[引き剥がされる指の代わりに絡められたのは、カメラの一つを持っていた筈のホレストの掌だった。
落ち着き始めた呼吸はまた、簡単に乱される。
俺のカメラ、と、口にするより先に、快楽に飲み込まれる。
袖の抜かれた長着は今やただのシーツの一部でしかない。
かろうじて身体に引っかかっている襦袢もそのうちに、同様の運命を辿るのだろう。
微笑みの形で語られる言葉に返事する前に、その形の良い唇は此方に近付く。
シーツに手をつき、身体を起こすように顔を近付ければ舌を伸ばした。]
……ッ、 ぅ、 ……ン っ、 っは、ア、
[添えられたホレストの両手は、的確に先端を刺激する。
乱暴さすら感じられる、内を擦る動きは確実に絶頂へと追い詰めていく。
一度目の訪れに、然程時間はかからなかっただろう。
白濁が吹き上げ、その両手と自らの下腹部を濡らすのを、熱に浮いた瞳はぼんやりと見ていた。]
(@153) 2014/06/10(Tue) 09時半頃