[>>143高級施設に相応しく、曇りなくピカピカに磨かれたエレベーター内の壁は、大きな鏡のようだった。
好きかという問いかけに、ゆるやかに身動いで]
……ン クふ……っ。
[小さく笑うような音を立てる。
顔を傾け、棹を握る手の位置を変えたなら、口淫の様子はより分かり易く壁に映るだろうか。
口内に苦い味が滲み出れば、わざと舌を大きく動かし、ぴちゃりと舐る音を響かせる。
無論それも、壁に映る姿を意識してのこと。]
………、 ふ、ゥ"ん、ッ!
[下肢に齎される刺激に身を捩り、押しつけ、鼻にかかった声を漏らす。
薄く潤みはじめた瞳のままで、壁面へと視線を流せば、同じく壁に向けられていたBoZの目と間接的に目が合った。]
……ふふ んプ……っ……
[どこか愉しげに青藍の色を揺らしながら、見せつけるように大きく口を開き、赤い舌を蠢かせる。
溢れた唾液は筋を引き、磨かれた床にぽたりと落ちた。]
(160) 2014/06/13(Fri) 19時頃