― 現在 ―
ふー…
[さすが豪華客船。男子トイレといえども個室も洗面台もなかなかの広さで、例えばここがナニかしらの『現場』になることもありえるんだな、なんてことを考えたり]
……
[とりあえず頭を冷やそう、と蛇口をひねって水をかぶる。多少衣服が濡れてしまっても今は気にならなかった]
深呼吸して、ここまでを振り返る。オフ会の趣旨にも気づかないまま参加していたくせに、やたらいい男がいっぱいいるな、とか出会うひとそれぞれにときめいていた
それがメイン(?)だとは知らずとも、船でのクルージング中や行先の南の島でもしかしたら、ひと夏の何か特別なイベントが起きるかもしれないと期待をしていたのかもしれない。無意識に]
うあー…失敗したかなあ…
[あの場にいた3人には、自分がどういう人間かある程度知られただろう。オトナの社交場での振る舞いをしらない面倒なタイプだと
もしかしたら、不慣れを逆手にとって請えば手ほどきしてもらえるかもしれないが。この船にまだまだいるであろう魅力的な男性から、一歩抜け出られる気もしない]
(381) 2014/06/08(Sun) 14時半頃