飯ー!
[炊事場に入るなり、思い切り声を張った。
空腹度合いの主張と言ってもいい。
調理場の奥に楽師>>172を見つけると、何をしているのか首を傾げつつ。
入団したての頃、下働きとして炊事を任された時に、つまみ食いやら鍋をひっくり返すやらで追い出されて以降調理仕事には携わっていないので、まさか手伝っているなんて思いもしない。
三人と二匹――もとい小猿の数で言えば二人と三匹と言った顔ぶれで連れ立って、板を張っただけの机を陣取る。]
飯、何がある? 芋? 肉?
ドラは、芋?
[炊事場ではエフェドラもちょうど食事だったようだ。かじりついている白くていびつに丸いそれ>>142はゆで卵には見えなかった。
自分も芋でいいから欲しい。]
食うもん、くれ!
[他人任せの注文は、戦場と化しやすい調理場には届くのかどうか。]
(199) 2014/10/09(Thu) 22時頃