[声高に主張すれば、きっとどの夢も認めてくれただろう。
頑なに継げ継げと頭ごなしに言われた訳じゃない。
けれど、裏切れなかった。
違うことがやりたいと口に出した時に、悲しそうにするだろう表情を見たくなかった。
例えそれが一瞬でも、見たくなかった。
だから言わずにここまで来て、だから言わずに――――]
殺してくれてもいいんだけどな。
[ポツリと落ちた言葉は酷く穢い色をしていた。
線を引きながら離れた場所だ、多分聞こえなかったと、思いたい。]
お〜し、完成!!
あとは個人個人でなんかメッセージ書くべ、イラストとかでもいいんでねえ?
オレちょっと、コンビニいって明かりになりそうなもん買ってくる。
打ち上げ花火とかねぇかな?
[ライン引きの箱を置いて、校庭から出ようと足を向ける。
軋む音がするのはがんじがらめになった見えない足からだろうか、それとも棘の刺す心だろうか。
いや、きっと錆び付いたライン引きの箱からだ。]
(238) 2014/03/28(Fri) 00時半頃