[お風呂、という言葉を発した時に保父マンが少し難色を示した気がした。それだけあの臍は、彼にとって強いコンプレックスなのだろう。なのに、おれを励まそうと、見せてくれた]
今思うと、あの時にはもう……だったんだよなあ
[前ほど、容姿についていじけた気持ちはないが引け目もまだまだたくさんある。参加者の中で誰よりも貧相だし収入も薄いし、仕事も未来も曖昧で。ゲイ受けも悪そうな自覚もあるし、方向音痴だし、鈍いし、ばかだし、気も利かないし]
…や、普通にないわ。ないない、うん
[そうだ。思い出せ。1回でも機会があれば奇跡だって、それだけでいいって。いいじゃん。他のひともみんなほんとに優しくて、最高じゃん]
あーやばい、また寝そう…きもちいいよー
[奥ゆきも十分なジャグジーには、気泡の強さや種類も様々で。中には寝落ちしても多少のことでは溺れなさそうな仕様のものもあったので、そちらへ陣取り目を*閉じた*]
(183) 2014/06/13(Fri) 21時半頃