[彼がここにいる者たちをどう思っているかといえば、とても単純だ。自分を含めて皆、目と鼻と口がある、ごく常識的な人間である。
勿論それは、増えたばかりの>>@37彼とて例外ではない。二つの目と、鼻と、声の出る口とは人の形と同じ。
しかし、三浦の言葉選びは人のものとは少しだけ異なっているように思えたようだ。
傾いでいた首を元の位置に戻し、>>@38チュッパチャップスの実食方法を確認してから、ひらりと椅子を降りてキッチンに向かう。
チュッパはポケットに突っ込み、平皿に牛乳を注いで、それから自分の為のライチゼリーとスプーンを用意して。
ゼリーの容器の上にスプーンを乗せて片手で持ち、もう片手にはミルクの入った平皿を持って、談話室へと戻った。]
………… ん。
[飼うといえば猫であり、猫といえばミルク。
ミルクの入った平皿を、そっと静かに三浦の前へと置いた。
「ネコ」はミルクをよく好んで口にするものだと、彼は記憶している。つまりこれは一応お礼だとか親切だとか、そういう類の行動である。]
(160) 2013/09/04(Wed) 01時頃