思い出す。 自分は扉を通じてこの部屋に入ってきた。 後ろを見ると扉はなく真っ白な染み一つない壁があるだけだ。 どうやらこの部屋には扉がないらしい。 右の手のひらを壁に当て、静かに深呼吸をする。 不用意に目立ってはいけない。 右手の拳が少し痛んだ気がした。]
(4) 2013/05/31(Fri) 02時半頃
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― 目覚めた部屋から大きな白い部屋へと ―
[全てが白かった。 起き上がり、ぐるりと見渡して視界に入ったもの全てが。
身を横たえていた台も、壁も、天井も。
――そして、 唯一白から逃れられそうな、……その扉さえも。]
不気味だ、ねぇ……。
[少し高めの声が、白に反射して耳に返ってくる。]
(5) 2013/05/31(Fri) 03時頃
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[その声に力は無く、 はたして自分はこのような声だっただろうかと、 顎に手を添えて首を捻った。
首を捻った理由は、声に対する違和感だけではない。
何故自分がこのような場所にいるのか、 男には全く心当たりが無い。
何故。
………記憶を手繰り寄せようとして、更に首を捻る。]
……は、 俺……は、……誰だ。
(6) 2013/05/31(Fri) 03時頃
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[気味が悪い。 何も、何も思い出せない。
慌てて、両の手で顔を覆ってみる。]
(俺の、……顔?)
[胸の前で腕を交差させ、肩を抱く。]
(お、れの……からだ?)
[そして、骨格を確かめるように肩から手を滑らせると、 硬く、ひやりと冷たいものに触れた。]
(7) 2013/05/31(Fri) 03時頃
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『Elias』
えり……あ、す エリアス……。
――これが、俺の名前ってわけ?
[まるで絵画や彫刻といった作品のタイトルのよう――。
何故だろうか。 くすり、と笑みが溢れた。
台から降りて、ゆっくりと扉へと近付く。 白からの解放を期待し、その底には別の思いを孕んで。
ドアノブを回し、ゆっくりとドアを押した。]
―――ギィィィ…。
(8) 2013/05/31(Fri) 03時頃
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[切り取られた枠の中、 視界に映るものは、目を覚ました部屋とさして変わらない。
遠近感をも狂わせるような白、白、白……。
足を踏み入れてみれば、そこには幾人かの人影があり、 安堵のため息を吐きながら、
胸の中では、何故かピンと緊張の糸が張るのを感じた。]
あ、どうも。
[にへら、と表情筋が勝手に笑みを作る。 条件反射のように、無意識に。
白に囲まれたこの部屋の中には、多少不似合いだったかもしれない。]
(9) 2013/05/31(Fri) 03時頃
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[後ろ手にドアをぱたりと元通りに嵌め込み、 ノブから手を離そうとした時――。]
――っ?
[掌の中から、ノブの感触が消えた。 振り返り見れば、そこには壁があるのみ。]
な、んだよこれ……、気味わるっ……
[そう呟くのが早いか、得体の知れないそれが頭に響いた。]
『いのち』 『つかって』 『しょうめい」
[ざわり、粟立つ肌と心。]
(10) 2013/05/31(Fri) 03時頃
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……でー、 アンタは、……誰、なの?
[応える声は無かった。 ただ、粟立った心は理解したようだ。
何をしなくてはいけないのか、を。
他者に向けたのは敵意のある目ではなく、
ゆるんだ笑顔。**]
(11) 2013/05/31(Fri) 03時頃
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[扉のない部屋。 真っ白な壁に手をつきながらも、僕はそれについて考える事を続けようとはしなかった。 気にならない訳ではない。優先順位が違うだけだ。
僕にとって今一番大事な事は、この中で誰が中心になり得て、誰が中心になり得ない事だ。
集団は生き物のように中心を選び、そして中心から排除する。 僕は中心に選ばれず、かつ排除されなければいい。 集団が排除する者を決めてから、そっと中心に寄って背中を押せばいい。 そうして集団の秩序は保たれる。]
(*1) 2013/05/31(Fri) 03時頃
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/*
こゆの、不慣れなんですが!!ちゃれんじ!!
さーて身長決めよう。 160+10
(-0) 2013/05/31(Fri) 03時頃
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/* 170ね。まぁまぁ。
さて寝よう!!あしたも!しごと!!
(-1) 2013/05/31(Fri) 03時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2013/05/31(Fri) 03時半頃
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/* あ、村人だ。よかった。(いまかくにんした)
早めに死にたいところなんですが、ねぇーえ。 どううごいたらいいかなー。
悪人したいけど、出来る気がしn
(-2) 2013/05/31(Fri) 03時半頃
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へ、あ、あたしこそ、ごめん。
(まるで普通に謝るもんだから、あたしも思わずごめんとか口に出していた。 別にあたしが悪いわけでも、この人が悪いわけでもないのに。)
えっと、あたしはサミュエルっていうみたい。 あなたも…やっぱ、わけわかんないまま来させられた感じ?
(そう言えば、先にいたあたし達が同じ状況ってのは伝わると思う。 辺りを見回すようなチアキさんの姿に、あたしは少し目をぱちぱちさせた。 随分冷静なように思えたから。)
(12) 2013/05/31(Fri) 06時頃
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(あたしはチラチラと視線だけを動かす。 気づけば人も増えていて、隅の方で踞ってる人はなんか苦しそうにしてる。 ヒューさんも包帯でぐるぐるだし。 チアキさんも、よく見ると手を怪我してるみたい。 リッキィは怪我とかしてなかったとは思うけど、裸足だし。 ヘラヘラした感じの人も来て、最後にはか弱そうな女の子もやって来た。
どの人も同じ。 来たはずの扉がなくなって。
気持ち悪い世界。 夢でも勘弁してって感じ。)
(13) 2013/05/31(Fri) 06時頃
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なんか、出れる方法とかないのかな。
(溜め息と現実逃避。 いや、これが現実だなんて思えないけど。
指が自然とポケットから手繰り寄せたイヤフォン。 耳に赤を押し付けて、コードの繋がった先のボタンを押した。
その時。
音楽なんかじゃない、薄気味悪い声が聞こえて。 『いのちのしょうめい』とか、『かんたんなこと』とか。 どろどろした声が耳に、体に、流れ込んでくる。)
(14) 2013/05/31(Fri) 06時頃
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(それは赤い、赤い、イヤフォンから。 耳を伝い、流れ、どろりと。 体の奥まで行き着いた。)
(*2) 2013/05/31(Fri) 06時頃
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は? いのちの、しょうめい?
なにそれ、チョーキモいんですけど。
(気味が悪い声が耳に届く。 それでもあたしが薄ら笑っているのはどうしてなんだろう。 あたしはあたしの顔が見えないから *わからない* )
(15) 2013/05/31(Fri) 06時頃
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