人狼議事

64 さよならのひとつまえ


【人】 保険調査 ライジ

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[食堂で、睦井と幾つかの言葉を交わした後、増えた荷物を片付けるべく、寮母のところへ行き新しい段ボール箱をもらい、部屋へ戻った。

 そこにはもう、十文字の荷物は残されていなかったが、不思議と、さほど寂しさは感じなかった。

 遠く離れてしまうとはいえ、さよならをしたわけではないし、きっと、また遠からず会える日が来る。
 それに……]

 ……ったく、本当に、いつの間に描いたんだよこれ。

[ベッドの下から引きずり出したスケッチブックを開き、1ページずつ、丁寧に目を通す。
 ラフ画から、細かく描き込まれたものまで色々。
 十文字が言っていたとおり、やけにうまく描けている寝顔が、とんでもなく恥ずかしい。
 仕返しのひとつもできないのが、何だか悔しい。
 こんなことなら、彼が貧血を起こして倒れている間に、額に「肉」とでも書いておくべきだった。]

(152) 2014/03/30(Sun) 01時半頃

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