[>>164迷惑をかけているかも知れない。しかし、それでも頷いてくれたジャニスのことを思えば、今更遠慮は出来なかった。
ジャニスからも立花からも視線を逸らし、見るのはただ自分の足先だけ、だったはずが、>>171そこに立花の顔が潜り込んでくる。
無言の彼の代わりに、繰り返される瞬きが驚きを示した。]
…………割れたら、 危ないから、
その………気を、つけて。
[やや的外れな返事なのは自覚している。それでも今の彼に言えるのは、こんなことぐらいのものだ。
任せてくれ、と言っている相手に、それでも手伝うと言えるだけの度胸は無く、ついてに自分で洗うと言えるだけの甲斐性も無い。感謝の言葉など、最上級の難易度だ。
ぐっと眉を寄せ、精一杯悩んだ後に細い指先を伸ばして立花の手にそっと触れた。手の甲を少しだけなぞって、離す。]
怪我 しないように ………おまじない。
[と言っても、気持ちを少し込めただけだが。]
(174) 2013/09/06(Fri) 00時半頃