人狼議事

64 さよならのひとつまえ


【人】 ろくでなし リー


 ―――…ただ、淋しいからってわけじゃねえよ。

[頭を撫でられて、怜二が寮を去った日の会話を思い出す。
こんな頼みごとをするのも。こんな頼みごとだからこそ。
誰でもいいというわけではない。
少し俯いたまま頷いて、恐る恐る怜二へと手を伸ばす。
片手で触れる。それから両手で、背に手を回して抱きしめた。

背丈も、触れる温度も、かたさも違う。あいつとは違う。

何かの終わりと察する怜二の考えは当たっていて。
自習室での思い出が十文字と話したものから
皆と笑った思い出に上書きされていったように、
宗介の家で十文字に抱きとめられた記憶が上書きされていく。]

(281) chiz 2014/04/07(Mon) 19時頃

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