私の小さな手には何の力もなくて、子どもの頭ではどうしたら誰かを幸せに出来るかも分からなくて。
だから、誰かの作る物語の片隅で、小さな花を咲かせて微笑んでいるような、そんな存在になれたらいいなって、そう思ってました。
……私の紡ぐ物語の中にいたら、息がつまりそうで苦しかったから。
でも、お兄ちゃんと――貴方と出会えて、たくさんの言葉をもらって、もっと自分の物語で頑張りたいなって思ったんです。
真っ白なミルクの海を泳ぎきったら、きっと色とりどりの世界が広がっているから。
そこは甘さなんてない世界かもしれないけれど、きっと私が成長できる場所だから。
……だからね
[そのカラフルな世界では、取捨選択をする能力も善悪の判断も培うことができるかしら、といつかの会話>>51を思い出しながら、
そっと目を開いて、あのとき言ってもらいたかったことを言葉として放つ。
彼はまだ微笑んだままだろうか?]
(@4) JITA 2015/05/07(Thu) 05時頃