人狼議事

28 わかば荘の奇々怪々な非日常


【人】 発明家 源蔵

 『雁』という話は、語り部の青年が語る、その友人と囲われた女性の話なんだがね――

[ そう言って私は、講義で話す内容を簡単にまとめて話し出す。普段のそれとは違い、私の主観に基づいた話であることは、諸君らの秘密にしておいてほしい。]

[ 時は明治。文明開化などと持て囃されていたが、時代はそう簡単に変わる訳ではなく、未だ男尊女卑の残る、そんな時代。妾として囲われた女性が窓の外を眺めていた。そこを通る青年――語り部の友人――を待っていたのだ。醜い男に囲われた女性は青年に恋をし、彼が自身を連れ出してくれることを待ち望んでいた。しかし青年は外国に留学する予定があり、女性の前を通りかかるのも今日が最後だ。女性は青年に想いを伝えようとしたが、偶然にも下宿先の鯖の味噌煮が食べたい気分ではなかった私――語り部――が、青年の散歩に付き従ってしまう。そのせいで女性は青年に声をかけることが叶わず、二人はそれ以来、二度と会うことがなかった。]

(365) 2013/09/02(Mon) 23時半頃

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