人狼議事

64 さよならのひとつまえ


【人】 測量士 ティソ

[楽しいことを、考えないと。
楽しいことを、楽しかったことを。

丞の促しに、数度瞬き、口を開く。]

 ……去年の夏、夏休みの時、
 先輩、いたじゃん、俺らの部屋の

 あの先輩の帰っちゃう最後の日、流星群だからって消灯後に抜け出したの
 あれ、楽しかったな、……すっごいらいらちゃんに怒られたけど

[そしてその後、先輩の乗るバスの時間に起きられず、目が覚めたら何事もなかったかのように寮の部屋は二人部屋になっていた。
退学の事を聞かされてから、あっという間の事だった。
何の覚悟も、できなかった。

あの星の降る日の夜、眠りに就けなかったのは、ベッドに戻った後、一人で泣いていたから。
どれだけ不変を願っていても、抗えない事があるのだと、言い聞かせれば言い聞かせるほどに辛くなっていったから。

丞はあの夜、気付いていたのか。もう、確かめる気も無いくらいに前の日の話。]

(447) 2014/03/24(Mon) 11時頃

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