>>-398
[頭を撫でられ少し緊張が解れるが、その牙が首元に近付くと思わず身を竦める。そして]
い……っ!
[想像よりは優しいけれど、悲鳴が漏れそうになるのを喉の奥で堪える。元々痛みに強くないのでじんわりと涙が浮かんでくる。やっぱり痛いよ―そう言おうとして]
ひぁっ、あ、
[柔らかい、撫でるような噛み方と首筋に触れる口唇の感触にピクン、と身体が反応し思わず違う悲鳴を上げてしまい、慌ててそれを抑える。
その声や息が乱れかけるのを気付かれたかどうか―ナユタが満足げに微笑んだのを見て、ほっと胸を撫で下ろす。が、噛み跡を撫でられ、一気に身体中を熱が支配するのを感じる]
な…なゆたん…あの。ダメだよ。
痛いとかじゃなくて、その…ドキドキして、おかしいっていうか、おかしくなりそう、なの。すごく。
[思わずそう言ってしまい、恥ずかしくなりパッと顔を伏せる]
(-638) comomotan 2013/09/02(Mon) 01時頃