― 屋上 ―
おう、サンキュ。
[遠慮なく瑛士>>306の隣に腰をおろす。
関西方面の酒屋も馬鹿にしたものではないと、昔から好んでいたけれど。
そのうちのひとつが隣の青年の実家だということを入居時に知って大いに喜んだ覚えはある。
とはいえ前から知っていることをきちんと伝えたかどうか記憶にはないが、あれこれと酒の話をしていれば前から知っていることぐらいは伝わっているかもしれない。
通販の切掛けになっていたかどうかはしれないけれど、遠方だからWebでできればなあと思ったりしたことはある。
酒によってそれを伝えたかどうかは覚えていないが]
まあ、風があるぶん、部屋の中よりはましかもなあ。
[ぱたぱたと風に煽られる音を聞きながら頷き。
さらさらとうごく鉛筆が描き出すのは暗く重い雲。フェンスは紫陽花の生垣になり。
ロープにかかった洗濯物の傍で、心配そうに空を見上げている人影。
そんな感じの絵をかきながら、決まり文句には軽く頷いておいた]
(315) 2014/06/25(Wed) 20時頃