人狼議事

28 わかば荘の奇々怪々な非日常


【人】 病人 エリアス

― →談話室方面 ―

[ひたり、ひたり、廊下を素足で歩く。夏場特有の、湿気を多く含んだ足で踏むフローリングのぺたぺたした感触。
脱色を繰り返して痛んだ灰の髪の先端を骨ばった人差し指に巻きつけては離す。
見た目に頓着する方ではない彼がそのように髪を虐め抜いたのには勿論、彼なりの理由が存在する。が、それは特筆する必要のないものだろう。

長袖のカーディガンを着込んだままの白い肌は、外に曝される手頸から先だけがうっすらと日に焼けている。
汗をかくことが少ないのは体質だが、夏はそれなりに用心をしなければならない季節だということはこの数年で学んでいる。ばたりと倒れては管理人室に担ぎ込まる、というような事態を、今年こそは避けたい。
彼は他者の手を借りるのが好きではないのだ。

階段を下り、廊下の先。
談話室に人の気配を察すれば、足は自然と途中で止まる。]

(287) 2013/09/02(Mon) 14時頃

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