― 談話室 ―
お、夏一さんまいど。コーヒー飲むん?
俺淹れたりましょか
[煙草への欲求が薄れたので、たまには談話室でコーヒーを飲もうかと入ると南方の姿があって声をかける。どのみち自分も飲むので遠慮されてもまあまあとマグを用意して、ふわりと漂う桃の香りに視線を巡らせる]
間中果樹園…て遊さんの実家とかなんかな?
へええ…ええ桃や
[見ていると、何かを思い出す。そうだ、あれ。何となく悪戯したい気分になって、冷蔵庫横に備え付けてある伝言メモを1枚ぺろりと破ると]
『(、ン、) ←桃の真似する遊さん』
[下に、"もらいます。おおきに。瑛士"と書き添えて食べごろそうな桃を1つ取り出し、開いた隙間にメモを放った]
ねーどうですこれ。似てへん?
ところで夏一さんて砂糖や牛乳入れんの?
[南方の仕事とは関係なく。普段あまり話す機会のない住人なので話題作りもかねて感想を求めようかと]
(333) vetica 2014/07/05(Sat) 21時半頃