そうそう、これまであった居場所がなくなるっていうの?
わかってたんだけど、突然自覚しちゃった感じでさ。
[ついたゴミ捨て場に、袋を投げ入れた。>>197
重い音を立てて落ちる。詰みあがった捨てられていくものを見上げ、ここにこうして色々なものを置いていくんだとまた自覚する。]
そんなこと言うとずーっと甘えちゃうよ。
はい、ゴミ捨て完了っと。
はは、サクとの喧嘩は程々にねーあ、俺も卒業前に切ってもらおうかな。うーん、忙しいか。
[寮内で散髪屋をしている同級生の顔を思い出しながら、空いた手で伸びた毛先を軽く摘み。
ふと変化した空気に隣を見た。>>198]
うんそう、もう両親はあっちで生活してる。
ごねたんだよね、卒業まではここに居たいって。
[普段我儘を言わないけれど。これだけは譲れないと我儘を言ったのを思い出す。
幸い元々寮生活なので、日常は特に変化もなくこれまで過ごしていたけれど。]
(212) 2014/03/22(Sat) 00時頃