[すべての紙袋は四次元に通ずる。
拒否された京極夏彦たちをずるずると紙袋へ戻しつつ、>>433頭を撫でられ困惑を露わに嫌々をした]
……「この世の中に花はたくさんあるけれど、自分が大事にするたったひとつの花がある」
[頭を丹念に撫でる彼の口にした本の一節を口ずさみ、>>434復唱された表題に宇宙の真理を解く賢者のごとき表情で頷く。
止めようとしてやめられない、すなわち恋愛中毒。
始めはほんのすこしの関心で足りていたのが、中毒患者の例に漏れずに更なる量を求め、依存して。
ずるずるずるり]
では、こちらを。
[銃とチョコレートと表題された、猫がこちらを見据える本を机に置いて。
その上に、古ぼけた星の王子様を積み重ねる。
ついでに、夏彦さんの作品も別の紙袋へ入れて、そっと親愛なる図書委員の足元へ移動させた]
(439) 2014/03/22(Sat) 21時半頃