[予報の通り、雲はどんどんぶ厚くなっていつ雨が降ってもおかしくなさそうだ。もうあと少しで乾きそうなんだけど
並ぶ大小のTシャツを眺めながら、ずり落ちたジャージの裾をまくり直す。まだ日向から借りた服のままだ]
…お、フランクさんや
[外出中だったらしい管理人の呼び掛けはここにも届いていたけれど。下には平井や日向を除いても、芸や檀など運び手は十分足りるだろうと勝手に判断して屋上からは動かない]
めっずらし。信也さんが手伝うてる
[ダンボール箱を抱える人の中に天露の姿があった。彼がこういう催しに参加するのは珍しい。昔のことは知らないが、自分が知っている彼は常に口調や態度は尖っていて。でも、根本的には優しい人なんじゃないかと思っている
挨拶が返されたことは片手で足りるか、くらいでも、何かを勧める度に突っぱねられても憎めないし怖くないのは、こころからの悪意を感じる言動を受けた記憶がないからか]
(281) 2014/06/25(Wed) 13時頃