ええね。ちょい寒いけど俺はひやで
徳仁さんが選ぶもんは何でも美味いから
ついお任せしたくなるんよ
[多くも少なくもないメニューを眺めながら徳仁の注文を聞いて、次は何にしようかなあなんてのんきに構えていたのだけど
個室の扉が閉まった途端、急に周りの声が遠くなって静かな空間に、何を話せばいいか解らなくなってしまう
ある程度食事が進むまでは軽めの話題がいいかなと考えて]
…今日な、游さんのバイト先に行ってきてんけど
[ごそ、とリュックの中からビニール袋を取り出す。雨でも濡れずに済んでいて良かった]
これ。…この絵、徳仁さんの?
[差し出したのは雑誌の1ページ。これに似たようなラフを部屋で見せて貰った覚えがあった。着色前だったし少し前のことなので、自信はない
こうして面と向かって、完成された絵を本人のものか確認するのはこれが初めてだった]
(550) 2014/07/02(Wed) 15時半頃