>>343ペラジーさん
ペラジーさん。僕は、ペラジーさんの笑顔が見れれば、それでいいのです。
ただ、貴女の傍に居られるのなら。
それに…僕はまだ負けた訳ではない[やんわりと微笑み]
それに…自分の命より大切な貴女を裏切り人外に与してまで手に入れた勝利とやらに、一体どれ程の価値がありましょう。
―私は、愛する人には最後まで誠実で在りたい。
その結果自分が負ける事になろうと、僕は後悔したりしません。
…あの昨日の笛吹きの一件。僕は櫻子さんに魚を騙らせたまま潜伏する事も可能でした。けれど魚として出たのは、―つまり僕は、村と心中する事と同義と思っています。
…ふふ。貴女にこうして大好きと言われたのは、初めてですね。…とても、嬉しいかな。
―僕も、貴女の事が大好きです。
つま先からその髪の毛一本まで、ペラジーさんの全てを愛しています。
[そっと距離を置いた彼女をそっと引き寄せると、二日も見れなかったペラジーの姿を愛おしそうに見つめる。
そうして彼女の柔らかな唇に自分の唇を重ね、言葉に出来ない思いを彼女に伝えるように―長い口づけを交わした]
(345) 2014/05/17(Sat) 13時頃