[>>124良家の娘らしい優雅な仕草で現れた女に軽く会釈を返した。
視界の隅、普段であれば外出時は外す『医師:ミナカタ』と黒で印字されたネームプレートが目に入る。胸ポケットの上に刺しっぱなしだった事に気付き手を伸ばしかけたが、今更かと再び手を戻した。
ぱちりと瞬く青を見て、頬を掻く]
コスプレ会場じゃ無ぇから安心してください。
[どこからともなくそんな電波>>123を受信して苦笑を一つ。パルサー>>119とは無関係の筈だ]
催しは――
[女の手元で袋がじゃらりと重たげな音を立てた事に、世間知らずを引き寄せる出店だろうかと目を逸らし。
少し離れた桜の木の下に集う人影をぼんやりと眺め、花見ついでに人見鳥見もまあ悪くは無いかと変な納得。
多少妙なのも春めいて良い]
――花見、ですかねえ。良けりゃお嬢さんもご一緒に?
丁度飯でもどうかと誘っていた所なんでね。
店員さん、何か腹持ちの良さそうなもんお願いできるかい?
[謎の機械を装着した青年に顎をしゃくり、それから店員に向かって随分と無茶な注文をしてみたか]
(134) 2014/03/19(Wed) 14時半頃