[見終わったスケッチブックは、箱に詰める。
1ページずつゆっくり見て、しかもたまに止まったり、戻ったりするので、その作業はものすごく鈍い。
ただ詰めるだけであるのなら、5分とかからない作業なのに、おそらくは、ゆうに1時間以上経過している。
表情も、弛んでみたり拗ねてみたり、照れてみたり、ちょっと目を逸らして赤くなったり忙しなく、とてもではないが他人に見せられるようなものではない。]
これ、何冊か持ってけねーかな……
[大きなものは寮へ送るとして。
B5サイズのものならば、持ち歩けないだろうか。
ああでも、バスや電車の中で見たら、きっとにやついてしまう。
けれど持ち歩きたい、どうしようなどと悩んでいたら、また今日も、山本からのメールが届いた。]
……そーきたか。
[内容を見て、小さな笑いが漏れた。]
あいつ、本当に、周りを楽しませる天才だな。
(160) 2014/03/30(Sun) 02時頃