ん? あ、まあな。
って、マジか……。すげえ不便そうだな。
[出版社に居た頃でも、あまり通勤ラッシュには遭遇しなかった。簡単に返事をして流したが、最寄りの無人駅まで車で30分と聞けば目を丸くした。
理解はできるが中々想像しにくい環境だ。]
え。センサーって言うから、そういうことなんじゃねーかと思ったんだけど。
まあ詳しい仕組みは後だな!
[裾の側からボタンを外してくれるBoZに「お、サンキュ」と言っている内にボタンを外し終え、ストライプ柄のシャツを脱ぐ。
シャツの下には茶色のタンクトップを着ていて、その体はガリガリでも筋肉質でもない平均的な肉付き。
ただ、左肩の後ろに、大きな爪で引っ掻いたような古い傷痕が四本走っていた。]
シャツの替えくらいあるからいーんだよ。
それに個室には妙な衣装が色々置いてあるらしいしな。
[そして愉しそうと言われると、目を輝かせて大きく頷き。]
すげーワクワクする。知らねーはずのもんを知れそうな時ってのはさ。
(404) 2014/06/10(Tue) 22時頃