─ カフェテラス ─
[>>225有難うと告げられ、しがみつく様に抱き締められれば、目許を綻ばせてさらにぬくもりを与える様に身を寄せた。
距離を詰めれば詰めるとほど、後藤の体温の低さに心配で眉が寄ってしまう。
スープが届けば後藤に冷水を注いだグラスを渡し(>>257)、坂東がこちらに来る前にオーダーしていたアフォガードが届いてしまう。
現状、人間湯たんぽ。
まだ必要あるかもしれないし、エスプレッソを垂らして食すものとはいえ、ソフトクリームを食べて体温を下げようとするのは如何なものかと受け取りに待ったをかけた。
けれど残すのも癪だ。
若い頃はスイーツ専門のフードファイターと揶揄されるくらいには、デカ盛りスイーツを食い漁るのを趣味にしていた。
おかげで結構賞金が稼げまして。
けれど現在三十路半ば。デカ盛りスイーツは自重傾向にある年齢。
その分、オーダーしたスイーツは最後の一口まで美味しく食べてやる、量でがっつりといけない分。というどうでもいいモットーがあるだけに、手を付けないのは躊躇ってしまう。]
(393) 2014/06/12(Thu) 18時半頃