ん、……んじゃ俺ぁ先戻るわ、部屋って地図書いてあったよな?
[ならば口頭なりでの場所の説明は、不要だろうか。
立ち上がり、ゆっくりと身体を伸ばせば息を吐き、脱力。
テーブルの上のカメラを回収すれば、鞄の中に突っ込み部屋を出る。
おじさんが未だ残っていれば>>@15空のHDDを渡し、その中にデータを入れてもらえないか、と頼んだだろう。
自分だってデータは欲しい。
欠伸を噛み殺しながらスタッフ専用の廊下を抜け、途中、声の微かに聞こえるモニタールームを素通りする。
扉の向こうの気配に気付いてはいたけれど、対応できる程の体力がないのだ、許せ、そして楽しんでくれ。
自室に辿り着き、ブーツを脱ぎ捨てながらベッドに上がればサイドテーブルを引き寄せる。
ベッドの上でジーンズを脱ぎ、寝巻き代わりのスウェットに着替えた。
冷蔵庫から炭酸水を。
鞄の中からノートパソコンを再び取り出せば、作業途中のファイルを開く。
何度か見たことのある売れっ子AV女優と、名も知らない男たちの絡み。
画面の中の肉棒たちは、今や金に変わる金の延べ棒にしか見えない。]
(@17) 2014/06/11(Wed) 02時頃