[パンフレットをうんともすんともいかない気持ちで眺めていると、乗り物の付近で楽しげに話すノックスたちの声が聞こえて。>>159>>161
どうやら“人狼狩り”という職業があるらしい。
なるほどどうやらこれがこのゲームの目玉職業なのかなどと考えあぐねていると、眼下からマユミの声がした>>163]
電脳世界かぁ……実際、俺もよく分かんないのよね。
[行きたがってたのは妻だし、なんて野暮すぎることは口に出さない。ならばなぜわざわざマユミを誘ってまでウェアウルフに赴いたのか。チケットがもったいないからという理由では、なんとなく物足りていない気がした。
再びマユミが、不安げに呟く>>164]
……大丈夫だよ。
[その声音ににこりと微笑んで、彼女の頭を撫でた。慈しむように撫でた。マユミの頭ってこんなに小さいんだなと、感動に似た驚きを覚える]
ゲームだし。客に危険な思いはさせないよう配慮されてると思うよ。
[自分はマユミを守れるだろうか。この小さな身体を]
(167) 2014/03/06(Thu) 21時頃