[レッドでもブルーでも似合うだろうと素人目に思ったが、口にはしなかった。世辞に思われてしまえば伝わらずもどかしい思いをするのは都隠自身。
滔々と言葉を口にする彼に、興味深げに孔雀色を細める。
どこか彼は、掴めない。
掴めないから――]
……生憎、カット機能が削除されていまして。
[顔を覆う様子>>536に、さりげなく肩を叩いた。
極々、それはさらと触れるだけの]
今からでも、なったらいいじゃありませんか。
俺は貴方がヒーローになるところ、見てみたいですよ。
世の中、真っ直ぐに生きること程、難しいことはない。
[大きな企業の上層に居れば、綺麗ごとだけで片付けられるわけでもない。ましてや家族経営の会社である、親族のごたごたも日常茶飯事。
そのすべてを忘れたい。このオフ会はその逃避こそがきっかけ。真っ直ぐに生きていることをもう、都隠はとっくに手放している。
触れた手を今度は自らの唇に添え、二三考えた後に口を開いた。]
(550) 2014/06/08(Sun) 23時頃