人狼議事

64 さよならのひとつまえ


【人】 測量士 ティソ

[そうして。

参加する、と、メールの返信をくれた者達がある程度集まれば、ブルーシートの中央に立ち、わざとらしく咳払いをする。
見上げた夜空は高い、星も、この地域にしては綺麗に見えている。
懐中電灯のスイッチを入れ、天上を真っ直ぐ指して。]

 まずは、東西南北の確認から、始めるねー

[そんな、基礎的なことから、天体講座は始まるだろう。

専門的な用語はあまり使わないように心がけながら、ひとつひとつ、星を指す。
冬の大三角形。
冬のダイアモンド。
北斗七星と、その側にひっそりと輝くアルコルの存在。

兄が死して尚、共にいることを望んだ双子の話。
大神の妻の嫉妬に充てられ、熊へと変えられた娘とその息子の話。
女神の怒りに触れ、鹿へと変えられてしまった主人を噛み殺した猟犬の話。
そしてお馴染みの、蠍を恐れる巨人の話。
愛憎渦巻く、妙に人間臭い神々の話。]

(615) 2014/03/27(Thu) 00時頃

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