− 少し前−自室>>144 −
やだよ、俺の尻は高いんだから、出し惜しまないと
傷物でも価値は変わらないよ、腐っても鯛だよ
[など、自分のベッドに腰掛けながら、利一の覚醒を待つ。
先に上着だけ着替えるか、と淡い水色のライン入りシャツに袖を通した。
上から羽織るパーカーは、昨日と同じもの。
利一の準備が済むまでは、下はジャージのままだ。
もぞりと下着の中に手を突っ込み、貼りついていた湿布の縁に手をかける。]
……あぃ、 ……いづづづづ
[なるべく追い打ちにならぬよう、と、慎重に剥がしたのが仇となったか。
一気に剥がした方がよかったかとは今更な事。
まだかまだかと利一を待ち、さっさと終わらせろ!と、尻を向ける。
後の事は、大体丞の時と同じだった、とだけ記しておく。
利一が何を思って作業を終えたかまでは、知らないけれど。*]
(164) 2014/03/25(Tue) 22時頃