人狼議事

64 さよならのひとつまえ


【人】 測量士 ティソ

 じゃぁ、出世払いで、……
 あっ、俺のほうが出世してたら、その時の俺に見合ったもの頂戴

[俺車欲しい、と、突拍子もない事を述べながら、桜の下で甘味に舌鼓。
次第にペースは緩むけれど、なんとか笑顔は絶やさないでいられた。]

 ……まぁ、……旅立てるだけでもよかったのかもしれないな、
 ほら、研究職だから、……なんかやたら狭き門だった、うん

 ……合格できただけよしだ、満足してくれよ、『きみ』!

[そう言って、これ以上齧ることのできなくなったくらいに小さくなった、桜餅の一欠片を口に放り込む。
両の手を伸ばしながら、背から地面にダイブする。
圧された尻が相変わらず痛いが、何とか声を出さずに済んだ。]

 ………、

[僅かピントの合わない距離で、わいわいとやっている幾つかの人影。
明日が来れば、彼らの中に自分はいない。
現実味が、ない。]

(252) 2014/03/26(Wed) 00時頃

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