[>>299何度か彷徨って、それでもこちらに向けられるまっすぐな視線。
連なる言葉。自分を平凡だと思っているだろう彼の、そういう芯の強さとか。淡々としているくせに、時折瞳に滲む草花への熱意とか。
好きだよ。本当はずっと言いたかった。好きだ。ごめん。
好きで好きで、微笑んでほしくて。笑顔が見たくて。
でも必死になって、誰にも気取られないように、誰にも気付かれないように、潰しながらサボテンへと注ぐに留めて。
愛するすべてを裏切らないために全部ここに置いてゆこうと、棄てていこうと、思っていたのに。
生きていると、言うのか、お前は。
必死に生きようとしていると、そう言うのか那由多お前は。
僅か熱をはらむ目を眇める]
いきられると…………思う か
それでも、俺が、こいつを生かせると
いつか花を咲かせられると
[このこころに]
(310) 2014/03/31(Mon) 00時頃